【数理計算とコミュニケーションの融合】【23卒】りそな銀行の冬インターン体験記（文系/RESONAProfessionalAcademy～アクチュアリー編～）No.29548（非公開/男性）（2022/7/22公開）

アクチュアリーを志望しており、夏から就職活動を続ける中で顧客と密にコミュニケーションをとりながらその企業にとって最適な企業年金制度を設計する年金コンサルティングに興味を持つようになった。自分に合った信託銀行はどこかを見極めるために、同社のアクチュアリーインターンに興味を持ち応募した。

同社の中期経営計画やプレスリリースを読み、ESや面接でインターンの志望動機を具体的に答えられるように準備した。また、夏に参加した年金アクチュアリーのインターンを振り返り、同職に関する最低限の知識を蓄えた。

数理的能力が高いかどうかはそれほど重視されておらず、本当にアクチュアリーに関心があるのか、また勉強熱心が学生かどうかが見られていたように思う。

顧客企業のニーズを満たす新しい年金制度をコンサルティングするグループワーク

最初に年金アクチュアリーの基礎に関する講義を行い、そこで学んだことを活かしてグループワークを実施する。

将来の企業年金の給付額を予測する上で考慮しなければならないパラメータ。また年金の計算結果を日本語でわかりやすく伝えるコミュニケーション能力。

顧客企業のニーズを満たす新しい年金制度を設計せよ

1日目にやったこと

りそな銀行の会社紹介、年金アクチュアリーという仕事に関する講義を聴いた。その後、現場社員から具体的な年金アクチュアリー業務に関する講義を聴き、最後に同職の社員との座談会を実施した。

2日目にやったこと

事前に配布されたExcelシートを用いて、年金の数理計算を行う個人ワークを行なった。その後、個人ワークで学んだ事項を活かして理想の年金制度を考えるグループワークを実施した。最後にグループワークの成果を発表して、社員からのフィードバックを得た。

アクチュアリーの現場社員/人事の方

なし

1日目の座談会でアクチュアリーとして活躍する若手から中堅の社員と交流することができた。同職の業務に関する最近のトレンドや法改正に関する内容も紹介されており、常に勉強することが求められる仕事なのが伝わった。またグループワーク中にはメンターの社員が一人ついて下さったが、その際に定量的に設計している年金制度の妥当性を評価することも大事だが、予定脱退率や補整の有無などパラメータを変更した理由を日本語で説明する文系的な能力も大事だと、その方から助言をいただいた。

グループワークにおいて初めは役割分担が上手くできず、一人の学生に数理計算のシミュレーションを行うExcelシートの操作と司会の役割が集中する状況になってしまった。そのため、議論停滞して、GWがスムーズに進まなくなった。途中でメンターの方から分担を見直すようにアドバイスがあり、タイムキーパーなども含めて仕事の割り振りを再度行なった結果、議論が円滑に進むようになった。

グループワーク中はどの学生も積極的に発言しており、優秀な学生が集まっているインターンだと感じた。

顧客企業の実態に則した年金制度を設計するには様々な外部要因を考慮する必要があり、それを定量的に評価することは難しいことであることを学んだ。また今回は社員の方が用意してくださったExcelシートでシミュレーションを行うことができたので、そうした定量的評価を簡単に行うことができたが、入社したらそのプログラムを自分たちで組む必要があることからPCスキルも重要であることを実感できた。

基本的なExcelの関数やショートカットを復習しておくとグループワークがよりスムーズに進んだように感じる。また簡単な年金数理の知識を蓄えておくと、キラリと光る意見やアイデアを沢山出すことができたと思う。

提案型のグループワークだったが自由度の高いワークだったので、正解のない問いに向かって奮闘するという行為が実際のアクチュアリー業務の難しさを感じさせ、同職のイメージをより明瞭にすることができた。発表の場面でも、社員の方々が「年金数理について何も知らない顧客企業の社員」という設定で質問をしてくださり、専門外の方に数理計算の結果を分かりやすく伝えることの重要性を学ばさせて下さった。

他社のアクチュアリーインターンではあまり見ない学生も一定数いたことや、同職を志望するボリュームゾーンである大学院生が少ない印象を受けたことから、最近同社や年金アクチュアリーに興味を持ち始めた学生に本選考に応募してもらおうとするプロモーション目的のインターンであるように感じたから。

穏やかな社員が多く働きやすい環境があると感じたことや、営業部門を経験されたアクチュアリーの方もいらっしゃったことから多様なキャリアを歩むことができる会社だと感じたから。また、今後アクチュアリー部門においてもDXを推進していこうという意思が多くの社員の方から感じられ、先進的な取り組みが出来そうだと感じたから。

選考フローが短くなるという優遇はなく、既にアクチュアリー資格を持っている上位層は本インターンではあまり居なかったので、優秀な学生を囲い込むことを目的としたインターンではないと感じたため。

生命保険、損害保険、信託銀行、監査法人など、業界は広くアクチュアリーになることができる会社を志望していた。自分が大学で培った数理的能力やコミュニケーション能力を活かすことができ、なおかつ生涯を通して勉強できる環境がある職業としてアクチュアリーを志望していた。生保アクチュアリーの次に年金アクチュアリー、その次に損保アクチュアリーを志望していた。

グループワークを通して年金コンサルティングの面白さを再認識して、生保アクチュアリーと年金アクチュアリーの志望度が同等になった。また他社と比較して同社は穏やかな雰囲気があるように感じられ、幾ら待遇が良くともプレッシャーの強い環境では働きたくないと考えていた私にとって、同社は向いている職場だと感じた。この経験を経て、大手ばかりではなく中堅の企業も広く応募しようと考えるようになった。