【18卒】大成建設の夏インターン体験記（理系/都市開発本部）No.2105（京都大学大学院/男性）（2018/4/4公開）

実際の再開発の現場の空気や地権者の考えていること，プロジェクトがどのような流れて進行していくかを目の当たりにすることはどのフェーズでまちづくりに関わりたいか，あるいはそもそもまちづくりに自分は関わりたいと思えるかという根本的な動機の形成に大いに役だった．これはこのインターンシップで学べたことであり参加してよかったと思うことである．

比較を明確にするためにデベロッパーや行政など，他のステークホルダーのまちづくりへの関わり方を説明会などでしっかりと理解を深めておくとより有効なものになると思う．

２週間実際に大成建設の寮に泊まり，本社のオフィスでロールプレイではなく，実際の業務の一端に触れることができたため，自分が就職してどのように働くかのイメージが明確に見えた．また，社員さんとのコミュニケーションもアフター５などに十分取ることができたので課長級から2年目社員まで働いている姿をイメージできた．

数年前から行っているインターンシップであるがほとんどの社員がインターンシップにいっておらず，このインターンシップが本選考にとって重要でないと感じることが多かった．実際に本選考には何の影響もありませんという念押しも随所でみられ，単に存在感の薄いゼネコンの開発部隊のPR活動であると感じた．

働いている姿が明確にイメージできたことや，社員同士のコミュニケーションの取りやすさ，ゼネコンには珍しい風通しの良さや上下関係のゆるさなど，身をもって体験することができ，同時にまちづくりにも設計から施行までの幅広いフェーズで関わることができると感じたため．

インターンシップの参加者限定の追加インターンシップが設けられ，より会社への理解度や人事の人との交流が生まれるため，選考に多少の影響はあるのではないかと感じることはあった．

インターン終了後も度々食事に誘われることはあった．またインターンで関わった人がリクルーターになりESの添削もしてくれるなど，積極的なフォローはされた．しかし選考自体はインターンをしていない人と全く同じであった．

自分自身も大学，大学院でずっと研究しているテーマでもあるまちづくりへの関与ができる企業をめざしており，それが行政なのか，設計事務所なのか，デベロッパーなのか，ゼネコンなのかというところが曖昧だった．自分の向いている職種が何かが定まってはいなかったが，まちづくりに関われる業界や行政にいくことを目指していた．

実際に業務を体験してみると，行政はルールを作ることが主な仕事であり，自分としてはそのルールの中で，優れた建物や空間を作るプロセスに魅力を感じた．また，受け身ではなく，事業会社として意思決定をできる会社に魅力を感じ，自ら方向性を決定できる，デベロッパーや鉄道会社などの上流企業を目指したいという気持ちが強くなった．