22卒 本選考ES
経営コンサルタント
22卒 | 東京大学大学院 | 男性
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Q.
ローランド・ベルガーで経営コンサルタントとして成し遂げたいことを教えてください(500字)
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A.
製薬や医療などのヘルスケア業界や製造業をはじめとする日本企業の経営戦略を担い、長期的には国際競争力の強化に貢献したい。研究に取り組む中で非常に優秀な先輩や友人に恵まれたと同時に、自らの研究者や技術者としての素質に限界を感じた。現実に向き合い自らの将来像を模索した結果、研究開発の現場を知る経験を生かして技術革新を俯瞰的にサポートしたいと考えるようになった。人口減に伴う国内需要の縮小のため、日本の製造業の成長には海外進出が必要不可欠になる。また、需要が高まるヘルスケアビジネスは、国内の少子高齢化に限らずグローバルでの課題となってきている。そこで、様々な可能性ある企業の国際的な経営戦略の策定を手助けし、技術とともに社会にインパクトを与えたい。とりわけ、貴社はこれらの分野において幅広い知見を有し、欧州を中心としてグローバルにコネクションを持ってサービスを提供しているほか、少数精鋭ゆえの責任の大きい環境で重要な案件に触れることができる。このため、長期的目標を成し遂げる上では、貴社の経営コンサルタントとしてタフに経験を積んでいくことが最適であると考えている。 続きを読む
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Q.
あなたの最も面白いと思っている企業の戦略とその理由を教えてください(800字)
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A.
日本たばこ産業株式会社(以下、JT)の企業戦略を挙げる。JTは、お客様を中心として株主、従業員、社会の4者に対する責任を高い次元でバランスよく果たして4者の満足度を高めていく、「4Sモデル」の追求を経営目標/企業理念として、たばこをはじめとした嗜好品を提供する企業である。私がこの企業の戦略を面白いと感じる理由は2点ある。1点目に、事業投資型の経営スタイルに取り組んでいることを挙げる。JTは規制強化と人口減少が進む国内市場では将来性の薄いたばこ販売への利益依存を課題とする。そこで、事業ポートフォリオの分散と多角化を目的として、以前から食品や医薬品の分野に進出を図ってきた。社員の方々からお話を伺った際に売上・コスト・販路・技術の各々で生み出されるシナジーに関する疑問を伝えたところ、協調利益は度外視して事業としての面白さや可能性を感じるものに投資しているとの回答を得た。また、実際に最新の決算説明会資料においても、事業投資と経営資源配分を今後の論点としていた。2点目に、積極的に海外でのM&Aを進めていることを挙げる。将来的にたばこの国内需要の見通しが厳しいことは上記にも挙げた通りである。一方、JTは安定して高い利益率を見込めるたばこを販売し、粘り強く収益基盤を確保する努力も継続している。その販路として、東南アジアや中南米、アフリカの新興国から潜在的なニーズを掘り起こしている。たばこは地域性が強く、フレーバーでの差別化が難しいため、名の知れた現地企業が強い。そのため、先行者の存在する海外進出は容易ではなく、JTはブランドを獲得して販路を抑えることを目的としたM&Aを進めている。その実は書籍「JTのM&A」がM&A実務のバイブルとして知られる通りだろう。 続きを読む