20卒 インターンES
技術系総合職
20卒 | 筑波大学大学院 | 男性
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Q.
卒論・修論の研究内容について専門外の人にもわかるようにまとめてください。 研究テーマが未定の場合は、これから研究したいと考えているテーマについて教えてください。(全角600文字以内)
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A.
近年、高齢者や生活習慣病の増加から消化性を制御した食品が求められており、消化性を制御した食品開発のために食品の消化を理解する必要がある。摂食した食品は、酸や消化酵素による化学的消化と咀嚼やぜん動運動による物理的消化を受けた後、吸収される。食品消化の研究法は、生体試験と生体外試験に大別される。MRI等の医療機器を使う生体試験は、実際の人のデータを得られるが、コストや倫理的問題等の制約が多い。一方、人工消化液と食品を容器内で混合する生体外試験は、化学的消化を模擬できるが、物理的消化を模擬できない。そこで、本研究室は物理的消化を考慮した消化装置を開発した。本装置は、ローラーが圧縮する事で、ぜん動運動を模擬しており、化学的消化と物理的消化の双方を模擬した胃消化試験を行う事が可能になった。本研究は、健康維持に重要な「タンパク質」に着目し、固形食品の消化メカニズムを明らかにすると共にタンパク質の消化性を制御する事が目的である。消化装置を用いて、食品の硬さや食品中のタンパク質の凝集状態を変化させたゲルの消化試験を行っている。これらの特性を変えたゲルの消化試験を行った結果、硬さやタンパク質の凝集状態により消化性が異なることが分かった。今後検討を進め、消化性を制御した新規食品開発に繋がる系統的知見を示したい。 続きを読む
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Q.
今までの経験や知識を活かして、社会をどうよくしていきたいですか?(全角400文字以内)
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A.
私は身近な「食」を通じて生涯健康で暮らせる社会を目指したい。こう考えたのは、祖父が若くして亡くなった事や祖母の体が衰え、元気に動き回る生活ができなくなった事から、長く人生を楽しむために健康が重要だと感じたからである。また、高齢者や生活習慣病患者が増加し、医療費も増大している現状を考えると、医療よりも人の生活に身近な「食」に着目して健康を意識しなければ、日本は衰退していくと考えられる。私は食に関する大学の授業や食品の消化に関する研究に加え、大学1年から継続中の飲食店のアルバイト経験から「食」が単なるエネルギー摂取だけでなく、人の健康、さらには人の笑顔に繋がる事を体感した。そのため、私は学業、研究活動、スポーツ活動、アルバイトで培った知識や物事の考え方・取り組み方を活かして、年代やライフスタイルにより多様なニーズに合わせて人の健康に寄与できる食品・飲料を生み出す研究や商品開発に取り組みたい。 続きを読む