20卒 本選考ES
安全性監視
20卒 | 大阪大学 | 女性
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Q.
あなたが参天製薬を志望する理由や、参天製薬で将来実現したいことを教えてください。
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A.
私は薬局実習で、寝たきりの患者様の多くが、好物が食べられないなど生活に制約があることで生きる気力が奪われている様子を目の当たりにし、生命維持だけでは本当に幸せな生活は送れないことを痛感したことから、全ての人に心身ともに充実した生活を提供したいと考えるようになりました。貴社は眼科領域に注力し、患者様の生涯を通したQOL向上に貢献することを目指している点に共感し、志望いたしました。 また、私は化合物にすぎない薬に情報を付加することで予期しない副作用を減らすことができるPV職に魅力を感じています。 貴社はPV業務において、情報収集だけでなく積極的な安全監視にも取り組んでおられ、私はその中で世界から得た安全性情報を正確に評価する土台作りに取り組みたいです。貴社が今後世界展開を進める中で、途上国特有の副作用情報等が発生すると考えられ、各国の医療状況に即した対応を行うことで医薬品の価値向上に繋げたいです。 続きを読む
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Q.
あなたの強みとそれを表す具体的なエピソードを教えて下さい。
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A.
集中力と根気強さでは誰にも負けません。 現在の研究では、生きたマウスの脳に薬物を投与するという手技を用いています。マウス1匹あたり1時間かかるこの実験を、前もって詳細な投与計画を立てこれに挑み、4日で32匹にミスなくやり遂げました。 この私の気質は今に始まったことでなく、小学校の自由研究で、夏休みのほぼ全てを費やして1万個余りのビーズを布に縫い付けて絵画を作り上げ、周囲を驚かせた頃からの筋金入りです。 また、部活においてもこの根気強さを発揮しました。私は大学の交響楽団でホルンを演奏しており、入部当初、技術が足りず思うように演奏できないことが悩みでした。そこで自分に足りないものを分析し、毎日欠かさず2時間基礎練習をしました。その結果、中難度の曲は自信を持って演奏できるようになりました。 社会では限られた時間内で成果を出すことが重要なので、私の、難易度が高い課題にも集中して取り組む力を活かしたいです。 続きを読む
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Q.
あなたが現在取り組んでいる研究内容について教えてください。
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A.
私は、統合失調症などの精神疾患が起こる仕組みを解明し、治療に繋げるため研究を行っています。 精神疾患の原因のひとつとして、脳が正常に機能するのに必要な物質を作る遺伝子がうまく働かずに脳の働きが不安定になることが挙げられます。私は、その中でもPACAPという物質を作る遺伝子を持たないマウスが、通常のマウスと比べて、多動や認知機能障害を持つことに注目して、その原因について研究しています。 過去の検討で、培養細胞上では、PACAPが小さいRNAであるmiR132を発現させ、miR132が神経の働きを正常にさせる可能性が示唆されていました。そこで私は、実際に欠損マウスの脳にmiR132を投与すれば異常が改善されるのではないかと考え、行動試験や神経細胞の構造を観察する実験を行っています。 検討の結果、PACAP欠損マウスへのmiR132投与によって、行動異常は改善されなかったものの、海馬において低下していたスパイン密度が増加することを見出しました。これより、PACAPのmiR132を介した神経形態調節が、部分的に精神異常に寄与することが示唆されました。 今後は、マウスへのmiR132過剰発現による下流タンパクの発現量変化を解析し、さらなる神経回路形成の分子機構解明を目指します。この欠損が異常を起こす仕組みが解明でき、さらにそれを治療する方法が分かれば、ヒトの患者の治療に繋がる可能性があります。 続きを読む