20卒 本選考ES
機械設備設計
20卒 | 早稲田大学大学院 | 男性
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Q.
日建設計を志望する動機・理由を入力してください。(1000文字以下)
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A.
【意匠・構造・設備の融合】 貴社はブランドビジョンとして、「プロフェッショナルの自由な発想と技術を掛け合わせ、期待を超える価値を創造する」ことを掲げています。貴社がこの理念に従って、意匠・構造・設備が高度に融合している点が魅力に感じました。融合を感じたのは例えば、広州図書館の自然換気や採光に寄与するアトリウム空間や、ホキ美術館の鋼板構造躯体内を利用した空調システム、そしてコープ共済プラザの空調機器の床下収納が可能な逆スラブ構造躯体です。これらを実現するには、設計の初期段階から意匠・構造・設備が協力することが必要不可欠だったと思います。 私はカンボジア都市部の住宅内空気質の卒業研究を通じて、異文化間のチームワークの重要性を感じました。なぜなら、異なる文化圏には普段なじみがないからこそ、独自の新しい視点での提案が可能だったからです。現地の大学と協力して調査を行った結果、現地の都市型住宅は自然換気量が少なく、屋内に汚染物質が滞留していることが分かりました。これは、居住者が防犯を懸念して夜間は開口部を閉め切ることが原因でした。そこで私は、現地の殆どの都市型住宅が正面に有する格子窓を、裏手にも追加配置することで、換気経路の確保に伴う通風性能の改善を提案しました。後日、研究成果を協力大学に報告したところ、防犯に留意した点と現地流通の格子窓を用いた点が評価され、現地の学生が研究テーマを継続することが決まりました。 国に限らず、グループや部署、会社にも異なる固有の考え方、文化があります。入社後は、多様なバックグラウンドを持つ組織や個人と積極的に関わり、様々な発想を折衷することで新しい価値を生み出したいです。 続きを読む
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Q.
第1希望に選んだ職務を志望する動機・理由を入力してください(1000文字以下)
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A.
【お客様との距離の近さ】 機械設備設計を志望する理由はお客様との距離の近さです。設備は居室の使い勝手を左右するため、設備設計者は建築主と打ち合わせをする機会が多いと思います。また、不具合対応や設備更新を含めると、施主との関係が長きに渡ります。打ち合わせを通じて要望を吸い上げ、実現し、竣工後も継続してフォローすることで、人から対面で感謝される仕事がしたいと考えています。私は、研究室の実測機器の管理に関する課題を解決して先輩や後輩から感謝され、人の役に立つやりがいを感じました。具体的には、研究室保有の温湿度計40個の点検の仕組みを作り、実測準備の効率化と実測結果の精度向上に寄与しました。私は卒業研究で温湿度計を用いた際、定期点検がされておらず、点検方法を知る人も殆どいない状況に苦労しました。これは、点検方法が未記載のゼミ資料が毎年使い回されていたことが原因でした。そこで翌年私は学生ゼミの実測担当となって、点検手法の資料を新しく作成し、学部生に点検課題を出しました。その結果、毎年のゼミ課題として定期的に機器が点検される仕組み作りに成功しました。後日、先輩や後輩が温湿度計を用いた際は、機器不良の確認や実測結果の補正係数算出に手間を割くことなく、効率的な研究が行えました。 続きを読む
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Q.
感銘を受けた建築物、都市あるいはプロジェクトの名称と理由を入力してください(1000文字以下)(1000文字以下)
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A.
【広州図書館】 私が感銘を受けた建築物は広州図書館です。その理由は、環境設備設計と意匠設計の高度な融合を感じるからです。高度な融合を感じる点は二つあります。第一に乱石積み調の外壁です。本建築は細長い花崗岩のパネルに覆われています。これは、長さが異なるパネルが水平方向に積み上がり、また、不規則な凹凸を持つことで、本(知識)が積まれている様子を表現しています。設備的には、凹の部分に窓を挿入することで自然光を取り込み、凸の部分で広州の亜熱帯気候特有の日射や熱を防いでいます。堀の深い外壁が庇を兼ねることで、庇が飛び出るような違和感が全くなく、”魅せる”環境装置になっていると思います。第二に、巨大なアトリウム空間です。本建築は全層にわたる吹き抜けと、貫通通路を兼ねるガラス張りの空間を有します。これは、構成がシンプルで分かりやすい建築の内部空間と、前面にある広場との「見る・見られる」の関係を作り、動的で開いた図書館のイメージ形成に寄与しています。設備的には、吹き抜けによる自然換気と上部のトップライトからの自然採光、そして広場の緑が身近に感じられることでバイオフィリックなデザインを実現しています。 続きを読む
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Q.
セールスポイント、クラブ活動・アルバイト経験を通じて得られたもの、趣味、特技などを入力してください。(1000文字以下)
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A.
セールスポイントを以下に述べます。 【行動力】 私には行動力があります。行動力を発揮して、見ず知らずのカンボジアの合気道の師範を訪ねて稽古に参加し、新しい研究テーマの着想を得ました。背景として、私はカンボジア都市部の住宅内エネルギー消費や生活習慣に関する研究をしています。研究班への配属当初はカンボジアに馴染みがなく、また、生活習慣に関する情報をネットで収集することは困難でした。そこで、現地視察の際に研究活動の合間を縫って合気道の稽古に参加し、現地の方と直接話をする機会を作りました。そのために日本でカンボジアの道場の存在を調べ、知人を介して5人づてで現地にいる師範の連絡先を入手しました。結果として合気道を通じてカンボジア人の友人ができました。その友人と会話をする中で、通勤通学時の交通渋滞時の排ガス臭と就寝時の住宅内の空気の淀みに問題意識を持ちました。この問題意識をきっかけとして、今まで研究室で取り組んでいたエネルギー消費に絡めた形で、新しく空気質の研究テーマを着想しました。具体的には、省エネルギーの観点から自然通風を促進する上で、大気汚染と住宅の通風性能が室内空気質に与える影響に関する研究を行いました。 【リーダーシップ】 私にはリーダーシップがあります。リーダーシップを発揮して、他者を巻き込んで新しい研究テーマの調査を行いました。私はカンボジアの住宅内の空気汚染実測と生活習慣の聞き取り調査を行うに当たり、現地の大学に協力を依頼しました。その大学とは以前から共同研究をしていましたが、空気質に関する研究は初めてでした。そこで、英語で30通ほどのメールのやり取りをして研究の意義や内容を伝えました。その結果、調査可能な住宅の手配や居住者との通訳を承諾してくれました。調査当日は同行の4人の学生と協力して調査を行いました。実測を行う上では、日射や降雨避けの傘の組み立てに多くの時間を要することが想定されました。そこで、傘の目的と組み立て方法を同行の学生に身振り手振りを交えて伝えました。その結果、傘の組み立ての協力が得られただけでなく、測定機器を最適な場所に設置できました。なぜなら、日射と降雨に晒される心配が少なく、生活する上で邪魔にならない場所を、同行の学生が居住者と相談の上で提案してくれたからです。この経験を通じて、意義や目的を共有して他者を巻き込むリーダーシップの重要性を感じました。 続きを読む