【学生の姿を深掘り、技術力を見抜く】【23卒】信越化学工業の技術系総合職の最終面接詳細 体験記No.25850（非公開/男性）（2022/5/27公開）

面接開始時間にWebexに接続、面接終了後退室

一次面接と同様に30分間の面接時間のうち、研究内容で15分程度話していたので、技術力を深く見ていると感じた。一次と違う点としては、一次で通した学生の人物像と相違がないか確認をしているのではないかと感じた。

一次面接と同様に非常に和やかな雰囲気で進行し、面接を始めたときには「今日は何回目の面接ですか？」などアイスブレイクの雑談から入り、普段の学生の姿が見たいという意図が感じられた。

なし

就活会議、四季報

当社のどの部署を志望していますか？

御社でのフェロモン製剤の研究開発に従事したいと考えております。
まず、農業資材に興味を持った理由としましては、現在の研究でβ-カルボリノン類化合物の物性に興味をもち、どういった分野に応用されているかを調べた際に、生体内の医薬品だけでなく、農薬としての効果も持っていることを知ったことがきっかけです。次に、なぜ数ある農薬の中でフェロモン製剤に興味をもったかといいますと、御社のフェロモン製剤に興味を持ったきっかけはマレーシアでの留学経験です。留学中に知り合ったフルーツ農家さんのお話で、マレーシアの農業においても害虫が深刻な課題だとおっしゃっていました。その当時、私は殺虫剤による農薬しか解決方法はないと思っていました。しかし、研究に従事する中で農薬について調べた結果、御社のフェロモン製剤であれば、殺虫剤のように土壌に散布する必要もなく、特定の害虫以外の生態系へ及ぼす影響が小さいので環境にも配慮した農薬として最適であると考えました。よって、御社のフェロモン製剤の開発に携わり、世界中の農家の人の手助けをして社会貢献したいと考えました。

当社のフェロモン製剤にこだわらなくても他の農薬も安全なのでは？

まず、現在は殺虫剤や除草剤が主な農薬として用いられておりますが、これらの農薬は土壌に散布するので、浸透した農薬が川や海に流れ、意図しない生態系への影響を及ぼす懸念があると考えていまして、実際に、近年これまで人に対して無害であるとされ、ネオニコチノイド系の農薬が生態系を破壊しているという報告がされており、現在EUでは日本で認可されている７種類のネオニコ農薬のうち３種類は屋外での使用が禁止になり、規制が強化されましたが、日本ではまだ規制されていません。こうした中で私は、これまでの土壌に散布する農薬とは全く異なるアプローチによる農薬を発展させる必要があると考えました。よって、御社のフェロモン製剤であれば特定の害虫にのみ効果を発揮するため、不特定多数の生物に影響を及ぼす懸念がなくなり、天然由来の成分でもあるため環境にも配慮した製品であると考えます。