【デジタル革命の舞台裏を体験】【22卒】三菱ＵＦＪ銀行の冬インターン体験記（理系/システム・デジタルコース）No.13441（東京大学大学院/男性）（2021/3/24公開）

銀行の中でどのようなシステムが動いているのか、あるいはデジタル化が急務な中でどういったプロジェクト、開発を行っているのかに非常に興味があり、メガバンクの中でもインターンが豊富な三菱ufj銀行のシステム部門を選んだ。

インターン内容は開発ではなく企画とマネジメントに近いものだったため、銀行のシステムにどういった側面で興味があり、どうしていきたいかなどを積極的に伝えるようにした。

メガバンク同士での比較だと、みずほFGのシステムよりも開発系より企画・運営系の能力が見られていた気がする。

アプリ開発に関するプロジェクトマネジメント型グループワーク

まずあらかじめ説明や資料などが与えられるので、それに対して、アプリ企画から開発運営までをチームで討論しながら進め、最終的にどういった機能をどういった理由で実装したかのプレゼンを行う。

現状銀行がデジタル化するうえでどういったことを考えなければいけないのか、あるいはチームでどういった分担や討論をすれば効率的なのか。

三菱ufjの持つ口座管理アプリについて、企画段階から開発マネジメント（仮想）までのマネジメントグループワーク

1日目にやったこと

課題、前提資料の説明と確認、そののちにアプリに関するPEST分析やコンセプト決めのためのグループワーク。基本的に時間延長は出来るが、討論の途中でも２日目まで持ち越すことができる。

2日目にやったこと

アプリのコンセプトを決めたら、具体的にどういった機能を実装するか、あるいはその機能を実装するためにどれだけの時間やお金がかかるかを、前提資料を基に見積もり、最終的にどういったアプリにするか検討した。

3日目にやったこと

前日までに終わらなかったアプリ開発に関するまとめを行い、それを発表資料として整理する。そののち、全体で集まって各グループごとに発表を行い、フィードバックを貰う。

システム部門でマネジメントまで携わっている人

なし

基本的にはグループワークが中心で、社員さんは各グループに１人ついてそれを見守るという形式であった。課題の進め方やシステムの使い方などを教えてもらえるが、課題の分析や内容そのものに関しては特段何かするということはなかった。

企画から開発マネジメントまでやった経験は初めてだったため、いろんなアイデアを実現可能な形まで抑え込むのが非常に難しかった。最初に建てたコンセプトが二転三転したり、必要な機能が時間の関係で実装出来ないなど、計画・調整不足が露呈した場面が多かった。

５名のグループワークとなっており、基本そこで三日間ワークを進めるため、そのメンバーに関しては深く知れる。特に企業側も考えているようで、最初の自己紹介を工夫したり、最終日にお互いでのフィードバックをしたりしていた。

１つのアプリを完成させるのにも多くの情報や調整が必要であると感じた。特に最初のコンセプト決めから実際の開発計画に至るまでに多くの振り返りが必要で、そのための時間の乞うt￥率的な使い方は、本インターンだけでなく、これから先の多くのことに役立つだろうと思われる。

やはり、「銀行がこのデジタル化の局面でどういったことを考えるべきか」を考えなければいけないので、今の銀行サービスがどういうものがあるかは知っておいた方が良い。

今回のグループワークは主にプロジェクトマネジメントや企画立案に関するものであったため、通常のコーディングを伴う開発よりも分かりやすく、仕事の全体像も分かるよいインターンだったと感じている。特に、グループで考えることが学生時代では少なかったのでその部分も体感できたことは大きい。

インターンの参加学生を見る限り、技術力や論理性よりもチーム経験や課外活動経験に自身がある人が多かったように思われる。それゆえ、そういった経験をしっかり持っているのであれば、実際の開発経験や論理性の高い主張が出来れば、それは大きなアドバンテージになると感じるため。

やはり業務の一連の流れや展望を味わえたことが大きい。ともすればシステム部門は開発担当自身のモチベーションが湧きづらい印象があるが、実際のアプリ開発における目的と、今後の展望を知れることで実際に新卒で下働きの様な状態でも目的を見失わずに出来ると感じた。

前述のとおり、かなり丁寧に質問対応や就活相談にも付き合ってくれる。そのため選考スキップ等はないが、かなり選考における自身の対応や動機づけの推敲などがしやすい環境下にある。

基本的には金融業界でなにがしかIT系の知識が使えればいいと思い、本インターンに応募した。私の場合は、コンサル業界や研究業界、あるいは博士進学も視野に入れていたためにあまり熱心に就活をしていたわけではないが、この企業やあるいは他の企業のインターンを通じて、研究以外の領域で開発やマネジメントをする面白さを知った。

三菱ufj銀行はメガバンクであり、そこでのシステム部門となるとかなりキッチリした体制の下、流れ作業のような形で開発すると勝手に思っていたが、存外自由度や考えるべきことが多く、銀行業界そのものへのイメージも変わった。加えて、行員の方も企画系に特化している人もいれば、開発系に特化している人もいて、属性として幅広い人々がシステム部門にいると感じた。