18卒 インターンES
技術職
18卒 | 大阪大学大学院 | 男性
-
Q.
強い情熱をもって目標を掲げてチャレンジしたこと。
-
A.
私は学生交流サークルを立ち上げに尽力しました。サークルを立ち上げた動機は、自分と仲間が夢中になれることを共有し新しいことにチャレンジすることで、視野を広げたいという思いでした。最も苦労した点は、メンバー集めです。当初は、広告を受け取ってもらうことすら叶いませんでした。幹部で話し合い、自分たちの活動目的および内容が不明瞭であることが原因であると考えました。そこで、サークル名ではなく活動目的を強調した広告を作成しました。そして、まずは活動とは別に雑談会を開くことにより、自分たちの信念が伝わり徐々に人が集まり始めました。半年かけ、ようやく軌道に乗ったサークルで貴重な経験をしました。それは釣りです。体を動かすことが好きな私には新鮮な経験であり、一見簡単なことも奥が深いことを知りました。また、初めて釣り上げた感覚が忘れられず、現在では一番の趣味になりました。強い信念を共有する仲間と一から作り上げ、生涯の趣味を得た経験は私の財産になりました。私にはもうひとつチャレンジしたことがあります。それは研究です。私は設立して1年の研究室に所属しました。その研究内容は学部時代の講義では習わなかったため、周りは敬遠する傾向にありました。しかし、身の回りで起こる現象を原子レベルで解析することで、その原理を解明する研究に強い魅力を感じ、所属することを決めました。分子シミュレーションによる自由エネルギー解析は今後の発展や社会への貢献が期待できましたが、新規性が高く障壁も多いことが考えられました。しかし、文献を参照し教授との議論を繰り返すことで問題を解決し、学会で発表できるほどの成果を出すことができました。これらの経験から、困難を乗り越える精神力と問題解決能力、自分の考えを人に伝える力を身につけました。 続きを読む
-
Q.
研究内容。
-
A.
統計力学に基づく分子動力学シミュレーションにより、タンパク質の変性を研究しています。変性とは、構造変化により本来の性質が失われることであり、その対策としてタンパク質の構造制御法の確立が注目を集めています。そこで、私はその足がけとして実験では観測できない原子レベルでのエネルギー解析により、変性メカニズムの解明を目指しています。この研究は、逆過程である構造形成の原理の理解に繋がると考えます。 続きを読む
-
Q.
学部時代の研究内容。
-
A.
タンパク質の平衡揺らぎの原因となる溶媒効果の解析を行いました。タンパク質は、平衡状態においても常に小さく変化しています。この揺らぎは溶媒との相互作用に起因し、その解明には原子レベルの解析が必要であると考えました。そこで、成分ごとに計算した分子内及び分子間エネルギーの相関解析を行いました。その結果、タンパク質分子内と溶媒間の水素結合の組み替えが平衡揺らぎを引き起こすことを解明しました。 続きを読む