【未知の医薬品を探せ】【21卒】Ｍｅｉｊｉ　Ｓｅｉｋａファルマの冬インターン体験記（理系/研究職）No.10878（大阪大学大学院/男性）（2020/7/14公開）

志望業種を製薬企業でなおかつ研究職で絞ると、インターン自体を実施している企業がそもそも少ない。そのため、そこまで志望度が高かったわけではなかったが、どこかに引っかかればよいと思い、軽い気持ちで応募した。そもそも存在を知っていたわけではなかったが、就活サイト経由で知りエントリー。

とにかく企業研究をした。正直エントリーするまで明治グループに製薬企業があると知らなかった。そのため、企業研究をするとともに、自身の研究内容と通ずる部分を調べ上げ、インターンの志望理由でそれを前面に押し出した。

五つの化合物に関して、種々の薬理・薬物動態パラメーターから、どの化合物が上市に向けた臨床開発段階へ持っていくのに最も最適か議論せよ

1日目にやったこと

横浜研究所内の研究分野ごとの研究室訪問がメイン。昼過ぎまで各研究室を回り、若手社員と自由にディスカッション。その後、少人数でのグループディスカッションがあり、発表。最後に各研究分野長や若手社員計、計八名と学生全員で座談会。

薬理研究部の若手社員。

なし

薬理・薬物動態パラメーターから、上市するのにより最適な化合物を議論するGDで、私の班では最終的に一番副作用の出る恐れのない化合物を選んだが、正解は別のもので実際に上市された医薬品が隠されていた。医薬品を用いる条件、例えば末期のガン、などにおいては副作用の観点よりも有効性が優先される場合があることを学んだ。医薬品は特に多角的な評価が必要だと感じた。

グループディスカッションの課題が、薬理・薬物動態パラメーターから、より最適な化合物を議論するものだったが、五人班で私以外に薬学部出身の学生がおらず、私がほかの学生に説明しながら課題をこなすことになったので深い議論ができなかった。事前に企業側から、予習してくださいとアナウンスがあれば、より深い議論ができたかと思います。

明治製菓ファルマさんは、医薬品業界の中でもの特に小さな企業。その企業が今後生き続けていくためにどのようなビジョンを持っているかを聞けた。やはり、企業HPやIRレポートに載っているのは一部で実際に社員に聞くと、今後この分野に力を入れていくだとか、自分の現在の研究内容が実際入社した後にどう活かせるかを聞くことができた。

薬学出身者でないのなら、薬物動態パラメーターくらいは予習しておくとよいかも。また社員と話す時間や座談会のような時間がやたらと長いので、これでもかっていうほど質問は考えていった方が良い。

一点は、研究室見学を密にしていただけたため、実際の実務が想像しやすかったこと、またその中で若手社員と話し、自身の研究をどう活かせるかを聞くことができた。もう一点は、明治製菓ファルマが新しく子会社としたKMバイオロジクスの研究と自身の感染症の研究内容がマッチしていたため、今後この会社が力を入れていく分野の中心で活躍できると案じた。

そもそもインターンシップに参加している人数をかなり絞っているように感じた。口頭で社員に聞いたところによると倍率が３０倍あったらしい。その中でも積極性を持って取り組んだことや研究内容がマッチしていたこともあり、選考が免除され、最終面談から案内が来た。

エントリー時はそこまで志望度は高くなかったがインターンに参加して、明治製菓ファルマが小さい事業規模にもかかわらず、中枢神経領域、感染症領域、ジェネリックで上位のシェアを獲得していることを知り、研究力があると感じたため志望度が上がった。また、自身の研究内容が非常に会社の重点領域とマッチしていたため、志望度が上がった。

本選考が始まって、インターンシップに参加していない友人に先に一次面接の案内が来て焦ったが、その後私は一次面接、二次面接が免除され、最終面接からスタートだという連絡が来た。

製薬業界、なかでも研究職に絞ってエントリーしていた。研究職にとっては、会社の研究に裂けるリソースや資本が命だと考えていたため、実際の志望度的には、いわゆる大手や中堅以上で見ており、明治製菓ファルマなどの中小や兼業メーカも志望度は低かった。そのためとりあえず研究職のインターンシップとして参加を志望したが、明治製菓ファルマ自体に思い入れはなかった。

実際にインターンシップに参加してみると事業規模の小さな企業も悪くないな、と好意的に感じた。やはり裂けるリソースが少ない分、研究費は少ないと感じたが、研究力があるかどうかはそれぞれ企業次第だと感じたし、明治製菓ファルマは研究力のある会社だと感じた。事業規模が小さいからこそ、社員数が少なく密なコミュニケーソンをとれるうえ、自分の意見も通りやすいのだと感じた。