【口コミだけで顧客集め】【22卒】一条工務店の夏インターン体験記（文系/就活準備＆営業実践コース）No.11159（近畿大学/女性）（2020/10/14公開）

宅建の資格取得のための勉強をしていたので、それが活かせるハウスメーカーも視野に入れていきたいと思ったから。その中でも、他社の大手ハウスメーカーと異なり、広告を出さず、口コミだけで顧客を集めているという点に興味をもち、とりあえず応募してみた。

インターンシップの選考はESのみだった。最低限の不動産の知識はあったので、業界についてではなく、その企業についてHP等で調べた。また、私の所属するゼミは進学や公務員志望が多く、あまり民間企業の就活について指導してくれないため、学校のキャリアセンターや就活サイト主催の業界セミナーに積極的に参加した。

エントリーシート

住宅開発、営業に関するグループワーク

1日目にやったこと

3人グループでのグループワークだった。数か所の架空の住宅街の中から、各グループごとに今後伸びていきそうな場所を考え、開発していくという設定で行われた。全部で10タームあり、お昼休憩を挟んで5時間近くかかった。本来は対面で行われる予定だったが、その場合は優勝チームには商品があったらしい。噂によるとうなぎパイだという。

2日目にやったこと

1日目とは違うメンバーで行われた。何名かの家族に対し、それぞれの事情や要望を推理して営業を仕掛けるという内容だった。各グループの話し合いに時々人事の人が入って様子見をし、ヒントを与えてくれる。初日よりもグループの人数が増えたため、それぞれタイムキーパーや書記等の役割分担が必要だった。そしてグループワークの後には、事前に提出した
自己分析テストについて全体でのアドバイスを貰えた。

なし

自分の価値観でお客様に提案するのではなく、お客様の言動から要望を汲み取って応えなければならない。また、お客様の年代や家族構成、収入により金銭事情が異なってくるので、無理のない提案をしなければすぐに他社にいってしまう。

企業側も初めてのオンラインインターンで、学生たちもお互いに直接顔が見えないという状況だったので、試行錯誤という感じが強かった。一番困ったことは、対面で行うよりも一つ一つに時間がかかるため、質問する時間や交流する時間が設けられなかったこと。相手の反応も分かりづらく、コミュニケーションをとるにも苦労した。

普通の営業ではなく、家という恐らく一般の人が購入する中では最も大きな物を売るということの難しさを学ぶことができた。また、実際にどのような要望のお客様がいたか等、現場でしかわからない社員の声を聴くことができたことも良い収穫だったと思う。そして何より、参加していた学生の雰囲気を知ることができるのは大きいと思った。

ここ数年における、全国の地代の変遷をきちんと調べておけば良かったと思う。時代背景によってどのような地域が好まれるのかどうかをもっと理解しておけば、よりグループワークに活かされたのではないかと思う。

本社は静岡県にあるということで、都会に慣れていない私としては働きやすいのかなと感じた。また、積極的に営業をするというより、周りの実際に一条工務店で家を建てた人からの口コミで来る人が多いということで、ある程度好意的なお客様が多い感じがして、営業でもそこまでストレスを感じることが少ないのかと勝手に勘ぐったため、働きやすいイメージがもてた。

まず、営業職には男性が多い感じだったから。そして、知識という面ではある方だが、宅建の受験予定は就活が終わった後なので、あまり意味がないと思う。また、全体的に体育会系という雰囲気だったので、帰宅部の私にはその点でも不利に働くと感じた。上司に可愛がられるタイプが好まれるのではないかと思った。

やはり広告費をかけないことにより、給与水準が同業他社よりも高いことに魅力を感じた。また、それによりお客様に高品質・低価格で提供するという企業の理念も好感が持てた。働いている人たちはどちらかとアクティブな感じで私には向いてないのかとも思ったが、裏を返せばスポーツマンシップに則って、真面目で誠実な人が多いのかなと思うようにしている。

このインターンシップでの内々定はないらしいが、秋に夏のインターンシップ参加者のみのイベントがあり、その後の選考の説明会があると聞いた。ただ、インターンは全国で何回か行われているため、参加したというだけでは有利に働きそうではない。

例年はインターンシップによって内々定が決まるという噂を聞いたのだが、今回はこのインターンシップで企業からお声がかかったという話は一人も聞いていない。

志望企業は、メーカーというよりは商社希望だった。ただ、総合商社は数も少ない上に入社も難しくそこだけに絞ることはできなかったので、様々な業界を見てから絞っていこうと思った。私は法学部のため、その知識や資格が直結する企業は少ないが、専門性がない分視野を広げやすかった。希望職種がほぼなかったため、選ぶ基準は福利厚生や給与面、口コミだった。

初めてのインターンシップが一条工務店であったため、インターンシップはどのような能力が求められて、またどのような視点から自分がその業界や企業に向いているのか見れば良いのかどうかが分かった気がする。同じ業界を志望するにも、企業によって社員の雰囲気や会社の目指している方向が異なるわけだから、業界を見るのではなく、一つ一つの企業を見てから自分に合った所を探すべきだと感じた。