
23卒 本選考ES
意匠設計
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Q.
当社を志望した理由
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A.
鉄道関連施設を軸に、将来を見据えて地域に寄り添うまちづくりをしている貴社に私は大変魅力を感じ、志望しました。今後の駅のあり方を提案する高輪ゲートウェイ駅などの事例は勿論のこと、既存商業施設の屋上を手間をかけずに活性化させる為に『小型キッチンカー』を共同開発した事例に大変共感しました。私は卒業論文において、キッチンカーを仮設建築と捉え、都市との関係について研究しました。都市計画におけるキッチンカーの位置付けや営業者が都市とより良い関係を結ぶための配置計画、車種の選定・カスタムといった展開方法を敷地の特性ごとに提案しました。この研究を通して、キッチンカー等の柔軟性に可能性を見出すと共に、駅舎や商業施設といった公共性の高い施設と『モビリティ』の親和性が高いことを実感しました。今後はコンパクトシティ化とそれに伴うインフラの整備、鉄道の需要増加が進み、『モビリティ』と『人』が今以上に共存共栄するためのまちづくりが求められると考えます。地域に根ざしたまちづくりにおいて確かな実績がある貴社のもとで、建築設計を通して多角的に課題にアプローチし、人々の豊かな暮らしの基盤を支えたいです。 続きを読む
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Q.
自己PR
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A.
『多角的な視点』を養った海外生活 私は、海外を含む多くのまちでの生活経験を通して、多種多様な人々の生活シーンを多角的な視点で観察し、考察する力を養いました。集積したそれらの情報を元に、空間が利用される情景を常にイメージしながら設計を進めています。 『対応力』と『実行力』によって合格を勝ち取った一級建築士試験 新型コロナウイルス感染症の影響により行動が制限され、予定していた短期留学が中止となり、アルバイト先や大学へ行く機会も大きく減ってしまいました。そこで私は、一級建築士試験の勉強を始めました。大学での研究や設計課題との両立に苦労しましたが、スケジューリングを徹底し、時間単位でやることを管理したことで、一級建築士の学科・製図試験共に一年で合格することができました。変化する状況への『対応力』と自分で決めたことをやり抜く『実行力』に自信があります。 『俯瞰力』と『人を巻き込む力』を発揮したリーダー経験 私はアルバイト先の個別指導塾において、教室リーダーとして講師全体をまとめる役割を担っています。私が教室リーダーに任命される以前は、成績回収や新人指導などといった授業以外の膨大な業務や重要事項の伝達等を主に前任のリーダーと副リーダーの二人で行っており、手が回っていない状態でした。そこで、私は任命されてすぐに講師の組織化に注力しました。最重要業務を大きく5種類に分け、各業務ごとに担当のチームを編成し、チームリーダーも決めました。調整役や相談役を教室リーダーが担うという形を作ることで、各業務に時間をかけて丁寧に向き合うことができるようになりました。その結果、成績・点数アップの件数が上がり、受験生の第一志望合格率においては、都内の全教室の中でトップの成績を収めることができました。リーダーとして全体の取り組みが円滑に進むように常に俯瞰し、その都度周囲と調整していくことの大切さを学びました。 続きを読む
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Q.
JR東日本の関連施設(駅・駅ビル・ホテル等)について、どうあるべきかあなたの考えを述べてください。
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A.
私は、今後JR東日本の関連施設が『コンパクトシティの中心拠点』として地域の活性化を図り、持続可能な都市の構造を担っていく必要があると考えます。 今後の日本は、少子高齢化、人口減少、社会資本の老朽化、環境問題、ICTの発展・普及などの影響により、各地域でコンパクトシティ化と、それに伴うモビリティの最適化が進むと考えます。行政サービスやインフラ整備の効率化をはかる為に『もの・こと』がある程度集約され、その上で、ハードウェアを基盤として、人々の活動の賑わいや多様性、公平性、自律性などが確保されている状態が理想とされるのではないかと考えます。人口配置の集約を実現すべく、特定のエリアでの住宅整備や高層ビルを増やすというコンパクト空間を整備したとしても、その空間の質が魅力的でなければ、人が住まないゴーストタウンが出現してしまいます。空間の質とともに、その空間での暮らしが魅力的なものでなければいけないと思います。人口配置が集約され、町並みが魅力的なものとして整備され、商業や文化施設等が近接し、かつ都市ならではの多様な人や文化との出会いがあり、支えあうコミュニティがある。これが今後JR東日本の関連施設及び、周辺地域に求められる真の価値だと思います。 元々は鉄道に乗るための場であり、バスやタクシーなどその他の公共交通との結節点として発展してきた駅は、商業機能の付加などによって価値が拡張されてきました。近年においては、『目的地へ行くついでの場所』ではなく、『移動の目的地』として発展し、まちのなかで最も人が集まる場所になっています。今後は、まちにおける『最寄り駅』の重要性が更に増し、通勤や通学といった交通の拠点という枠を越えて、地域コミュニティを形成する場、介護などの福祉サービスを提供する場、まちの魅力を発信する場などとしての新しい需要も出てくることが考えられます。駅を中心に、都内は徒歩や自転車で快適に歩くことができ、整備された都内や郊外をつなぐ路面電車やバス網が利用されていく。人々は心身ともに健康で、自分が住んでいる地域への誇りを高めていく。そのようなコンパクトライフを実現することで、現在直面している都市問題を解決することができるのではないかと考えます。その為にも、私はJR東日本の関連施設がこの先も長い間各地域の中心となって人々の豊かな暮らしを支えていく必要があると信じています。 続きを読む
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Q.
設計という仕事を通して、あなたが実現したいことを述べて下さい。
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A.
私は設計という仕事を通して、多角的視野を持って『人とまち』に寄り添い、それぞれの人が自律的かつ主体的に活き活きと振る舞うことができる生活の基盤をつくりたいです。 新型コロナウイルス感染症の影響により、自宅周辺で過ごす時間が増え、最寄りを散策する機会が多くなった結果、地域に寄り添うまちづくりに興味を持ちました。それと同時に、パブリックスペースの利用が海外の都市と比べてかなり遅れているように感じました。日本の都市は鉄道やバスといった交通インフラが整っており、世界的に見ても、自家用車なしで生活が成り立つウォーカブル都市ですが、駅周辺の広場や道路においては通行の目的が大半を占めているように感じます。そんな中、パンデミックの影響により、道路占有許可基準の緩和などといった公共空間開放の動きが各地で見られるようになりました。今後も大規模なパンデミックが予想され、駅が地域の拠点としての役割を担うとなると、駅前等の道や広場が通行のためだけではなく、アクティビティやサードプレイスを志向する場にもなっていくと考えます。そこで私は、キッチンカー等も活用しつつ、建築によって駅周辺の道や広場を活性化させ、駅を中心に歩くことが楽しくなるコンパクトシティをつくっていきたいです。 これらを実現していく上で、多くの価値観や考えに触れ、どのようなことであっても、立場に関わらず『学ぶ』姿勢を大切にしていきたいです。急速に変化する社会や経済の中で、常に『人とまち』に寄り添っていくためには、自分の価値観や考えに固執するのではなく、新しいことも柔軟に受け入れ学んでいくことが重要だと感じます。クライアントや同じ設計部署の同僚とは勿論のこと、土木や不動産といった業態の枠を超えて積極的にコミュニケーションをとっていくことで、多様化・複雑化するニーズにも柔軟に応えていくことができると考えています。加えて、大きなプロジェクトであればあるほど多くの人が関わり、複雑な問題や失敗も少なからず発生すると思いますが、分からないことやできないことをそのままにせず、分かるまで、できるまで追求していきたいです。社会、経済、環境の変化に敏感となり、日々学んでいくことで、クライアントやまちが求める真の価値、私たち設計者に期待することを丁寧に汲み取っていきたいです。 続きを読む