21卒 本選考ES
技術職
21卒 | 千葉大学大学院 | 女性
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Q.
研究室もしくはゼミでの研究テーマ・内容をご記入ください。
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A.
私はマイコプラズマ感染症に関する研究を行っています。マイコプラズマ感染症は、真正細菌の一種であるマイコプラズマ菌がヒトに感染することによって引き起こされる病気です。一口にマイコプラズマ感染症と言っても、その症状は菌種によって異なります。例えば、最も有名なマイコプラズマ肺炎を引き起こすのは、マイコプラズマニューモニエ菌です。その他にも、関節リウマチを引き起こすマイコプラズマファーメンタンス菌や尿道炎を引き起こすマイコプラズマゲニタリウム菌など多数の菌種が存在しています。現在、このマイコプラズマ感染症において有効な診断法は無く、間違った診断により治療や投薬が行われていることも少なくありません。ところが近年、マイコプラズマ菌が細胞膜において菌種ごとに異なる糖脂質を持っており、これが感染の際に関わる抗原であることが明らかになりました。マイコプラズマ感染症の患者は、菌の糖脂質抗原と特異的に反応する抗体を持っています。そこで、抗原と抗体の反応を利用し、患者の血中抗体を検出することができれば、現状では難しいマイコプラズマ感染症の迅速かつ検出感度の高い診断薬が開発できます。また、この糖脂質を応用することで未だ存在しないワクチンの開発が期待できます。そこで、マイコプラズマ菌の持つ糖脂質を工業的に大量生産する必要があります。しかし、糖脂質の菌体からの単離・精製は難しいため、化学的な合成が求められています。私が研究対象としているのは、ヒト生殖器に感染して尿道炎を引き起こすマイコプラズマゲニタリウム菌です。つまり、私の研究内容は「マイコプラズマゲニタリウム菌の糖脂質抗原を化学的に簡便合成するための合成経路開発」です。糖脂質を実際に合成すること、さらに、1H-NMRスペクトル等を用いた分析から本糖脂質の立体構造を明らかにすることを目的としています。先行研究では、合計18ステップで本糖脂質を合成する方法が開発されています。私は、これよりも少ないステップ数・試薬コストでの合成を目指し、現在、2通りの合成経路の検討を行っています。一方は、グルコースを原料に単糖2つと脂質部分を繋げる方法、もう一方は食用色素サフランに含まれる物質クロシンの二糖骨格を利用する方法です。1つ目の経路では、グルコース由来の糖供与体と糖受容体である3-クロロプロパンジオールをグリコシル化により繋げました。得られた化合物に対し各種精製操作、官能基の変換反応を行い、新たに糖受容体を合成しました。これと、最初に用いた糖供与体との再度グリコシル化により、二糖骨格形成を試みましたが、糖受容体が溶媒に溶けず反応は進みませんでした。今後は1回目のグリコシル化の収率改善と、2回目のグリコシル化反応の反応溶媒を検討する予定です。2つ目の経路では、クロシンを出発原料とし、クロシン由来の糖供与体と糖受容体である3-クロロプロパンジオールとのグリコシル化反応を試みました。ルイス酸の濃度や種類を変えるなど、反応条件を種々検討しましたが、予想した反応は全く起こりませんでした。そこで、クロシンをアルカリ処理して得られるゲンチオビオースを用いてグリコシル化反応を行い、目的の骨格を得ました。今後は得られた骨格に脂質を導入して目的の糖脂質合成を目指します。また、進まなかったクロシンのグリコシル化反応ですが、これを進めることができれば大幅なステップ数減少に繋がるので、高温条件での反応など引き続き検討を行う予定です。 続きを読む
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Q.
アルバイト・学外活動をご記入ください。また、なぜそのアルバイト・学外活動を選んだのか、その理由をご記入ください。
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A.
学部生の頃は、約4年間ドーナツ屋で接客のアルバイトを続けました。元々食べ物が好きなので、食べ物を売る仕事を経験してみたいと思い選びました。接客業のアルバイトにしたのは、人見知りで、人前に立つことが苦手な自分を変えるためです。年齢も背景もばらばらなアルバイト仲間と協力し、不特定多数のお客さんと触れ合って、時には店頭での呼び込みも行う中で、内向きだった自分を少し外向きに変えることができました。その後、新しいことが学べる環境に行きたいと考え、去年の3月から食品雑貨店で接客をしています。贈答品に使われることも多い店であるため、様々な包装技術や熨斗の知識を身につけることができ、勉強になっています。 続きを読む
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Q.
当社に関心を持った理由を、お書きください。
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A.
私は「多くの人の役に立つ商品を作りたい」という思いから、ものづくりの中でも「食」を支える仕事に興味があります。冷凍食品は近年の内食ブームにより急速に需要の高まっている商品であり、成長の余地がある点に魅力を感じました。さらに、新型コロナウイルスの影響で冷凍食品が飛ぶように売れているのを見て、社会貢献度の大きさを改めて実感しました。貴社を志望したのは、小さい頃から貴社製品がいつも冷凍庫に入っていたことがきっかけです。また、業界トップの売上を誇る貴社の技術力・開発力の高さに惹かれました。私も貴社の一員として、大好きな貴社製品をよりおいしく、より広く世界中の食卓に広め、ファンを増やしたいと考えています。 続きを読む
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Q.
あなたの強みは何ですか? その強みを活かして、ニチレイフーズでどのような仕事にチャレンジしていきたいですか? 具体的に記入してください。
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A.
私の強みは、「粘り強さ」と「チャレンジ精神」です。「物事に対し決して諦めない信念」と、「未知の事柄に挑戦するワクワクした気持ち」を原動力に、これまでも研究・アルバイト・留学などに取り組んできました。この強みを活かし、貴社では「冷凍食品の可能性を拡げる」仕事をしたいと考えています。私は以下の3つの仕事に挑戦し、キャリアを積みたいです。1つ目は、「技術開発」です。自分の研究成果を製品というカタチにするため、まずは新しい冷凍技術の開発に粘り強く取り組みたいです。食感や作り立ての風味をそのまま閉じ込め、現状では冷凍が難しい食材の製品化を目指します。これにより、今までにない冷凍食品を世に出したいと考えています。2つ目は、「知的財産管理」です。自分自身も特許を取得するという目標に加え、技術出身者として貴社の技術を守る仕事に興味があります。最後は、「R&D企画」です。研究テーマの企画立案など、今までの知見を活かしつつ、マーケティングの知識も吸収して、独自の提案をします。以上のように、人生を通して様々な角度から冷凍食品に関わり、将来は貴社の看板商品となるような製品作りに挑戦したいです。 続きを読む
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Q.
ニチレイフーズのモットー及び行動指針は『ハミダス』です。ハミダスに込めた想いは 1.もっと思いやりをもって “自分の立ち位置を一歩ハミダス” 2.もっとチャレンジして “自分自身の殻を破りハミダス” 3.もっと楽しく “自分自身はもちろん、相手も楽しませる” あなたのこれまでの人生で 1.または2.または3.を自ら実現したエピソードを教えてください。
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A.
修士1年の冬に挑戦した1か月のドイツ留学です。私自身留学経験が無かったことに加え、語学留学ではなく研究留学であることに魅力を感じ、チャレンジを決意しました。私は留学の目的として「語学力の向上」、「世界の研究者との交流」、「異文化の体感」の3つを軸とし、自分で計画を立て、留学に臨みました。共同研究先であるハンブルグ大学では、ディスカッションへの参加や自分の研究室にはない分析機器を用いた実験に挑戦しました。同じ分野で活躍する研究者との交流は、私にとって良い刺激でした。また、毎日のように研究室のメンバーと昼には学食、夜にはバーに行き、積極的なコミュニケーションと現地の食事を楽しみました。食事中や休憩中には日本の観光名所を見せたり、使用している音楽ストリーミングアプリが偶然一緒だったので、音楽を勧め合ったりして、親睦を深めることができました。この経験を通して、ドイツと日本の違いや自身の日本への認識不足を実感しました。また、現地で日本製品が売られているのを見て、私も日本の技術・製品を世界に発信したいという思いが生まれました。私は今後も様々なことに意欲的に挑戦し、視野を広げたいと考えています。 続きを読む