22卒 本選考ES
技術系総合職
22卒 | 早稲田大学大学院 | 男性
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Q.
研究テーマの概要
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A.
無線で光る小型光源を組織接着性と追従性に優れたナノシートを用いて臓器表面に長期間安定的に固定し低侵襲性かつ副作用の少ないがん治療法である光線力学療法の適用範囲の拡大を目指します。現段階の研究成果として、縫合糸や釣り糸に使われる靭性に優れた生分解性プラスチックであるポリカプロラクトン(PCL)を用いて作製したナノシートに生体模倣型接着高分子であるポリドーパミン(PDA)を修飾させたPDA-PCLナノシートを用いて、小型光源のラット肝表面への1ヶ月間の安定固定に成功しました。今後は抗炎症薬剤のナノシートへの担持によりデバイスの被包化を抑制し、ラット肝表面での埋め込み式光線力学療法の適用を試みます。 続きを読む
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Q.
上記テーマで、あなたなりのオリジナリティを発揮した点、画期的な点など特に主張したい点を3つあげて下さい。
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A.
先行研究で重視されたナノシートの柔軟性に加えてナノシートの靭性にも着目した点。ハンドリングという定性的な感覚を接着力という定量的なデータに変換した点。肝臓という生体組織の特徴を観察し定量的なデータを安定して取得できるようにした点。 続きを読む
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Q.
学生時代に、あなたが最も力を入れて取り組んだことを述べて下さい。
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A.
研究テーマの進歩を目標に学生生活に取り組んできました。臨床応用を前提とした研究テーマのため、他大医学部の研究室、装置の開発を行う企業と共同して研究を行うことから、会議や共同実験で様々な立場の人々と円滑なコミュニケーションを行うことを研究推進のために日頃から求められてきました。配属当初は立場の違う研究者の方々とスムーズな意思疎通を行うことに苦労しましたが、毎週行われる指導教官とのミーティングや定期的に行われる中間報告会、卒業論文制作を通して実験結果に対する多角的な考察や、見やすく誰が見てもわかる簡潔な発表資料の作り方等を徐々に身に付けることで共同研究者の方々とのミーティングや共同実験を円滑に進行することが出来るようになりました。その結果、先行研究で達成することが出来なかった内容をデータとして得ることができ、その成果を国内で開催された学会のポスター発表会にて発表することが出来ました。 続きを読む
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Q.
あなたが東レというフィールドで成し遂げたいことを述べてください。
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A.
貴社の研究開発職にて様々な産業や暮らしの発展に貢献できる新規マテリアルの開発、製品化を成し遂げたいです。研究室配属以降、一貫した一つの研究テーマに取り組み、座学を中心とした学部3年までとは異なり、自ら手を動かし、研究計画を組み立て、共同研究者や指導教官とのスケジュール調整を行って実験を行い、結果について考察し、様々なフィードバックを貰い、実験計画、研究の方向性を刷新していくという一連の過程は非常に刺激的な体験です。今までの座学中心の学生生活にはない、主体性のある実学が伴っており、とても有意義な時間であると強く感じています。小さいころからぼんやりと日本のリーディングカンパニーで働きたいと思っていましたが、この経験を通して貴社の研究員として多くの人の暮らしに役立つ製品に必要な材料を開発し、最先端の製品の基盤となる研究に対して研究自体のマネジメントや事業としての展開に関わりたいと考えています。 続きを読む