【学生の人数】1人【面接官の人数】5人【面接官の肩書】技術部長2人、人事部長1人、人事1人、常務取締役1人【面接の雰囲気】役員の人数が多くて圧倒されたが、圧迫面接ではない。穏やかな雰囲気ではないが、厳かというわけでもない。常務取締役の方が、進行を行っていた。【志望動機にSDGsを挙げている点がめずらしいと思ったのですが、その経緯や理由を教えてもらえますか。】私の所属する研究室では、バイオ素材を用いた研究を行っているので、学会等でSDGsというキーテーマをよく目にします。そうした経緯があってSDGsに強い関心を持つようになりました。企業研究を進める中で、このSDGsはいわゆる目標として企業に課せられた責務として扱われますが、むしろ成長するチャンスだと捉えるようになっていきました。目標ということは、裏を返せば未開拓な領域で、今後成長していく大きな市場ということになります。こうした分野に積極的に参入することで、企業価値も向上させることができますし、何より長い目で見たときに我々の生活を支えることになると思います。こうした観点から、SDGs等の積極さを企業選びの軸としています。【研究概要の簡単な説明と自分で考えて改善したことは何ですか。】バイオ素材用いた機能性材料の開発を行っています。バイオ素材とは石油由来ではなく、とうもろこしなどの植物から作られる素材のことを指します。主に〇〇を吸着する機能性材料の開発を研究しています。〇〇の吸着は、石油由来の素材を用いたものや粒子状の吸着材が一般的に使用されています。こうしたものは使用後の廃棄問題が生じていることから、植物由来のバイオ素材を有効活用することで、サステナブルな社会の構築を目指しています。求められる性能として高い吸着容量や選択性などが挙げられます。私が自分で改良した部分は、吸着容量の向上を目的に比表面積を増加させる手法を開発したことです。比表面積の増加、つまり構造変化を促すため添加剤の添加を検討し、最適な添加剤の探索に成功しました。また、特定の物質のみを吸着できる特性を示しましたことも研究成果の一つになります。【評価されたと感じたポイントや注意したこと】役員の人数が多いこともあり、委縮してしまう人が多いのか「落ち着いているね」と言われた。この点が好印象になったかもしれない。研究概要をかなり深堀されたのが、しっかり対応できたため「しっかり勉強しているね」とも評価された。理系の方は自分の研究についてはしっかり説明できることが、最大の武器になると思います。
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