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第一三共株式会社 報酬UP

【がん研究の未来へ挑戦】【21卒】第一三共の研究職の本選考体験記 No.8569(東北大学大学院/男性)(2020/7/22公開)

第一三共株式会社の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。

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2021卒第一三共株式会社のレポート

公開日:2020年7月22日

選考概要

年度
  • 2021年度
結果
  • 内定入社
職種
  • 研究職

投稿者

大学
  • 東北大学大学院
インターン
  • 未登録
内定先
  • 興和
  • 住友ファーマ
  • 第一三共
  • 大塚製薬
  • 大鵬薬品工業
  • トクヤマ
  • Meiji Seikaファルマ
  • 中外製薬
  • アステラス製薬
入社予定

選考フロー

企業研究

第一三共のサイトにあるニュースリリースのチェックや特許情報は見ていました。ニュースリリースや特許情報を見ることで企業がリアルタイムで研究を行っていることについて理解できました。また、他社との違いを明確に勉強するためにはAnswers Newsというサイトを参考にしていました。第一三共の企業研究はもちろん、他社のニュースも事細かく掲載されているため、第一三共ならではの強みや課題点が浮き彫りになってくると思います。研究職として選考を受けるならば、企業研究よりも自分の研究についていかに理解しているか、面接官にいかにしてうまく伝えられるかが最も重要だと思います。技術面接の面接官はかなりベテランの研究員の方が担当するので、かなり鋭い質問にも対応できるよう自分の研究は隅々まで理解しないといけないと思いました。

志望動機

私が御社を志望した理由は2点あります。1点目は抗がん剤の研究開発に尽力なさっている点です。私は悪性リンパ腫で叔父を亡くした経験から抗がん剤の研究ができることを軸に就職活動を行っています。数ある抗がん剤メーカーの中で御社は最近、ブレークスルーにも認定されたエンハーツを上市し、非常に研究開発力の高い企業だと認識しています。私も非常に研究開発力の高い御社で研究できれば、私の想いが実現できると考え、志望しました。2点目は私が大学時代に専攻していた有機合成化学の技術を基盤として核酸やペプチド、ADCといった新規モダリティの研究に果敢に挑戦されており、そのような挑戦的な風土を持つ御社で研究を行うことで、研究者として多様な視点を獲得することができ、自己成長に繋がるのではないかと考え志望しました。

エントリーシート 通過

実施時期
2020年03月
通知方法
メール
通知期間
1週間以上

ESの内容・テーマ

第一三共で挑戦したいこと。なぜ製薬会社の研究職を志望したか。英語で自己紹介。

ES対策で行ったこと

企業研究を行い、他社との違いを明確にした。特に第一三共で将来何に挑戦したいか、自分が将来働くビジョンが見えるようにした。

WEBテスト 通過

実施時期
2020年03月
通知方法
直接
通知期間
3日以内

WEBテスト対策で行ったこと

特に行いませんでした。たくさん企業受けて反復練習に尽きると思います。

WEBテストの内容・科目

言語、非言語、性格診断

1次面接 通過

実施時期
2020年06月
形式
学生1 面接官2
面接時間
60分
面接官の肩書
研究員
通知方法
電話
通知期間
即日

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

研究職としての採用で申し上げますと
①自分の研究をどれだけ理解し、相手にいかにわかりやすく伝えられるか。
②主体性を持って研究に取り組んでいられるか。
この2点に尽きると思います。志望動機や学生時代に頑張ったことではあまり差がつかないのかなと個人的には感じました。

面接の雰囲気

面接官の雰囲気は非常に柔らかく、やりやすかった。面接開始前に数分のアイスブレイクをしてくれたため、リラックスして臨むことができた。

1次面接で聞かれた質問と回答

教授や先輩と意見が衝突したときどうするか

私は教授や先輩と意見が異なったときは、教授や先輩方のアイデアと自分のアイデアの両方を実際に試すことで対処しています。やはり、教授や先輩方は私よりもずっと長い間経験を積んでいらっしゃるため、私よりもずっと知識やノウハウも豊富ですし、非常に参考になるご意見を持っていらっしゃると思います。しかし、私は研究活動を行っていくうえで、自ら実験結果を考察し、次の実験に活かしていくといった主体的な研究を行うことを大切にして取り組んでいます。そのため、得られた2つの実験結果に基づいてそれぞれの利点と欠点を明確にしたうえ、2つの結果の良い部分を残し、悪い部分を取り除くことでより良い研究にしていくことを日々意識しています。

なぜ製薬会社の研究職を志望したのか。

私が製薬会社の研究職を志望したきっかけは中学校2年生時に母が胃がんに罹ったことです。母は胃の3分の2と胆のうを摘出したことで、便秘や貧血、消化不良といった様々な症状に悩まされ、著しくQOLが低下しました。そのため、私はなんとかして胃を摘出せずとも薬でがんの患者様を救いたいと思いました。高校に入学すると、有機化学に興味を抱きました。分子式は同じでも多様な構造があり、それによって物性が大きく異なることに非常に魅力を感じました。そして、有機化学が薬学に貢献できることを知り、有機化学にて画期的な新薬を待ち望む患者様に1日でも早くお届けしたいという想いが芽生え、現在でも製薬会社の研究職を志望しております。

最終面接 通過

実施時期
2020年06月
形式
学生1 面接官4
面接時間
30分
面接官の肩書
役員
通知方法
電話
通知期間
即日

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

第一三共でなければできないことは明確にしないといけないと思います。他社との違いを表現できたことは評価されたのではないかと思います。また、創薬に対する熱意や最終面接でも研究に対する主体性はしっかり見られていたと思います。

面接の雰囲気

温厚そうな雰囲気だった。時々笑いが起きるほど和やかな雰囲気であり、役員によくみられるような厳かな雰囲気は全く感じられなかった。

最終面接で聞かれた質問と回答

研究で苦労したことは何ですか。また、それをどのように乗り越えましたか。

私が研究で苦労したことは全合成研究においてのトリフルオロメチル基を持ったフラグメントの導入です。従来の合成計画では全く導入することができず、またHeck反応というクロスカップリング反応を用いて導入を試みましたが、こちらも反応が全く進行せず、半年もの間研究の進捗がない苦しい時期を過ごしました。しかし、1つ1つの実験結果と真摯に向き合い、考察を重ねた結果、うまくいかない理由を見出しました。また、同じ研究室のメンバーや他の研究室のメンバーとのディスカッションを通して、様々な意見や知識を吸収したところ、別の合成ルートを考案することに成功し、全合成を達成することができました。この経験を通して、研究を続けるにあたり、広い視野を持つことの重要性を学んだと考えています。

将来、第一三共で何をやりたいか。

私は御社にてADCの新たなペイロードとなりうる新規低分子医薬品化合物の創製に挑戦したいと考えています。近年、御社はエンハーツをはじめとし、様々なADCの研究開発に尽力されていると認識しております。また、ADCは抗体の標的に対する特異性と低分子化合物の膜透過性を併せ持ち、非常に魅力的なモダリティであると感じると同時にその研究開発に将来取り組みたいと考えております。しかし、より多くのがん患者様に新薬をお届けするためには新たな低分子医薬品の創出が必要不可欠なのではないかと考えています。そのため、大学で培った有機合成化学の知識と技術を活かしてADCの新たなペイロードとなる新規医薬品候補化合物を創製したいと考えております。

内定者のアドバイス

内定後の企業のスタンス

最終面接の前に指導教官からの推薦状の提出を求められます。また、最終面接に合格し、内々定を受諾する場合は就職活動を終了するように言われます。

内定に必要なことは何だと思うか

まず、なぜ製薬会社を志望したのかは自分の中ではっきりとした回答を用意するべきだと思います。そのうえで他社との違いを意識し、第一三共でなければできないことを自分なりに発見していきましょう。研究職の採用に関してですが、最も大事なのは自分の研究をどれだけ理解し、相手にわかりやすく伝えられるかと主体的に研究に取り組んでいるかが最重要だと感じました。面接官のかたに失敗をどう乗り越え、どのように対処したかといったエピソードや指導教官とどのようなディスカッションを行っているかを積極的にアピールできた方がいいと思います。

内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか

第一三共に関しては研究に関して、得られた結果の考察を深くまでできているかや残された時間どのような研究を展開する予定なのかを明確に持っているかだと思います。とにかく主体的な態度が評価を頂けると思いますし、私の主体性が評価されて内定が得られたのではないかと思います。

内定したからこそ分かる選考の注意点

最終面接の倍率は比較的高いと思います。すなわち、他社よりも最終面接で落選する方が多い印象を受けています。また、筆記試験があるのですがそちらの対策はしっかり行った方がいいと思います。今年の状況はいまいちわからないのですが、例年多くの人がこの段階で落選すると耳にしたことがあります。

内定後、社員や人事からのフォロー

特にありませんでした。2週間後くらいにWebで内定者懇談会みたいなものが開かれるみたいです。

内定後入社を決めた理由

入社を決めたポイント

  • 会社の事業内容・サービス・やりたいことが実現できる
  • オフィス・オフィスの位置・働く場所
  • 給料・待遇

入社を迷った企業

住友ファーマ株式会社

迷った会社と比較して第一三共株式会社に入社を決めた理由

抗がん剤の研究を行いたいという軸で就職活動を行っていたため、がんの研究開発に携わる確率が比較的高いのではないかと判断したのが最大の理由です。また、勤務地が関東である点や待遇がトップクラスであるというのも率直に申し上げると理由の1つでした。あとは私の研究に非常に興味を持ってい頂き、今までの技術面接で最も良いディスカッションができたのも第一三共のレベルの高さを感じたと同時に、この会社に入社してレベルの高い社員さんと一緒に働くことで自己成長していきたいと思いました。

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第一三共の 会社情報

基本データ
会社名 第一三共株式会社
フリガナ ダイイチサンキョウ
設立日 2005年9月
資本金 500億円
従業員数 18,907人
売上高 1兆6016億8800万円
決算月 3月
代表者 奥澤宏幸
本社所在地 〒103-0023 東京都中央区日本橋本町3丁目5番1号
平均年齢 45.5歳
平均給与 1113万円
電話番号 03-6225-1111
URL https://www.daiichisankyo.co.jp/
採用URL https://www.daiichisankyo.co.jp/recruit/graduate/
NOKIZAL ID: 1130392

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