まず初めに証券業界を志望した理由から申し上げます。
私が証券業界に進みたいと考えた理由は三点ございます。
ひとつめは、証券会社の主な業務に営業というものがあると思いますが、その過程は、まず見ず知らずの人にお会いして、その方とお話をして、その中で自分のことを気に入ってもらい、それからお客様のニーズに合った提案をするというものであるとお聞きしました。そしてその過程の中で、人間力が必要となるということを御社に限らず多くの証券会社の方からお聞きしましたので、私が求める人間的成長というのが実現できるのではないかと考えたということであります。
続いてふたつめですが、先ほど申し上げました営業の過程のなかであった、相手のニーズを考え、それに沿ったご提案をするということは私が学生時代に力を入れて取り組んだことと重なるところもあり、ある程度得意とする部分かなというふうに感じたためであります。
そしてみっつめですが、この日本という国のことであります。これまでこの日本はモノづくりであるとか、あるいは技術といった面で他国をリードして経済を回してきたという部分が大きいかと思うのですが、現在それらに関しましては他国に追いつかれつつある、もしくは分野によっては中国に完全に抜かれてしまった、といった状況に置かれていると聞きます。このような国際情勢にあって日本がどう立ち回るべきか、ということを考えたときにやはり先進国である日本は頭脳産業に力を入れるべきであり、中でも投資という部分は特に伸びしろがある分野なのではないかなと考えました。
続きまして数ある証券会社の中でも御社を志望する理由を二点申し上げます。
まず一点目は、独立系の証券会社であることです。銀行の顧客基盤を活かすことのできない独立系証券会社では、顧客の新規開拓をする際にメガバンク系の証券会社以上に人間力が求められるというお話を耳にしました。よって人間的成長を追求するにあたって良い環境なのではないかと考えました。
そして二点目です。御社と同じ独立系証券会社には野村證券がありますが、野村は野村で魅力的な部分もあり、最近までどちらを第一志望とするか決めかねておりました。しかし野村と比較しても御社の採用活動が非常に丁寧であり、熱意を感じました。御社からは何度か少人数質問会に呼んでいただき、中でも5月最終週に社員の方と一対一でお話する機会を設けていただきましたが、何百人といるであろう面接予定の学生ひとりひとりに電話でお声がけをしているとのことであり、相当な時間がかかったのではないかと思いましたし社員の方もかなり大変だったのではないかと推察いたします。このような面から御社の「人を大事にする」という社風を強く感じました。このように学生に対しても多くのリソースを割いている御社であれば入社後も働きやすい環境が整っているであろうし、お客様に対しても本当に真摯に対応しているのではないかとイメージできたということが大変魅力に感じました。
以上が御社の志望理由であります。
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