【香りと味、新発見】【19卒】高砂香料工業の夏インターン体験記（理系/総合職）No.3670（慶應義塾大学大学院/女性）（2018/9/26公開）

食品業界に興味があったが、食品のおいしさを形作る香料についても深く知りたいと思い、エントリーした。日本の香料会社はほぼ寡占状態であり高砂香料がダントツのシェアを誇るということを知り、国内の香料のリーディングカンパニーのインターンに参加してみたいと思ったため参加を決めた。

企業HPを読み込み、過去の内定者やインターン通過者のESを就活サイトで読んでおいた。ESは手書きで郵送だったため早めに準備し期日に余裕を持って出した。ESの内容については研究室の先輩に添削をお願いした。

香料を用いたタブレット菓子の新商品の開発 (商品のネーミング、味のネーミング、ターゲットの詳細、形状、風味の詳細、理由づけ）

1日目にやったこと

最初に業界・企業説明があった。香料業界について知らないことを前提としたもので、基礎から教えてくれたためわかりやすかった。次に様々なミントタブレットについての評価を体験するワークがあった（発表なし）。昼食は座談会を兼ねており若手社員の方に自由に質問できた。午後は新商品開発のグループワークと発表を行い、最後に営業の仕事についての説明があり終了となった。

営業部のマネージャー、人事

なし

商品の開発には多面的な視点が必要であり、形状・味や風味だけでなく売り方や価格など様々な要素にも目を向ける必要があるというフィードバックが印象的だった。私の班では議論の中心は商品の中身についてであり、適正な価格はどの程度かや、どういった場所でどのようなPRで売り出すかということまで議論しきれていなかったため、参考になった。

このインターンシップに限ったことではないが、1 dayインターンシップの中でグループワークのために用意されている時間はかなり短く、議論が思うように進まない中で時間内に準備して発表を行うのは大変だった。1時間程度で議論して模造紙にまとめて発表の準備をする必要があるため、それぞれのメンバーが時間配分には特に気をつけ、脱線したり逆戻りしたりする議論をできるだけ修正しながらやり切る必要があった。

香料があらゆる食品、消費財に使用されているということや、匂いをつけるだけでなく消す（マスキングする）香料があることなど、香料の基礎を学べたのが面白かった。名前は隠されていたものの、大手飲料メーカー、製菓メーカー、製パンメーカーなどが主な取引先であることを知り、「消費者においしいものを届ける」という目標は香料会社にいても達成できると気づけたことが最大の学びだった。

インターンシップに参加する前に準備が必要だったことは特にないと感じるが、自分だったらどのような香料でどのような商品を作りたいかということをあらかじめ考えておくとグループワークでのアイデア出しの役には立ったと思う。

1 dayということもあり、詳細な業務内容や一日のスケジュール、職場の雰囲気などはわからなかった（職場見学などもなかった）ため、この会社で働いている自分を想像することは難しかった。ただ、1 dayインターンシップにそこまでは求めていなかったため特にがっかりすることはなかった。

本選考はESで落とされてしまったため、インターンシップ参加により本選考で内定が出るということはないのではないかと思う。インターンシップ中も人事が参加者の名前を控えたりする素振りは見せていなかったため、本当にインターンシップと本選考が無関係なのだと思う。

インターンシップを通じて香料業界への興味がより強くなり、リーディングカンパニーである高砂香料工業への興味も増した。社員の方は営業の方を除いて落ち着いて穏やかな雰囲気の方が多いと感じたため、その点でも自分に向いているのではないかと感じたため、惹かれた。

インターンシップへの参加が本線校に不利になるということはないと思うが、有利になることもないと感じた。その理由は本選考はESで不合格となってしまったため。インターンシップ中に学生を評価している様子もなかったため、インターンシップと本選考は無関係なのではないかと思う。

食品業界に興味があり、日常生活で身近に感じる商品のあるような会社 (B to Cの大手。具体的には味の素、キッコーマン、ミツカン、明治、グリコ、など）を志望していた。また、研究室のOBが多く研究内容の近かった製薬業界にも興味があり、アステラス製薬、塩野義製薬、協和発酵キリンなどOBのいる会社も志望していた。

もともと志望していた食品業界だけでなく、「食品のおいしさ」に大きな影響力のある香料を扱う香料会社のフレーバー部門も志望するようになった。そのため本選考では国内香料メーカーの主要3社（高砂香料工業、長谷川香料、小川香料) にエントリーした。また、インターンシップを通じて高砂香料工業の社員の方の雰囲気が良かった点に惹かれていたため、会社の規模の大きさや知名度の高さよりも、職場の雰囲気の良さや社員の方と波長が合うかどうかで会社を選ぼうという意識が生まれた。