- Q. 志望動機
- A.
有限責任監査法人トーマツの本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。
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2022卒有限責任監査法人トーマツのレポート
公開日:2021年3月16日
選考概要
- 年度
-
- 2022年度
- 結果
-
- 内定入社
- 職種
-
- データ分析コンサルタント
投稿者
- 大学
-
- 東京大学大学院
- インターン
-
- 三菱UFJ銀行
- 野村證券
- 三菱重工業
- PwCコンサルティング合同会社
- みずほフィナンシャルグループ
- 日本総合研究所
- 内定先
-
- アクセンチュア
- KDDI
- PwC Japan有限責任監査法人
- NTTデータ
- 日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ
- 有限責任監査法人トーマツ
- 入社予定
選考フロー
企業研究
企業としてはBig4と呼ばれる監査法人の一角で、その中でのコンサルタントという立ち位置なので、Big4コンサルティングファームとの違いを意識した方が、選考においてもミスマッチを防ぐという意味でもよい。(デロイトトーマツに関しては、給与と労働時間の面で監査法人でのコンサルとコンサルファームでのコンサルは大きく異なる)
特に、データ分析コンサルタントという職種は2012年くらいに新設された職種で、選考の質問も毎年変わっているようです。それゆえ、ケース問題の様な問題も出ますがそこまで重要でなく、自分がどういった存在なのかをしっかり主張できることが重要だと思われます。
加えて実際のデータ分析開発力よりもコンサルとしての問題解決力・チーム力というものが重視されているように感じます。
志望動機
私がデロイトのデータ分析コンサルタントを志望する理由は大きく分けて3つあります。1つはデータ分析という専門性、1つはチームで問題解決をすることへの強い興味、最後に自分自身のスキルとマインドの成長です。
専門性については、コンサルとして働くうえで何か1つの軸が欲しいと考えていて、今の私の興味・研究内容からデータ分析という領域で「この人ならデータ分析を任せられる」という存在になりたいと考えています。
チームでの問題解決に関しては私自身のルーツであるといえます。高校・大学を通して0からチームを作って全国大会入賞まで達成するという経験があり、チームを組んでより上へより難題を解決する、ということに非常にモチベーションがあります。
最後に自身の成長です。専門性は勿論、新社会人として多くのことを学ばなければいけないと思います。その中でもマインドという意味では人との相互作用というものがカギになってくると考えていて、コンサルという職種、デロイトトーマツさんが持つ風土というものはこれを経験するうえで至上の環境だと感じています。
以上の理由から、デロイトトーマツにおけるデータ分析コンサルタントを強く志望しております。
エントリーシート 通過
- 実施時期
- 2020年10月
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以内
ESの内容・テーマ
本職種をお応募した志望動機/研究内容/学生時代に達成したこと/トーマツに入社して、どのような仕事がしたいか
ES対策で行ったこと
自身の専門性とその職種の親和性を考えて、論理性に気をつけて各設問に答えた。この職種は新しい職種なので、他者を参考にするよりも、この職種をするうえで自分はどう活躍できるかを詰めて臨んだ方がよいと思います。
WEBテスト 通過
- 実施時期
- 2020年10月
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以内
WEBテスト対策で行ったこと
どういった問題がでるかを、トーマツ監査法人の他職種をみて確認した。
WEBテストの内容・科目
言語・計数・性格
1次面接 通過
- 実施時期
- 2020年11月
- 形式
- 学生1 面接官1
- 面接時間
- 30分
- 面接官の肩書
- 人事/年配の方
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以上
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
1次面接なので非常に和やかだったので、面接というより会話という形で臨んだ。そのため、自分自身のアピールや動機の説明などを非常に自然な形で伝えることが出来たので、いわゆる面接特有のクドさ・一方性がなかったことが好印象だったかなと思います。
面接全体を通して、「それってつまりどういうこと?」みたいな深掘り質問が多かったので、体系的論理的に説明する能力も評価されたかなと感じています。
面接の雰囲気
非常に柔らかな雰囲気で行われた。「休日は何をして過ごしていますか?」などのアイスブレイクは勿論、一つ一つの質問も対話形式で展開されていったので答えやすかったと思いません。
1次面接で聞かれた質問と回答
データ分析という文脈に絡めて、自身の研究や開発経験を教えてください。
私の研究は「未知の素粒子を探索する」ことを目的としていて、そのために機械学習を用いて実験データを解析しています。
具体的には、CERNというスイスの素粒子実験施設で研究員の一員として開発をしています。この実験では大量の素粒子が生成されその中から探索するのですが、粒子に顔があるわけではないため、識別という作業が必要になります。しかし未知の粒子は非常に少数しか実験で発生せずそれを的確に発見するには、非常に高精度の粒子識別が重要になり、この識別に機械学習を用いて精度を上げることが私の研究目標になります。
データ分析という意味では、まず雑多な実験データを機械学習用のカラム、数値データに整理・計算するところから始まります。このデータエンジニアリングと機械学習によるデータサイエンスが私の研究の醍醐味になります。
今より技術が進歩すればデータ分析が意思決定そのものに直接作用することになるかもしれません。その際のデータ分析の説明変数と目的変数は何になると思いますか?
目的変数が意思決定そのものだとすれば、それを導き出す説明変数は存在しません。なぜなら意思決定は合理性のみによってなされるのでもなければ、現在の状況によって確実に決まるというものでもまいからです。個々の価値観やあらゆる不確定性を網羅しようとすれば、アルゴリズムはブラックボックス化しバイアスに対応できなくなります。
そのためデータ分析の将来は、あくまで意思決定の選択肢のリコメンドに収まると思います。そのうえでどれだけ定量的・多角的に提案できるかが重要で、その意味での説明変数であれば、各企業がため込んだデータを(バイアスを除いたうえで)まとめたビッグデータを考えて、各企業特性や現行トレンドや予測を説明変数にすることは可能だと考えています。
グループディスカッション 通過
- 実施時期
- 2020年12月
- 形式
- 学生4 面接官不明
- 時間
- 60分
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以内
テーマ
after・withコロナにおいて、地域経済を促進するためのソリューションを、データ分析を絡めて提案してください
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
1次面接を通過したメンツだったので前提となる学生レベルは高いです。そのため単なるコミュニケーション力というよりはもっとコンサルタントとしての能力(議論マネジメント・論理性)が重視されていると思います。
形式自体も60分間でプレゼン資料まで作って顧客に説明せよ、という形式だったため、司会進行とかの役割よりも、一人のコンサルとしての提案が出来ているかが重要だと感じました。
2次面接 通過
- 実施時期
- 2020年12月
- 形式
- 学生1 面接官2
- 面接時間
- 30分
- 面接官の肩書
- マネージャー(管理職)2人
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以内
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
GDと同時に評価されるのですが、私の場合はGDでの論理性やファシリテーションが非常に高評価でした。特に論理性の部分をいろんな要素に分けて評価していただいたと思います。
面接の雰囲気
GDの直後に行われる珍しい形式であった。GDでの評価も聞けるためためになる面接でもあった。GDにしても質問の回答にしても、それに対する深掘りや評価をしっかりする、してくれる面接でもあったので、どういう面で自分が評価され、懸念されているのかを知ることが出来た。雰囲気としては柔らかいため、そこまで緊張せず自己分析が出来たと思います。
2次面接で聞かれた質問と回答
将来的にどういった仕事をしていきたいですか?
まず20代のうちは広く多くの業界に関わり、自身の専門性の成長とコンサルとしての経験・成長を第一として仕事をしていきたいと考えています。
そのうえで将来的にどういった領域に携わりたいかというと、医療・教育・SDGsなど広く社会問題と呼ばれる領域に切り込んでいきたいと考えています。この領域はまさに変遷の途中にあり私自身の専門性・データ分析やコンサルとしてのノウハウを社会問題の解決に貢献させたいと感じています。
また、デロイトトーマツさんは非常に多くの領域で活躍されており、私自身も多くの領域に関わりつつ社会問題にもアプローチしたいと考えているためデロイトトーマツ内で今言ったことが達成できれば至上と思っております。
仕事をするうえであなた自身がストレスに感じるであろうことと、ストレスを感じた時の対応策を教えてください。
私が業務を遂行する上でストレスに感じることは、自身の目標や計画が明確にある中で、それが外部要因で達成できない(相手の返事待ちや、環境による状況不備)という状況です。それに対する対策としては、基本は状況改善に動きますが、どうしても待ちの時間が出来てしまうときは自分の自己研鑽や将来的に生じる課題をつぶしたりということを主にやります。
今後、データ分析コンサルとして仕事をするうえで恐らく、クライアントがデータ提出が遅れるなどの状況が考えられますが、その際にもデータ分析の業務以外でも出来ることが多くあると思うので、そちらを一つ一つつぶしていく、あるいはそれに必要になる知識を勉強するなどの時間に充てたいと考えています。
最終面接 通過
- 実施時期
- 2021年01月
- 形式
- 学生1 面接官1
- 面接時間
- 30分
- 面接官の肩書
- シニアマネージャー
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以上
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
最終面接でもやはり、論理性、説明能力を問われる質問が非常に多かったが、その都度、論理性や説明の物腰などを評価していただきました。
面接の雰囲気
こちらも柔らかい雰囲気で行われました。職階は高い人なのですが、比較的逆質問の時間が多く、お互いの情報共有をしましょう、みたいなノリであった。
最終面接で聞かれた質問と回答
あなたの研究内容を、高校生にも分かるように簡潔に説明してください
私の研究は「未知の素粒子を見つけよう」を目標に行っています。スイスにある巨大な実験施設で沢山の素粒子を発生させてその中から未知のものを見つけるのですが、粒子達に顔があるわけではないので何とかして「これはヒッグス、これは電子」というように識別しなければいけません。加えて未知の粒子は非常に少数しか生成されないので、識別も非常に高精度で行う必要があります。その識別のために機械学習を使おうというのが私の研究です。実験から得られた粒子達のデータから運動量や質量などを計算して、それを整理して、開発した機械学習システムにかけて高精度で識別させることが私の目標になります。
醍醐味としては、国際研究として多くの方と共に未知の事象の発見に貢献できるという点です。
データ分析コンサルタントとして何を達成したいと考えていますか?あるいは起業を考えていますか?
データ分析という意味では、私自身の専門性として伸ばそうと思っていて、この職種に終始しようとは考えてはいません。
まずは若いうちは、データ分析の専門性とコンサルとしての下地を育てていきたいと考えています。そのうえで、将来的には、医療・教育・SDGsというった社会問題関係の領域に関わっていきたいです。起業も勿論、社会問題に取り組むという意味での選択肢の一つですが現段階では考えてはいません。デロイトトーマツでは多くの産業・業界に関われるため、この会社内でそういった問題・領域に関わりたいと考えています。
あるいは起業という意味では、マネージャーになってある程度プロジェクトマネジメントを分かったうえで、その次のキャリアとしてどうするかを考えていきたいと思っています。
内定者のアドバイス
内定後の企業のスタンス
1月末に内定が出て、2月末が承諾期限になります。1か月の間、色々な方と相談して決めてください、という感じです。
内定に必要なことは何だと思うか
データ分析コンサルタントとしては、もちろんデータ分析経験がなければいけないのですが、それは前提でそこから更に自分自身の能力(チーム性や論理性、問題化行け傑力)を売りにした方がいいです。データ分析がすごい出来たとしてもあまり関係がないように思われます。どちらかというとコンサルとしてチームで仕事をする適性があるかどうかが重要です。
また、Big4の中でなぜデロイトなのか、コンサルティングファームではないのか、などはあらかじめ言えるようになった方がよいと思います。
内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか
GDや面接でも、的確に説明する論理性・会話をスムーズに行う人当たりというものを重視されていたように思います。面接中に面接官が、学生を評価してる部分を言うシーンが多く、私の場合は説明のうまさがそれでした。
後は将来についての考え方です。明確に決まっているにしろいないにしろ、自分がどういうつもりでデロイトを志望してどういう存在になって、何をやりたいかをしっかり説明できるようになっていた方がよいと思われます。
内定したからこそ分かる選考の注意点
ケース面接はありませんが、学生が答えに困るような質問(難題や答えのない問)は複数投げかけられました。それゆえ、ごまかしや物怖じをせずに自分の考えを的確に説明できるようになっていた方がよいと思われます。
内定後、社員や人事からのフォロー
内定承諾後に内定者での懇親会はある、内定~承諾前は特になし
内定後入社を決めた理由
入社を決めたポイント
- 20代の成長環境
- 会社の事業内容・サービス・やりたいことが実現できる
- 給料・待遇
入社を迷った企業
PwC Japan有限責任監査法人
迷った会社と比較して有限責任監査法人トーマツに入社を決めた理由
やはり面接を通して、自分のどこをどう評価しているのかを明確に伝えてくれたことは大きいです。座談会や面接の逆質問でも非常に丁寧に答えていてくれていて、入社後の研修から教育制度まで不安に思うことは基本的に全て教えてくれます。非常にストレスの少ない選考だったと感じています。
外資コンサルに比べると給料は安いですが、それでも平均よりは十分に高く、残業もそんなに多くないということで働きやすい環境でもあると感じたことも要因の一つです。
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有限責任監査法人トーマツの 会社情報
会社名 | 有限責任監査法人トーマツ |
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フリガナ | トーマツ |
設立日 | 1968年5月 |
資本金 | 10億7700万円 |
従業員数 | 6,851人 |
売上高 | 1388億1400万円 |
決算月 | 5月 |
代表者 | 國井泰成 |
本社所在地 | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号丸の内二重橋ビルディング |
電話番号 | 03-6720-8200 |
URL | https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/articles/audit/audit.html |