【21卒】ＳＭＢＣ日興証券の冬インターン体験記（理系/クオンツ）No.9752（東京工業大学大学院/男性）（2020/7/20公開）

計量的な手法を用いて金融商品の価格決定やリスク管理を行う、クオンツの業務について理解を深めたいと考えていました。日興証券のクオンツチームの業務と社風を知ることのできる機会として当インターンを知り、応募いたしました。

研究内容を一通り整理し、わかりやすく正確に説明できるよう心がけました。その他、志望動機や基本的なガクチカを準備していきました。

エントリーシート → WEBテスト → 最終面接

自分が研究に打ち込んでいる理由を示すことができた点と、志望動機が明確であったことが評価されたと考えております。

今の研究を選んだ理由を教えてください。

大学では物事の根本原理を学びたいという思いから、物理学科を選びました。その後、学部2,3年で物理を学んでいくうちに、理論に閉じこもるのではなく近い将来に何かの役に立つような研究をしてみたい、という思いが強くなりました。その後、研究室の説明会で、物理の理論を光の制御に応用して情報処理技術の革新を目指す今の研究室での取り組みを知りました。物理を役立てるというところに魅力を感じたため、この研究を選びました。

本インターンへの志望動機を教えてください。

私が本インターンに応募する理由は二つあります。一つ目は、数理的手法を用いるクオンツの業務への理解を深めることです。私がクオンツに興味を持ったのは、景気や市場動向から仮説を立てて数理的モデルを構築し、マーケットの分析や金融商品の評価および運用を行うという内容が、物理学の問題解決のプロセスに近いと感じたからです。インターンを通じて、定量化が困難な因子の扱い方や、他の方々との連携について学び、業務への理解を深めたいと考えております。二つ目は、貴社の職場風土を体感するためです。私は就職活動において職場の雰囲気を重要視しており、多種多様な経歴を持つ社員の方が働いている貴社に興味を持っています。貴社の社員の方々との交流を通じて、自分の適応度を確認したいと考えております。

ExcelおよびVBAを用いたデリバティブの価格決定、グリークスの計算

1日目にやったこと

前半は金融工学に関する講義（二項モデル、リスク中立価格、ブラックショールズ方程式、オプションの価格決定式、グリークス）と、社員の方によるクオンツチームの業務紹介がメインでした。後半は実際にプライシングを体験しました。

2日目にやったこと

講義や業務紹介の合間にExcelを使った演習を行いました。２日目は引き続きプライシングを行ったのに加え、グリークスの計算を行いました。また、オプション価格やグリークスの計算結果について、グループでの議論を行いました。

なし

作業に関する個別のフィードバックは特にありませんでした。しかし、計算演習の後に行われる社員さんからの解説では、金融工学理論の数学的な背景や直感的理解を教えてくださったため、勉強になりました。

短い時間で金融工学の基礎を理解し、計算としてアウトプットを出すため、少しでも気を抜くと置いて行かれるという点が大変でした。また、ExcelやVBAは使いこなせることが前提であるため、これらの操作に普段から慣れていないと、理解できても作業が進まず大変だと思います。