【教育業界の挑戦】【18卒】ベネッセコーポレーションの冬インターン体験記（文系/Benesse Business Plan Seminar）No.821（早稲田大学/男性）（2018/1/29公開）

内定者の知り合いがいたため、その人に紹介されたのがきっかけだった。もともと教育業界に関心があったが、どういった内容の仕事をしているのかわかっていなかったので、就活が本格的に始まる前に底をクリアにしておこうと考えて参加した。

教育業界を取り巻く環境については一通り勉強していった。また、競合他社との関係やベネッセの強みといった点は特に注意して調べていった。

学校業界が抱える課題を解決できるビジネスモデルを提案せよ

1日目にやったこと

初めは業界の説明や企業説明があったが、その後は「学校業界が抱える課題を解決できるビジネスモデルを提案せよ」という命題のもと、ひたすらグループワークを行った。時折、プレゼンのやり方やワークのヒントについての解説があり、ワークは中断された。

2日目にやったこと

グループワークを詰めていき、プレゼン資料を作り、正午にはそれらの提出をした。午後は各グループの発表があり、相互投票+審査員の投票で順位が決められた。その後、軽い懇親会があった。

人事部長/外部のコンサル

賞状

与えられた時間で終わらないならば、各自時間を見つけて何とかすべき、という内容を人事部の方がしており、それが良くも悪くも印象に残っている。非常に一生懸命に仕事に取り組む会社であるとともに、時間外での努力が不可欠な風土なのだと気づかされた。

まず、全体的に非常にきつい。実際にグループワークを行えるのは一日目の午後と二日目の午前のみのはずなのに、到底それでは終わらないようなクオリティを求められる。必然的に徹夜でワークを行い、疲れが溜まった状態で発表をしなければならなかった。企業理解という面では不十分なプログラムだった。

ベネッセのビジネスがかなり進化しているということや、競合他社との関係で切磋琢磨できているということを学ぶことができた。また、かなり無理があるスケジュールでも、物事を何とか達成する経験ができたのはいいことだったと思う。一方で、会社のことや仕事のことを深く理解することは難しかったと感じる。

教育業界への知識があると多少いいかもしれない。また、短期決戦のインターンに参加して慣れておくことは大事だと思う。

プログラムの構成的に全員が徹夜をして当然で、人事がそれを前提に日程を組んでいるあたりから、入社してからもかなり大変なワークを強いられるのではと危惧したから。また、熱血漢だがどこか抜けているような社員/内定者が多く、私の理想とする社会人とは少しずれた方々が多いと感じたからでもある。

失礼な話かもしれないが、周りの学生のレベルがあまり高くなかった。そのため、自分の能力でも十分戦えると感じたことがまず挙げられる。また、個人的にはいいパフォーマンスができなかったと感じたにもかかわらず、優秀な成績を収めたとして本選考での優遇連絡がきたことから、恐らくそのまま受ければ内定はもらえるだろうと踏んだ。

社風と会社の考えに自分の理想との相違を見つけてしまったため。前述のとおり、スケジュールに無理があるプログラムを組んだうえで、半ば学生に徹夜を強いるような会社では働けないと感じてしまった。もちろん、それだけパワフルで熱意のある社員の方々だったので、合う人には合うのだろうが、私は無理だと判断した。

前述のとおり、優秀者は本選考におけるES、テスト、集団面接が免除になる上、キャリア相談会という名の人事面談を就活解禁前に受けられる。過去の例を見ても、インターン参加者が圧倒的に多いという話も内定者に聞いた。

正直申し上げて、教育業界はこの会社しか受けていなかった。似たところでは、リクルート系の教育事業を行う企業は一応見ていた。本筋としては、グローバルにスケールの大きい仕事に携わることができる企業を探していたため、大手メーカーや商社、海運業界や不動産デベロッパープラントエンジニアリングといったところを視野に入れていた。

とりあえず、ベネッセの社風と社員の雰囲気を感じたうえで、この会社受けないということを決めたため、就職先としての教育業界が自分の中で消滅したということが第一に言える。やはり、ガンガン仕事をして熱意で持ってその負担を埋めていくような体質の会社には入れないと実感できため、そのような企業を受けるか受けないかをじっくりと考えるようになった。そういう意味では良い経験だったと思う。