【鉄道未来への線路】【21卒】西日本旅客鉄道（JR西日本）の夏インターン体験記（理系/総合職運輸系統）No.9124（神戸大学大学院/男性）（2020/6/26公開）

関西私鉄のインターンに落ちてしまい、そのかわりに書類選考だけのJR西日本のインターンに参加を決意した。2日間と短い期間であり、もし本選考に向けた優遇等がなくても、そこまで時間的な損失は大きくないと考えた。

エントリーシートだけの選考だったので、関西私鉄とJR西日本の違いを明確にし、なぜこのインターンに参加したいのかを論理的に記述することを心掛けた。

架空の鉄道路線に関して、2案のうちどちらを開業させるべきか。

1日目にやったこと

午前中は座学を中心に行った。JR西日本や各系統の業務内容を学ぶことができた。特に、安全に関しては、かなり詳細に説明を受けた。午後は、グループ内で少し話し合うような、簡単なグループワークが行われた。

2日目にやったこと

午前中は、1日目の午後のように簡単なグループワークを行った。午後は、架空の鉄道路線に関して、2案のうちどちらを開業させるべきか、というようなテーマが与えられ、グループで話し合い、模造紙にまとめて発表を行った。

運輸系統の社員

なし

時間と成果のバランスをよく考えてほしいということである。先述したように、グループワークをスムーズに行うことができず、時間が押してしまうことが多くあった。その際に、成果を重視しすぎて時間に間に合わないのは社会人として失格であるから、時間意識を持つようにと言われたことが印象的であった。

自己主張の強い学生が大半を占めており、グループワークにおいて意見が全くまとまらなかったことである。他人の意見を真っ向から否定したり、自分の意見が通らないと不機嫌になったり、協調性に欠ける学生も散見された。見かねた社員の方々から、適宜アドバイスを頂いたが、それでもなおスムーズにグループワークを行うことが難しかった。

社員の方々の雰囲気を実感できたことは非常にいい機会であった。参加学生の性格とは反対に、社員の方々は落ち着いていて物腰柔らかな人が多かった。参加学生のようにガツガツした性格の人ではなく、社員のように落ち着いていたなおかつ人当たりもよさそうな人が、内定も得られるのではないかと考えるきっかけになった。

鉄道知識を軽く勉強しておくべきだったかもしれない。所謂鉄道オタクが多く、グループワーク中にも鉄道知識を前提とした議論がなされることがしばしばあり、多少の予備知識がないと話についていけないこともあった。ただ、本選考では鉄道知識は求められないようなので、選考を突破するためには必要ないのかもしれない。

実際に、インターンのような意見を真っ向からぶつけ合うグループワークは、入社してから経験することがないという風に思ったから。社員の方々の雰囲気を見ていても、会社でのミーティング等では、論理的に落ち着いた雰囲気で行われるものだと思い、インターンの雰囲気が実際の業務に直結するとは思えなかった。

参加学生のレベルが低かったため、相対的に自分の協調性やリーダーシップ性をアピールすることができたと考えた。あえて一歩引いてグループワークを見守ることで、議論をマクロにみることができ、議論のかじ取りをする役割を果たすことができ、そこも評価されると感じているから。

社員の雰囲気を実感し、思ったより堅い雰囲気ではないと感じたから。参加前は、元々国有企業であるから、公務員のような堅い働き方をしている企業であると思っていた。しかし、思ったより柔軟な考えを持っている社員が多く、自分の能力を活かしながら働けると感じたから。

インターンとフォローイベント後に、リクルーターが付き、面談を行うことができたから。また、本選考の際のスケジュールに関しても、他の学生よりも早く進んでいたと思う。

関西私鉄に興味があり、そこのインターンを中心に、選考を受けていた。しかし、関西私鉄のインターンに参加できなかったこともあり、JR西日本にも目を向けていた。また、JR東海やJR東日本といったJR他社や、関西電力や大阪ガスのようなエネルギーインフラ業界、メーカーなど幅広い業界のインターン選考も受けていた。

関西私鉄よりも、鉄道に重点を置いて業務に取り組むことができるという点で、JR西日本のほうに興味が傾いた。鉄道に重点を置くという点では、JR東海のほうが適しているのかもしれないが、JR西日本であれば地方路線を活用した施策や戦略などを考えられると思った。一方で、地方路線を多く持っていることなども知り、不安を覚えることもあった。