【未来を創る挑戦】【21卒】阪急阪神ホールディングスの夏インターン体験記（文系/新規事業立案コース）No.10457（京都大学/男性）（2020/7/15公開）

就職活動では公務員やインフラ業界を検討しており、インフラというくくりで鉄道業界を見ている中で阪急阪神ホールディングスの存在を知り、応募に至った。大規模な合同説明会で出展しており、その話をきいて興味を持ったのも理由の一つ。

阪急阪神ホールディングスは積極的な人材を求めていると聞いたため、自己PRでは積極的なイメージを与えられる内容を選んだ。また、面接は挙手制であるため、できるだけすぐに挙げるようにして積極性をアピールした。

阪急阪神ホールディングスが取り組む新規事業を提案せよ

1日目にやったこと

おおざっぱに社員さんの自己紹介や阪急阪神ホールディングスがやっている事業を説明した後、お昼前ごろから新規事業立案のグループワークに入った。新規事業部の社員さんが１チームに１人ついてくれて、つきっきりで議論のアドバイスをしてくれた。自主的に話し合っているところ、もはや社員さんが議論を進めてしまっているところなど、進め方は班によって様々だった。

2日目にやったこと

朝早くから集合し、ずっと新規事業についての話し合いとパワポの作成をしていた。ビジネスモデルの図解や収支表の作成などやることが多く、どの班も時間ギリギリになっていた。最後は今までお世話になった社員さんと懇親会をした。

人事部および新規事業部の社員さん数名

阪神グッズ

「社会で何が問題になっていているかを考えるのがまず出発点」と言われたのが印象的だった。自分達の班は今やっている鉄道事業に絡めることを意識しすぎて視野が狭くなっていたり社会問題について検討できていなかったため、印象に残っている。ただ、結局プレゼンの優勝グループがパワポの完成度や事業の手法・収支について考え抜かれているかではなく「目の付け所の面白さ（何を社会問題として捉えているか）」で決まっていた点はどうかと思った。

新規事業の立案にあたって、新規事業を１から考えるのはもちろん、ビジネスモデルを詳細に図解したり、収支表を作ったり、パワーポイントを作成したりととにかくやることが多く、時間に追われていたのが大変だった。自分達の班は比較的スムーズに進んだが、他の班は深夜までファミレスで作業をしているところもあった。

事業の幅広さについて知ることができたのは良かった。今まで阪急阪神といえば、電車や野球、宝塚ぐらいしか知らなかったが、不動産事業からトマトの栽培まで広く手掛けているというのが驚きだった。大企業は既存のビジネスを大切にしているのかと思ったがそうでもなかったのが意外である。

新規事業とはいえ、既存のビジネスと重複しないか、シナジー効果を生み出せるかが非常に大切であるため、予め事業内容について知ることが大切だと思う。

自分の雰囲気と会社の雰囲気が合わないと感じたため、想像できなかった。会社の印象が悪くなったということではなく、会社がインフラにいては思った以上にガツガツしていて、陽気であることをインターンで感じ、ゆったりとした雰囲気が好みの自分には合わないと考えた。

自分の性格としてゆったりとした落ち着いた雰囲気の会社で働きたいと思っており、明るく元気な阪急阪神ホールディングスで働くイメージはもてなかったし、選考を受けていたとしてもミスマッチが理由で内定は出ていなかったと思う。明るく元気で、関西に貢献したいという方に内定が出るのではないかと思った。

何度も書いているように、自分の雰囲気とマッチしていなかったため結果として志望度は下がった。インフラ企業にしては攻めの姿勢があり、学生の前で社員同士がいじりあうといった雰囲気が自分の好みではなかった。だた、鉄道事業やエンタメ事業など、全国的にも有名な事業をいくつも手掛けており、やりがいは大きいと感じたため、雰囲気があう方にとっては働きやすくやりがいもあり、給与も良いという非常に魅力的な企業だと思う。

内定者はほとんどインターンシップ参加者であるという噂もあるほどインターン参加は本選考に有利になる。インターンに参加すれば内定者限定の特別イベントにいくつも招待されるため、内定に大きく近づくと思われる。

元々は官僚になりたいと思っており、民間は公共性の高いインフラ業界に絞って就職活動をしようと考えていた。また、その中でも「人々の当たり前の暮らしを守ることができる仕事」に拘っており、省庁では国土交通省や環境省、防衛省および厚生労働省などを検討していた。民間企業では、電力業界やガス業界、鉄道業界などを検討していた。

このインターンシップを通じて、職員の方々に落ち着いた雰囲気のある組織を選んで選考を受けるようになった。そして、営業をして利益をあげたり収益の柱を増やすために新規事業を立ち上げる組織よりも、公的な組織で働きたいと強く思うようになり、公務員や政府系金融機関に絞った。ただし、何度も言うが会社の印象が悪かったと言うことでは全くなく、人を選ぶという印象を受けた。