【理系×金融の挑戦】【21卒】ＳＭＢＣ日興証券の冬インターン体験記（理系/クオンツコース）No.9834（京都大学大学院/男性）（2020/7/14公開）

株やFXに興味があり，金融業界を志望していた．その中でも特に理系の素養を存分に活かして働くことができるクオンツ，アクチュアリー，データサイエンティストに興味を抱いていた．証券会社のクオンツは何をするのかあまりイメージがわかなかったので応募した．

このインターンシップ選考のためだけに何か準備したりしたという意味では，面接対策である．過去の先輩たちがどのような質問を受けていたのかを調べて答えられるようにしておいた．

様々なデリバティブのグリークスの挙動を考察せよ．

1日目にやったこと

SMBC日興証券の会社説明．SMBC日興証券のクオンツが何をやっているのかの説明．デリバティブなどの金融工学についての講義．各自のPCの用いながらグリークスの挙動の考察をグループで行った．

2日目にやったこと

一日目と同様にして各自のPCを用いながらグリークスの挙動の考察を行った．あいまあいまに，クオンツ社員の方が自分の業務内容について説明を行う講義が何回か行われた．

なし

デリバティブのグリークスのを考察する際，定性的には説明がつきやすいが，クオンツとしてやっていくためには必ず定量的な考察が必須であるのでもう少し踏み込んで数式で考察したほうが良い．

本インターンシップで大変だったことは，やはりデリバティブなどの金融工学についての知識が全くなかったことである．周りは確率論を専攻している高学歴な理系院生が多かったので，自分は劣っていると感じてしまっていた．グループワーク中は分からないことを気軽には聞けない環境だったように感じる．

証券会社のデリバティブクオンツはどのような業務に取り組んでいるのかあまり想像つきにくいが，今回のインターンシップに参加することでかなり深く理解できたように感じる．また，SMBC日興証券のクオンツの方と話していく過程でどのような人がいるのかを感じることができた．

デリバティブに関するワークを行うということはある程度予想がつくので，金融工学について自分で勉強しておくとよいだろう．特に確率論を専攻していない学生はやっておくべきだと思う．

SMBC日興証券デリバティブクオンツとして働いている自分を想像できなかった理由としては，デリバティブクオンツが扱う数学は自分にとっては非常にレベルが高いということに加え，あまり興味を持てなかったからである．ただ単に自分には合わなかったというだけである．

インターンシップで説明されたことだが，SMBC日興証券ではデリバティブクオンツ以外にもリサーチクオンツもいる．リサーチクオンツは扱う数学レベルがデリバほどは高くなく，扱う対象も株式や債券であるので自分との相性が良いと感じた．とは言え，自分が興味があるというだけであり内定が出るとは思えない．

SMBC日興証券のデリバティブクオンツの志望度は下がったが，かわりにグローバル・マーケッツのリサーチクオンツの志望度が上がった．理由は，デリバティブクオンツの扱う数学レベルは高いことに加えあまり興味が持てなかったが，リサーチクオンツの業務内容は興味の持てるものであったからである．

インターンシップの終わり頃に言われた話だが，インターンシップ参加者は本選考開始後早めに選考を優先的に受けさせてもらえるので有利になると思われる．また，どんなインターンシップでも言えることだが，企業や業務内容を理解できている段階で非参加者よりはその分有利である．

投資信託を買ったことをきっかけに金融業界に興味を持つようになった．本インターンシップに参加前は，金融業界の中でも理系の素養を活かしながら働くことができるクオンツ，アクチュアリー，データサイエンティスト採用を行っている企業を主に見ていた．生命保険会社，資産運用会社，証券会社，銀行等などである．本インターンシップに参加した段階では特にこの企業に行きたいという志望はなかった．

本インターンシップ参加後，クオンツという職種の中でも主にデリバティブに取り組むことになる職にはあまり興味を持てなくなった．その理由は単純に数学レベルが高いと感じてしまったことに加えて自分があまり興味を持てなかったからである．ただ単に自分には合わなかったというだけである．その代わりに，リサーチクオンツやバイサイドクオンツの興味は相対的に上がったということになる．