18卒 本選考ES
研究職
18卒 | 東京医科歯科大学大学院 | 男性
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Q.
ご自身の研究テーマについて簡潔にご記入ください。
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A.
がん周辺間質に豊富に存在する繊維芽細胞と肺がん細胞との細胞間接触により惹起されるがん悪性化メカニズムの解明 続きを読む
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Q.
上記の研究概要をご記入ください。(1000文字以内) (必須)
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A.
がんとがん周辺間質との相互作用は、がん進展を制御する重要な過程の一つであります。がん周辺間質の中でも、がん随伴線維芽細胞(cancer-associated fibroblasts, CAFs)は間質組織を構成する細胞成分の中で量的に最も豊富に存在しており、がん細胞の悪性化機構に働く様々な増殖因子やサイトカインを産生することが知られています。しかしながら、CAFsが分泌する因子によってがん細胞の悪性化が増大することはわかっていたのですが、CAFsとがん細胞との細胞間接触のがん悪性化への影響についてはあまり知られていません。ヒトがんの約半数に変異や不活化が確認されている、がん抑制因子p53がCAFsにおいても変異、欠損や発現低下が生じていることが報告されていることから、私達はCAFsのp53経路に着目し、がん悪性化への影響を検討しました。まず、肺がん細胞由来の培養上清が線維芽細胞のp53発現量に影響を与えるか調べたところ、肺がん細胞由来の培養上清で線維芽細胞を処理すると、線維芽細胞のp53発現が低下しCAF様細胞へと形質を変化させることを見出しました。また、共培養実験系を用いた解析から、肺がん細胞はp53発現を抑制した線維芽細胞と共培養することによって肺がん細胞の運動能、浸潤能及び増殖能が細胞間接触依存的に亢進することを発見しました。さらに、DNAチップを用いた網羅的な遺伝子発現比較解析から、p53の発現低下に伴って誘導される4回細胞膜貫通型蛋白質TSPAN12を同定しました。RNAi法による線維芽細胞のTSPAN12の発現低下はp53発現低下によって惹起される肺がん細胞の増殖能や浸潤能の亢進を抑制することがわかりました。CAFsとの細胞間接触依存的に肺がん細胞の悪性度が増大することから、TSPAN12に結合する肺がん細胞表面上の蛋白質が存在するものと予想されます。そこで、がん細胞側の細胞表面をビオチン化し、線維芽細胞膜上に結合するビオチン化標識蛋白質を網羅的に同定する手法を用いて、線維芽細胞上のTSPAN12と相互作用する可能性のある肺がん細胞膜上の幾つかの蛋白質を見出しました。この方法により見出した蛋白質は、がん悪性化に重要な働きをするものであると判明しました。我々は現在、その見出した蛋白質に焦点を置き、繊維芽細胞と共培養をして、機能や分子メカニズムの解析など様々なアプローチ方法を用いて、新たながん悪性化メカニズム解明に力を注いでおります。 続きを読む
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Q.
大学(大学院含む)での研究において、一番苦労したことは何ですか?
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A.
誰も行ったことのないアプローチ方法を考え、思考錯誤、条件検討、そして最終的にポジティブな結果を出すことが、研究において一番苦労しました。 続きを読む
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Q.
それをあきらめずにどう乗り越えたのか具体的エピソードを記載ください。
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A.
この方法を思いつく際、様々な文献を読みました。 しかし、様々な文献を読んでも、あまりヒントを得られず、メーカーの方にも相談しましたが、求めるようなkitはありませんでした。 私は諦めずに再度文献を検索しても求めるmethodsは無く、私自身でプロトコルを考え実験を行っても失敗に終わりました。 そこで、教授やポスドクの方とディスカッションとしたところ、ある斬新なアイデアをくれました。 そのアイデアを元に、私なりにプロトコルを作成し、実験をしてポジティブなデータを出すことに成功しました。 続きを読む
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Q.
その結果と、何を得られたのかを記載ください。(具体的な成果、考え方の変化など)
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A.
私はこの躓きによって様々なことを得ました。 1私より知識豊富な方と相談、ディスカッションすることの大切さ。 2既存のことに縛られず、自分で切り開こうとする力 3視点を変えてみる重要さ 4計画よりまず行動 5そして、失敗から得られるものの多さ 私はこの躓きを通じ、成長したと実感しています。 続きを読む
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Q.
学生時代の研究以外において、一番苦労したことは何ですか?
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A.
私は大学が薬学部であるにも関わらず、入学するまで生物を勉強していませんでした。そして興味関心もありませんでした。大学は生物系の科目が多かったので、生物を勉強し覚えることが一番の苦労でした。 続きを読む
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Q.
それをあきらめずにどう乗り越えたのか具体的エピソードを記載ください。
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A.
私は、単位取得のため嫌々生物系の科目を勉強していました。そしてその頃は、生物系の科目はただの単純暗記だと思っていました。 私は負けず嫌いで、苦手科目でも他の人に負けたくありません。 そのとき、一緒に勉強していた友達が「生物系は理論的になっていて面白いよね」と言っているのを聞きました 私は数学が得意なので理論的に物事を考えます。なので、生物系の科目を暗記ではなく理論的に考えて勉強しようと思い、実行しました。その結果、生物が好きになり生物嫌いが克服しました 続きを読む
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Q.
その結果と、何を得られたのかを記載ください。(具体的な成果、考え方の変化など)
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A.
現在では生物系の科目が得意であり好きです。 私は、生物系の応用科目である、薬理学も得意になり、三年間薬理学の成績が優秀な生徒に贈られる「薬理学賞」をいただきました。 そして研究室は、生物系に配属したいと考え、生物系の研究室に配属しました。 私は、あの友達の一言が無ければ、有機化学系の研究室に配属していたと思っています。 生物系の研究は楽しいので、その友達にとても感謝しています。 続きを読む
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Q.
第一三共ヘルスケアを志望する理由をご記入ください。
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A.
私は社員の柔軟な考えを大事にし、お客様のニーズに応える仕事をしたいと思っております。 OTC医薬品は人々の生活に深く関わる製品であり、柔軟な思考による開発や、お客様のニーズに応えることが非常に重要になると思っています。 また貴社の説明会を通じ、年一回アイデア提案会を開催していると知りました。私は、社員の独創的なアイデアを大事にしている会社と感じ取り、貴社で研究開発をし、貢献したいと思ったため、志望します。 続きを読む
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Q.
あなたが描く、第一三共ヘルスケアでの将来の姿をご記入ください。
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A.
私は独創的なアイデアを生み出すことが得意であります。 貴社に入社し、環境などによって様々な着眼点から物事を捉える能力が伸び、より独創的な考えができるようになります。 そして自己研鑽を積み、実績が評価され、あるプロジェクトのリーダーを任されることになります。 貴社に入社して伸びた独創的な思考が生かされ、そのプロジェクトで生み出した製品は過去最高の売り上げをたたき出す製品となります。 そして、貴社に必要不可欠な人材になっているのではないかと私は思っています。 続きを読む
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Q.
入社後、学生時代の専門知識以外の能力も多く求められますが、あなたはどのようにチャレンジしていきますか?
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A.
まず、テーマに関係のある様々な文献検索や教材を読み、勉強します。 そして、先輩とのディスカッションなどを通じ知識と取り入れたいと思います。 研究に慣れてきたら、貴社の研究開発テーマに関与ある大学院の研究室に配属し、貴社で研究をしながら博士号取得、そして専門知識を深めたいと思っています。 続きを読む