22卒 本選考ES
技術職
22卒 | 九州大学大学院 | 男性
-
Q.
研究テーマを教えてください(250字以内)
-
A.
私の研究テーマはスロット型導波路を用いた光変調器の作製と光変調特性の評価です。当研究室では、シリコンフォトニクス技術と電気光学(Electro Optic, EO)ポリマーを融合し、EO効果を用いた光変調器の研究をしています。EO効果とは物質に電場を与えることにより屈折率が変化する特性のことを指します。また、光変調器とは電気信号を光信号へと変換するためのデバイスのことを指し、光通信の高速化に大きくかかわっています。その中でも私は従来材料より良い光応答性を期待できるスロット型導波路光変調器の作製を行っています。 続きを読む
-
Q.
研究要旨、研究の位置づけを含めて分かりやすく記入(600字以内)
-
A.
近年、クラウドアプリケーションや音楽・動画配信サービスの普及によりデータ通信量は急速に増加し、それに伴い光通信機器の使用する消費電力も年々増加しています。そのため、光通信技術は高速化・低消費電力化が求められています。その中でも特に注目されているのがEOポリマーです。EOポリマーは電場印加によって屈折率が変化するため電気信号から光信号への変換が可能になります。この光変調器において重要な点は、印加する電場強度とEOポリマー中を伝搬する光強度です。この2つが大きいほど効率的に変調を行うことが可能となります。従来材料であるLiNbO₃(ニオブ酸リチウム)の3∼5 Vの駆動電圧(光変調を行うことができる電圧)・40 GHzの応答に対し1 V以下の駆動電圧・100 GHz以上の高速応答が期待できるため、当研究室ではEOポリマーを応用した光通信デバイスの研究を行っています。その中で私はスロット型導波路を用いた光変調器を作製しています。EOポリマーを用いた従来の光変調器では金属である電極を近づけると電極間距離は短縮できる反面、電極に光が吸収されるために変調効率が悪くなります。しかし、スロット型導波路は、導波路部に使用しているシリコンにリンを導入することでガイド型導波路を電極として使用でき、電極間距離が劇的に短縮され、印加電場の強度も増加し、低電圧での駆動につながります。 続きを読む
-
Q.
研究の中であなた自身が発揮した独創性やオリジナリティによって課題解決/課題発見したエピソード(600字以内)
-
A.
私が独創性を発揮したのは金属錯体を作成する際に用いる有機配位子の設計です。私は大学時代無機化学の研究室に所属しており、そこで金属錯体化学の分野の研究を行っていました。金属錯体化学とは金属イオンと有機配位子の複合体のことを指します。自由に分子設計が可能な有機配位子と金属イオンの組み合わせは無限に存在し、機能性材料や触媒として利用されています。そのような錯体化学の分野の中でも私は、ホストゲスト相互作用に着目しました。ホストゲスト相互作用とは、大きな分子が水素結合や分子間力などの比較的弱い相互作用を用いて、小さな分子を取り込む相互作用のことを指します。先行研究で発見された亜鉛錯体は蛍光特性を示し、チャネル構造という錯体が規則正しく並んだ構造の隙間に水分子の存在が確認されました。しかし、その配位子のチャネル構造は水以外の分子を取り込むには、不十分でした。そこで私はその課題を解決するために、先行研究の配位子にアルキル鎖と呼ばれる炭素鎖を導入し、柔軟性のある有機配位子を設計しました。この有機配位子を用いた亜鉛錯体を作り、水以外の分子を取り込ませることにより蛍光特性がどのように変化するかを観察し、そのメカニズムを明らかにすることを目的として研究を行いました。この研究を通して培った柔軟な発想力を活かし、貴社で働く際には目的意識をもって上司の方々と討論を重ね、研究を進めていきたいです。 続きを読む
-
Q.
三井化学でどんな活躍をしたいか(400字以内)
-
A.
私は最先端の技術でお客様のニーズを満たす製品づくりを行い、社会を豊かにしていきたいと考えています。総合化学メーカーである貴社の強みを活かし、付加価値を持つ製品を生み出していくことで私たちの暮らしに豊かさをもたらしていきます。若手のうちから裁量をもって挑戦できる風土のもと高い目標、目的意識をもって上司の方々と討論しながら研究を進めていきたいです。また、貴社特有の回転率の高いジョブローテーションを行うことで様々な分野の職種や研究、製品開発に携わることができ、多角的な視野を持つことがお客様のニーズを満たす製品づくりにつながると考えています。その中で、カラオケのアルバイトで得た私の強みである「相手の立場に立って物事を考える力」を活用して、お客様やほかの企業の方々と積極的にコミュニケーションをとり、お客様のニーズに合った製品開発に貢献していきたいです。 続きを読む
-
Q.
自己PR(600字以内)
-
A.
私が学生時代に力を入れたことはカラオケ店のアルバイトです。そこで宣伝かつ値段交渉の仕事をしていましたが、私にとって初めての経験でなかなか上手く宣伝ができませんでした。仕事をするうちに自信はつきましたが、私の営業成績は自分が思っていたほど良いものではありませんでした。この壁にぶつかった時、「私の宣伝方法や交渉はお客様の立場に立つことができているのだろうか」という疑問が生じました。そこで、お客様本位の接客ができているかを客観的に知るために利用後のお客様に感想を聞き、交渉を店長や先輩に見てもらいアドバイスをしていただき次第にお客様のニーズに合った交渉ができるようになりました。他にも客寄せの声出しを大きくして目立つようにしたり、料金表を見ているお客様に積極的に声掛けをしたり、多店舗との違いを明確化したうえで自店舗の特典を説明したりすることにより自分だけの交渉術を身に付けることができ、来客数は増えていきました。また、お客様から「君のおかげで楽しむことができたよ」というお声をいただけるようになり、さらに、○○地区の客単価数2位と客動員数の部門4位に入賞できました。このアルバイトの経験から相手の立場に立って考え行動することの重要性を学ぶことができました。この長所を生かして激しく変化する社会情勢の中、柔軟にお客様のニーズを把握し、お客様に愛用していただく製品づくりを行います。 続きを読む