21卒 本選考ES
技術職
21卒 | 千葉大学大学院 | 女性
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Q.
学生時に熱中して取り組んだことについてご自身で何を考え、どんな行動を取ったかを交えて記入してください。
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A.
大学での研究活動です。私の研究テーマは感染症の診断薬及びワクチン開発に関連しているため、研究成果が多くの人の役に立つ可能性に大きなやりがいを感じ、熱中して現在まで取り組んできています。私のこれまでの研究活動には、大きな壁が2つありました。1つ目は「先輩の卒業」です。類似テーマを持つ先輩は私が学部4年になる時に卒業したため、本格的に研究を始めた4年次から自分一人で実験する必要がありました。私はまず、経験不足を補うためにも知識が必要と考え、インプットとアウトプットを意識し勉強しました。具体的には教科書や文献、先輩の実験ノート等を読み漁り知識を吸収し、それを基に自分なりに仮説を立て、周囲と積極的に相談しながら研究に取り組みました。卒論発表では1つでも多くの成果を出そうと前日まで粘りました。諦めずに実験した結果、教授に「ここまで進むと思わなかった」と褒めて頂け、発表することができました。2つ目は、「新規合成経路のための原料調達」です。修士1年次に、ある食用色素物質が自分の目的物質の新規合成経路に使えることに気がつきました。しかし、色素物質は少量で呈色するため、一般的に売られているのはデキストリン等の不純物が90%も含まれた製品ばかりで、純度が低すぎるために効率が悪いことが問題でした。私は色素抽出に用いる試薬類のコストを考え、多少値段が上がっても純度の高い製品を求めて行動を起こすことを決めました。そこで、指導教員と相談の上、食用色素を製造販売する会社の一つに直接連絡を試みました。すると一般販売していない高純度のサンプルを快く送付して頂き、自分の研究をより効率良く進めることができました。現在は、自分の研究成果を論文にするという目標を掲げ、学会発表等で広く知識を吸収しながら研究に取り組んでいます。 続きを読む
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Q.
人生において成し遂げたいことを教えてください。 なぜそれを成し遂げたいのか、成し遂げることによってどのような社会になることを望むかを含めて記入してください。
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A.
私が人生において成し遂げたいことは、「化学を用いて世の中の人々の役に立つ製品を研究開発し、広く長く使ってもらうこと」です。これを成し遂げたい大きな理由は「社会貢献」です。多くの人の役に立つことは社会の役に立つことと同義であり、生まれてから今まで与えられてばかりだった社会に今度は自分から働きかけ、貢献していきたいという思いがあります。その中でも、私は「広く」「長く」使える製品を生み出すことに重点を置いています。できるだけ「広く」、つまり身近なものからニッチな部分まで多くのシーンで使ってもらえるものを開発することで、より多くの人の生活に関わることができ、貢献度は高まると考えているからです。また、これを成し遂げることで社会に貢献できるだけでなく影響を与えることができます。ある大学のパンフレットで、「現在は未来から見たらとても不便な時代だ」という言葉を見かけたことがあります。自分も研究者という立場から世の中の常識を変え、新たな常識を創り出し、より便利な社会を創りたいと考えています。さらに、「長く」使ってもらうことも非常に重要です。環境問題が懸念される現代では、製造や廃棄時における環境への負担を少なくすると共に、効果や見た目は長期間継続することが求められています。これを成し遂げることで長期間使ってもらうことができ、今よりも環境に優しい社会になることを目指します。1つのものを長く使い続けることで、今の大量生産・大量廃棄の風潮を変えたいと考えています。人生においてこの目標を常に忘れず、将来自分の家族に自慢できるような製品を開発し、自分の成果を製品というカタチに残したいです。 続きを読む