20卒 本選考ES
機械設備設計
20卒 | 早稲田大学大学院 | 男性
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Q.
研究・選考内容を説明してください
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A.
東南アジアの経済発展に関わりたいと考え、カンボジアの住宅内消費エネルギー削減に関する研究をしている。近年のエネルギー消費量急増の主因はエアコンの普及であり、自然換気の導入が望まれる。現地視察の際に、長屋に似た細長い都市型住宅と交通渋滞に起因する排ガス臭を課題に感じた。そして、開口の少なさと不浄な外気が自然換気の阻害要因だと仮説を立てた。そのため卒業研究では、住宅の通風性能評価と空気汚染の実測を行った。現地学生に通訳を依頼し、居住者の窓,ドアの開閉習慣を調査したところ、防犯のために夜間は開口部を閉め切ることが原因で換気量が少ないことが分かった。そこで、防犯に留意して開口部を追加すると劇的に換気量が増加したため、換気計画の重要性を感じた。共同研究者に調査結果を英語で報告すると、現地学生が博士論文で同テーマに取り組むことになり、自分の成果が他者の研究に繋がるやりがいを感じた。 続きを読む
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Q.
専門性を活かしてどんな仕事をしたいと考えていますか
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A.
アジア諸国におけるオフィスビルの環境性能向上に取り組みたい。私はカンボジアでの 研究を通して、オフィスや住宅の低い断熱性能や杜撰な換気計画、そして雑然とした都市に問題意識を感じている。一方貴社が手掛ける丸の内は、先進的な環境技術が取り入れられた高層建築、大幅員道路と緑化からなる整然とした都市である。私は首都の気品が感じられる丸の内の街並みを海外に発信したいと考えている。そのために私は現地の文化を考慮した環境提案を行いたい。例えばカンボジアでは、日本人にとっては空調が効きすぎた寒い部屋を好まれる。しかし断熱意識が低く、断熱材は不使用でガラスも単板であり、空調の効きが悪い部屋も多い。私は温湿度の好みは尊重し、断熱意識では変化を求め、省エネで「寒すぎる」空間を作りたい。海外事業においては、日本企業は基本計画の策定や設計監修に留まる。そのため、現地企業の理解と協力が必要不可欠である。日本式の押し付けではなく、また現地の考えに迎合し過ぎることなく、折衝を重ねて環境性能の高いストックの普及に努めたい。 続きを読む
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Q.
好きな建築物の名称とその理由
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A.
茅場町グリーンビルディングである。理由は第一に環境意識が高く、当時で日本初の技術が多数導入されている点である。2010年代前半から既に省エネ、快適性、生産性を考慮していたことから、環境設計重視の姿勢を感じる。第二に運用意識が高く、設備の運用最適化や運用データの蓄積・活用を行っている点である。テナントとの協働が可能なことから、デベロッパー由来の設計事務所の強みを感じる。第三に設備が形に影響を与えている点である。茅場町ビルにはメゾネット換気が導入されていて、各フロアの吹き抜けが外装面に現れている。設備設計者として形に機能を与えるだけでなく、機能から形を作る姿勢を大切にしたい。 続きを読む
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Q.
志望動機
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A.
三菱地所のDNA、第一にデベロッパー由来の運用意識の高さである。設備設計の良否は設計段階ではなく、運用時の快適性や維持費用の多寡で決まる。貴社は全体に占める設備設計者の割合が他社に比べて随一であり、設備意識が強い。また、性能検証や最適運用に注力しており、設備設計者として設計だけでなく、過去に手掛けた案件の運用からも成長できると考えている。第二に、三菱グループ由来のチーム力である。三回のOB訪問にて、手柄を取り合う社員の対立が少なく、部署や役職に関係なく誰もが知恵を貸してくれる風通しがいい社風だと伺った。入社後は設計と運用をサイクルさせて常に成長すると共に、得た知見を後輩に受け継ぎたい。 続きを読む
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Q.
自己PR
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A.
知識の共有意欲が高く、研究手法の継承の仕組みを作った。私の研究室は人の新陳代謝が 早く、単発の研究が多いため引継ぎの文化が弱い。特に私は測定機器の点検方法を課題に 感じた。使用頻度の高さにも関わらず、点検方法を知る人が殆どいなかったためだ。 そこで私は、毎年の学生ゼミ課題として点検手法の資料を新しく作成し、学部生に点検を 課した。結果、点検方法の周知とともに定期的に機器が点検される仕組み作りに成功した。 続きを読む