22卒 本選考ES
生産技術
22卒 | 東京工業大学大学院 | 男性
-
Q.
研究テーマを教えてください。(250文字以内)
-
A.
研究テーマは、「炭素担持卑金属系触媒を用いた水素キャリアからの高速水素生成」です。このテーマを選択した理由は、持続可能でクリーンなエネルギーとして水素を利用するという研究背景が、循環型社会の構築を目指す今の世の中の流れと一致しているからです。そして、大学で学んだ化学工学の知識を活かして触媒反応工学の観点から、その循環型社会の構築に貢献出来ることも魅力です。私の研究テーマは、15人ほどの現研究室メンバー内でも類似研究をしている人がいないこともあり、責任を持って取り組むことが出来ています。 (245文字) 続きを読む
-
Q.
研究要旨を、研究の位置づけを含めてわかりやすく記入してください。(600文字以内)
-
A.
近年、メチルシクロヘキサン(MCH)をはじめとする水素キャリアは遠隔地からのエネルギー輸送の媒介として利用が広がり始めています。水素キャリアを用いた水素輸送では、水素の利用時に触媒反応を用いて水素キャリアの脱水素反応を行う必要があります。より大規模での水素利用が予見されるなか、より高速・安価・選択的に水素を取り出す触媒が求められます。従来では、活性の高い Pt 系合金を酸化物担体に担持した触媒が用いられていますが、担体酸点上での副反応、貴金属の使用による触媒価格の増加が懸念されています。水素の高速製造のためには活性金属の高密度化が鍵となりますが、金属の担持量の増加に伴い金属粒子径は増加しやすく、活性低下を招きます。一方、当研究室ではイオン交換樹脂を前駆体として用いることで、金属を高密度かつ微粒子状態で炭素担体に担持することに成功しています。炭素担体は活性点をもたないため副反応を起こしにくいという利点があります。これまでに本手法を用いて調製した Pt-Sn@C 触媒を用いてMCH脱水素反応を行い、実用レベルの 5 倍の水素生成速度を達成しました。しかし、貴金属を多量に使うという問題は解決されていません。したがって、本研究では、卑金属系で脱水素反応に比較的高い活性を示すNi, Ni系合金を対象に、MCHからの高速水素生成を目指して、脱水素反応に関する触媒反応工学の研究を行っております。(600文字) 続きを読む
-
Q.
研究の中で、あなた自身が発揮した独創性やオリジナルティによって課題解決/課題発見したエピソードを教えてください。(400文字以内)
-
A.
触媒活性試験の結果より、イオン交換樹脂を前駆体として用いる手法により調製したNi@C触媒では、高担持量であるにも関わらず低い転化率となり、また、C-C結合の開裂が起きたことが原因で低い選択率となりました。そこで担持金属に関して、COパルス法による分析を行い、 金属表面積と金属粒子径を計算したところ、TEM像の粒子径結果から算出した実際の金属表面積よりも、COが吸着できる金属表面積は、はるかに小さくなりました。 このことから、金属は炭素担体に包埋されその表面の一部が細孔に露出している構造を取ることが示唆され、活性が低い原因は金属の露出率にあると考えました。この課題を解決するために、触媒反応工学の視点から解決に取り組みました。実際には、活性金属表面積の改善と原料のアクセシビリティ向上を目的として、金属粒子を取り囲む炭素担体をH2Oによってガス化する超臨界水処理(ScWT)の検討を行いました。(399文字) 続きを読む
-
Q.
三井化学において、将来あなたはどんな活躍をしたいですか。キャリアパスのイメージがあれば、それも含めて記入して下さい。(400文字以内)
-
A.
モビリティ事業本部内のプロセスエンジニアとして、自動車の軽量化・快適性の向上といった多角化したニーズに対して、価値のある素材を世の中に生み出していく仕事をやりたいと考えます。将来的には、海外生産拠点にて貴社が誇るPPコンパウンドの生産・製造に携わりたいです。世界各国に生産拠点を持つ貴社でなら、外国人とのコミュニケーションや新しい環境や課題に挑戦することを苦にしない自分の特性を活かして、活躍するフィールドが存分にあると考えます。そして、多くの仲間と協力し合って知恵と技術を結集し、グローバルな需要拡大に対しての供給体制をより良いものとし、いずれは世界シェアNo.1を達成するような活躍を成し遂げたいという思いがあります。そのために、入社後の数年間は国内生産拠点で、専門知識に加えて判断力や意思疎通能力などの多岐に渡る能力を身に付け磨いていき、将来グローバルに活躍できる人材へと成長したいと考えます。(400文字) 続きを読む
-
Q.
あなたの研究以外の自己PRを、具体的なエピソードと共に教えてください。(600文字以内)
-
A.
「どんな時でも発揮される高い行動力」が私の強みです。その行動力を活かして、学生時代は、海外の多様な文化や価値観への理解に尽力しました。留学期間では、ホストファミリーやルームメイト、世界各国から集まるクラスメイトと、日常のことから宗教観や領土問題に至るまで様々な事を語り合いました。そうした中で、日本では当たり前の文化がその国では当たり前ではない、そしてその逆も起こり得るという現実に大いに面白さを感じました。さらに、自分とは異なる文化や価値観を持つ人々に興味を持ち、未だ自分が知らない世界を自分の目で見て感じたいという強い好奇心を抱きました。その後は長期休暇の度に、海外への一人旅を繰り返しました。単に観光するだけに留まらず、可能な限り滞在し、観光地ではない場所に行くことや、英語を駆使して現地の人に会話やインタビューを行うことで、人々の暮らしや文化をより深いレベルで知ろうと心がけました。このように、行く先々で国籍関係なく様々な人との出会いを経験したおかげで、現在も留学先や旅行先で出会った外国人と連絡を取り、来日した際には都内を紹介するなどもして良好な関係が続いています。多様な価値観や文化に自ら触れ理解に努めてきた結果、以前よりも「他人に対して偏見なく寛容的な人間」に成長することが出来ました。多種多様なバックグラウンドを持つ人たちと仕事をしていく上でこの経験を活かしたいと考えます。(595文字) 続きを読む