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【未来を拓く有機合成革命】【21卒】日本曹達の研究職の本選考体験記 No.11319(東京工業大学大学院/男性)(2021/1/21公開)

日本曹達株式会社の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。

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2021卒日本曹達株式会社のレポート

公開日:2021年1月21日

選考概要

年度
  • 2021年度
結果
  • 内定入社
職種
  • 研究職

投稿者

大学
  • 東京工業大学大学院
インターン
内定先
入社予定

選考フロー

企業研究

 私は有機合成を生かす仕事をするという軸で就活を行なったため、有機合成ができる他業界(製薬・香料など)との差別化を行なった。具体的には、就職四季報や株主向けの四季報、各会社のホームページや企業が出している論文や特許を読んだ。特に、研究内容を見ることで自分が働くイメージや活躍している妄想をすることができて、モチベーションにもつながった。その結果、自分の価値観や目標には、農薬があっていると考え業界を絞った。その後、農薬業界内での差別化を図り、なぜ日本曹達がいいのかを喋れるようにした。就活生が知りうる範囲としては、業界内では研究内容はどこも同じに見える。そのため、株主の評価や数字で見える業績(売上、利益率、待遇)をとことん調べ、あとは人と人との関わり方や就活生へのご対応をよく見て考えた。
 時間や伝手がなく、OB訪問のような話を直接聞く機会がなかったのは痛手だった。他の人は研究室OBと話したりしていたようなので、そうするともっと会社へのイメージをつかめていたとは思う。

志望動機

私は、これまで研究を通じて学んできた有機合成化学の知識を最大限に生かして、社会貢献度の高い仕事をしたいと考えています。農薬分野は、今後世界の人口の増加に伴い、人類の健康的な生活に対する貢献度がますます大きくなることと予想しています。そのため、自分の研究が世界の人々に役立つ可能性が大きく広がっていると感じています。その中でも貴社は、「精密合成技術」をプラットフォーム技術の1つとして掲げ、世界で活躍する農薬を継続的に創出しておられる点が魅力であると感じています。大学で学んできた有機合成を生かしながら、貴社で長い間培われてきた高度な技術を積極的に学び、貴社における新たな農薬の創出に貢献したいと考えています。

エントリーシート 通過

実施時期
2020年03月
通知方法
メール
通知期間
1週間以内

ESの内容・テーマ

自己紹介、志望動機、研究・学業以外で力を入れたこと、研究活動を進めるまたは学業に打ち込む上で意識していることとその理由

ES対策で行ったこと

本を用いて自己分析を行い、よくある質問を箇条書きで答えていった。その後、文章化し、社会人の友人に見てもらい、言いたいことが伝わっているか確認した。

リクルーター面談・人事面談

形式
学生不明 面接官不明
面談時間
- -

実施時期
2020年03月

1次面接 通過

実施時期
2020年04月
形式
学生1 面接官2
面接時間
30分
面接官の肩書
研究員
通知方法
メール
通知期間
3日以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

見やすい研究資料の作成や研究発表、研究員の方からの質問への解答がしっかりできたことが評価されたと思います。

面接の雰囲気

研究室での報告会、学会のような厳かな雰囲気だった。研究能力がシビアに評価されていると思った。言い換えると、学生だからといって下に見ずに研究者として見ようとしていただいている感じがした。

1次面接で聞かれた質問と回答

あなたがやった新しいことは何か。あなたの研究に対する姿勢として大事にしていることは何か。

前任者の合成ルートを改善し、スケラビリティや精製方法を確立した点、新たな側鎖単位を導入することができたことが、私が見出した新たな知見です。これまでの中間体合成で得られた知見を元に、今後天然物の合成に向けた側鎖の導入や反応追跡方法と精製方法の検討を行う予定です。研究姿勢としては、実験先行を意識しています。机の上で悩み続けるのではなく、疑問がしうじたら実験的に確かめるようにしています。これを遂行するためにはスピードや効率が大事なので、時間をうまく使ってできるだけ多くのデータを残せるよう、計画を立てています。また、実験の空き時間を組み立てて、精製と反応、反応と解析など、できるだけ2つのことを同時にできるように意識しています。

(あらかじめ提出した失敗談に関して)これは今は大丈夫なのか。

高校の時の人間関係での失敗で、傷つきながらも思うことがたくさんありました。以降、同じことを繰り返さないよう、学び続けてきました。すなわち、大学では必修ではない授業科目を積極的に履修し、サーバントリーダーシップについて学びました。これを通じて大学内の資格を取得し、TAとして活動しながら実践的に学び続けています。また、スポーツの指導者としても試行錯誤しながらリーダーシップについて考えています。高校の時の失敗談は、非常に辛いものでしたが、今ではそれをバネに成長できたと思っています。今後、社会人になった後も、それぞれの場所で必要なコミュニケーション能力やリーダーシップについて学び考え、実践していきたいと思っています。

最終面接 通過

実施時期
2020年04月
形式
学生1 面接官5
面接時間
30分
面接官の肩書
役員
通知方法
電話
通知期間
即日

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

志望の意志をまっすぐに伝えられたことと、性格診断の結果とエントリーシートの内容の不一致についてしっかりその場で考えを述べられたことが評価されたと思う。

面接の雰囲気

役員面接としてイメージしていたものよりは、穏やかな雰囲気だった。当然シビアに評価されている緊張感はあった。

最終面接で聞かれた質問と回答

当社は第一志望か。研究分野としては、探索希望と聞いているが、それ以外でも大丈夫か。

はい、第一志望です。研究分野は探索研究を希望しますが、どの部署であっても第一志望に変わりはありません。探索を希望する理由は、農薬として有効な成分を見つけるところが、一番初めの重要な研究であることに魅力を感じるからです。また、現在プロセス研究に近い全合成研究を行っていることから、探索研究を学ぶことにより研究者としての可能性を広げたいことも理由です。しかし、プロセス研究にも工場レベルの大きな規模の生産に直結し、お客様に近く自分が役立っていることを感じやすいという魅力があると感じています。どの部署であっても、有効な農薬をお届けすることにより社会に役立つ仕事をするチームの一員として、働く覚悟があります。

これまでリーダーとして頑張ってこられたと書いてあるが、性格診断の結果ではリーダーに不向きという結果が出ている。これに関して異議があるか、何かコメントはあるか。

従来のリーダー像に向いていないという結果には異議はありません。人に悪く思われたらどうしようと気にしてしまいますし、自分の強い意志を持っていますが顔色を伺い人の意見や空気に合わせてしまうところもあるため、自分の意見を掲げて強く引っ張っていくことに向いていないという診断結果なんだろうと感じます。しかし、私が勉強してきたこれからのリーダーは、1人が強く引っ張っていくのではなく、皆の考えや心情に寄り添いながらみんなで前に進んでいく力が重要であると考えています。この観点から考えると、目標を見定めながら人の意見をよく聞き主体性を尊重し、励まし支えていくこれからのリーダーに向いていないとは思いません。これは大学院の授業やTA活動、部活動指導者として今も実践的に学んでいます。

内定者のアドバイス

内定後の企業のスタンス

合格連絡をいただいた際、受けてくれるかとすぐに聞かれた。第一志望だったためすぐによろしくお願いしますと伝えたので、その後の就活に関してはわからない。

内定に必要なことは何だと思うか

まず研究資料の作成や発表、質疑応答などがしっかりできるように、研究室での活動を頑張る必要があると思う。それが前提としてあった上で、エントリーシートでの質問を元に自分のこれまでを振り返り、深掘りされてもすぐに返答できるように準備するべき。また、1次から最終までしっかり人を見て採用を行われているように感じたので、自分を作りすぎずに、正直に向かっていく姿勢が大事だと思う。自分のことを理解して整理して、あとは正直に話すことが大事だと感じた。

内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか

その会社が求める素の姿と合致しているか否かが大事だと思う。すなわち、就活対策本でガチガチに固めた人はあまり内定しないのではないかと感じた。もちろん、研究遂行能力やそれを伝える力がしっかりあるかも、内定に大きな影響を与えているものと思う。

内定したからこそ分かる選考の注意点

インターンからの採用はないので、みんな平等に見てくれていると思います。対話する時間が非常に長いので、繕ってもボロが出ると思います。正直に話すのが一番だと感じました。また、最終選考でもある程度落ちるようです。

内定後、社員や人事からのフォロー

内定者の親睦を深めるためのプログラムを組んでくださった。懇親会も開いてくださった。

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日本曹達の 会社情報

基本データ
会社名 日本曹達株式会社
フリガナ ニホンソーダ
設立日 1920年2月
資本金 291億6600万円
従業員数 2,402人
売上高 1544億2900万円
決算月 3月
代表者 阿賀英司
本社所在地 〒100-0005 東京都千代田区丸の内2丁目7番2号
平均年齢 44.0歳
平均給与 885万円
電話番号 03-6366-1920
URL https://www.nippon-soda.co.jp/
NOKIZAL ID: 1131988

日本曹達の 選考対策

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