22卒 本選考ES
技術職
22卒 | 岐阜薬科大学大学院 | 男性
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Q.
学生時代に研究(勉学)で最も力を入れたことは何ですか?(400文字以内)
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A.
私は特に研究活動に注力しました。初めは反応の制御が難しく、副生成物が多く得られてしまい、全体的に収率が低い状態でした。新規の化合物を合成する際の低収率の原因は、副生成物が混ざって取れてきてしまうことでした。そこで、精製方法について様々検討した結果、いつものカラムクロマトグラフィーの際に炭酸カリウムをシリカゲルに混ぜることによって酸性の副生成物を取り除くことができ、目的物のみを得ることができるようになりました。また、基質適応範囲の調査における低収率の原因は、基質のカルボニル基のα位の水素の酸性度が低いことが原因として考えられました。そこで、塩基の検討で一番収率の良かったDBUの代わりにより塩基性の高い水素化ナトリウムを用いることにより収率を改善することができました。そして目標としていた口頭発表を達成できました。 続きを読む
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Q.
その過程で特に大変だったことは何ですか?その問題をどのように克服しましたか?(400文字以内)
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A.
全体的に収率が低かったため、収率を向上させることが大変でした。そこで、最新の情報を得るには直接研究者に会うことが一番と考え、私は指導教官に学会発表を提案しました。3つの学会に参加してポスター発表や口頭発表を行い、外部の研究者と議論することで解明のヒントを得ようと自ら考え行動しました。学会で企業の研究者や他大学の学生との議論の中で得られたヒントを元に湯浴を用いた反応温度の管理、添加剤の減量・増量など様々な条件の検討を行いました。その結果、副生成物を減らすことが出来る条件を見つけ出し、目的の反応の収率を改善することに成功しました。そして現在、国際ジャーナルに投稿するため英語論文を執筆しています。この経験から、困難にも面白さを見出して夢中になること、自分の考えを発信し他者との議論の中で答えを見つけようとすることの大切さを学びました。 続きを読む
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Q.
田辺三菱製薬工場でやりたい仕事は何ですか?その理由も合わせて記載ください。(400文字以内)
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A.
現在学んでいる有機化学の知識を生かし、新薬となる化合物の製造および生産プロセスの改良に携わりたいです。私は物心ついた時からアトピー性皮膚炎を発症しており、今現在も苦しんでいます。私自身も苦しんできたからこそ、現在も病気と闘う人々に一日でも早く新薬を届け、明るい未来へと変えたいと強く想うようになりました。貴社の工場紹介に参加した際、迅速に医薬品を提供するためには、品質、コスト、安定供給のQCDのバランスを考慮した合成ルートが必要である事を知りました。また製品化の遅れは会社の不利益に繋がると同時に薬を心待ちにしていた患者さんを悲しませている事も知りました。そこで私はプロセス研究に携わり、連続生産方式などの新しい製造技術導入に向けた取り組みに関わり、いち早く医薬品を世に出すことで病気に苦しむ患者さんに貢献したいと考えています。 続きを読む