18卒 本選考ES
技術職
18卒 | 日本女子大学大学院 | 女性
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Q.
研究テーマの概要
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A.
専門は電波天文学で、修士論文テーマは「高密度分子ガストレーサーによるオリオン分子雲の観測的研究」です。宇宙に存在する原子は、密度が高くなることで分子になります。これらは分子雲と呼ばれ、オリオン座にあるオリオン分子雲は地球から最も近い巨大分子雲です。星は、コアと呼ばれる分子雲の中でも特にガスの密度が高くコンパクトな領域で作られます。本研究の目的は、野辺山45m電波望遠鏡を用いた観測により、オリオン分子雲の広範囲のマップを完成させるとともに「コア」から星形成がどのように起こり、何が星形成の効率に影響を与えるのかについて観測的に調べることです。私は観測、解析、論文執筆という研究の流れを踏みながらプロジェクトに貢献する予定です。 続きを読む
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Q.
研究テーマを選んだ理由、実現した結果、結果からの学習
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A.
本研究は国立天文台の観測プロジェクトです。このプロジェクトの参加を決めた理由は、小学校理科で習い、なじみの深いオリオン座を、可視光ではなく電波という新しい視点で見てみたいと思ったからです。分子雲は電波観測に適している領域のひとつです。今はまだ観測シーズンの最中なので結果が残せていませんが、アルバイトで行っている観望会でお客様に向けて研究のお話をし始めました。オリオン座の知名度から、身近に感じ耳を傾けてくださるお客様が多いようです。(実際の空を指さしながら説明できるので、私自身研究に対する意欲も上がります。)たとえ研究の話は難しく理解してもらえなかったとしても、天文学への関心を持つきっかけのひとつにでもなることを願いながら、アウトリーチも大切に研究を進めていきたいです。 続きを読む
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Q.
志望動機
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A.
1.絶えず興味を持ち学び続けられる環境、2.アウトプットが重要視される環境、という就職活動の軸に沿った研究機関であると感じたからです。1.に関して、私にとっては宇宙事業です。宇宙事業はリアルタイムで発展し続けているため、限りなく興味をかきたてられる場だと考えています。独立行政法人である貴社ならば、技術重視で将来を見据えた挑戦ができ、宇宙分野の基礎を築くことにつながると思いました。2.に関して、貴社がメールマガジンや相模原市との地域連携など、積極的にアウトリーチをされている様子に惹かれました。研究は、知って満足して終わり、ではいけないと思っています。大学では博物館学芸員の資格を取ったり、観望会でスタッフをしたりしてきました。自分の知識を広めることで、得られる視点も広がるのだと学びました。尽きない興味を武器に積極的に学びながらも、伝える研究者になり、貴社の発展と次世代の創造に貢献したいと思います。 続きを読む
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Q.
職員として挑戦したいこと
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A.
将来希望する職種・分野:宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)に関する業務 私が挑戦したいことは、「ひと」をつなぐ、「ひと」の役に立つ宇宙開発です。具体的には、衛星開発にISSを利用するなどし、宇宙というフィールドをより近い存在にすることで、次の世代の「ひと」にしっかりと受け渡せるような環境づくりに取り組みたいです。理由は、自分の興味が広がる宇宙開発が、世代を超えてもっと発展してほしいからです。IoTが重要視される昨今ですが、「ひと」にしかできないことを実践していきたいです。 探査機やロケットなど、宇宙開発にはさまざまな手段がありますが、地上とISSをつなぐ「こうのとり」は、唯一「ひと」同士を結びつける手段です。「ひと」の役に立つことが目に見えやすいと考え、希望分野は「こうのとり」とさせていただきました。 続きを読む