19卒 本選考ES
研究職
19卒 | 名古屋大学大学院 | 男性
- Q. 志望動機(100字以内)
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A.
貴社のインターンシップに参加させて頂いた中で、貴社で働く人々に魅力を感じました。そんな魅力あふれる方々と共に、貴社が誇る高い創薬力を発揮して、画期的な新薬創出に貢献していきたいと考え志望致しました。 続きを読む
- Q. 研究で最も苦労した事は何ですか?あなたはどのような工夫をしてそれを乗り越え、どのような成果に結び付けましたか?(1000字以内)
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A.
最も苦労した事は、研究テーマを一から創出したことです。研究室配属当初、教授から言い渡された研究テーマは、現在とは異なるものでした。そのテーマは、他大学の教授と共同で研究を行い、両研究室の専門の知見を融合させることで、研究を推進させていく予定でした。しかし、研究開始直前に共同研究相手の教授が入院されてしまい、この研究テーマは立ち消えてしまいました。これをきっかけに、私は新規研究テーマの創出に挑戦することになりました。教授と話し合った結果、免疫細胞における内向き整流性K+チャネルをターゲットに、テーマを立案することになりました。当研究室はこれまでに、血管や気管支を構成する平滑筋細胞を中心に、発現するイオンチャネルや分子群の機能的な意義を明らかにしてきました。しかし、私が扱う免疫細胞に関する知見は、ほとんど持ち合わせていませんでした。なので、まず初めに多くの文献を読み、既知の事柄と未知の事柄との区別をつけました。そこから、いくつかの仮説を立て検証しましたが、どれも想定通りにはいきませんでした。そこで、私は当研究室で長年研究されてきた、K+チャネルとCa2+チャネルの機能的な相互作用に着目しました。当研究室ではこれまでに、膜電位を過分極に導く機能を持つK+チャネルが、Ca2+流入を増大させる電気勾配を形成して生体応答を促進する性質を見出してきました。従って、膜電位を過分極させる性質を持つ内向き整流性K+チャネルが、Ca2+流入を増大させることで、Ca2+シグナルを介した免疫応答における生理的な役割に関与しているのではないかと考え、研究を進めていくことにしました。しかし、当時用いていた実験系では、分化や増殖などの機能の十分な評価が行えませんでした。そこで、当研究室にはノウハウのない新規実験系の構築に挑戦しました。初めは技術や知識もなく困難を極めましたが、足りない知識を補い、他分野の先生に技術指導をお願いするなど、積極的に情報収集や技術向上を図りました。その結果、新規実験系を完成させることができました。これにより、打ち立てた仮説を十分に検討することができ、研究を進めることで、ターゲット分子が炎症疾患において創薬標的となり得る可能性を見出すなど、研究テーマを確立することができました。この経験から、多角的な視点で物事を捉え、必要であれば新しいことも積極的に取り入れながら研究を進めています。 続きを読む
- Q. どんな小さな出来事でも構いません。最近1年間で、自身の強みが活かされた事、および自身の弱みを痛感した事を教えてください。 (800字以内)
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A.
私の強みは、現状を的確に認識し、必要な手段を速やかに選択して仕事を進めていく「状況把握力」です。この強みは、昨年の春に取り掛かった、研究での新規実験系の構築において活かされました。当時、ネガティブなデータばかりが得られ研究に行き詰っていた私は、研究の方向性を変更し、当研究室がこれまでに報告してきた性質に着目して研究を進めていくことにしました。しかし、既存の実験系では十分な検討を行うことができないと判断し、新規実験系の構築に挑戦しました。論文を参考にしながら実験手法を学び、必要な試薬も揃えました。けれども、うまくいかず理解が曖昧なところもあったため、私はその分野に精通している方を探し、教授を通して技術指導をお願いしました。その結果、指導を受けることで技術が向上し、また、議論を通じて深い知識を得られたことで、新たな実験系を完成させることができました。 私の弱みとしては、人を頼らず一人で何でもやろうとしてしまうところがあります。昨年行った大きな仕事の一つとして、研究室旅行の企画がありました。毎年恒例の行事である研究室旅行は、その年の修士一年が幹事となり、行先の選定、スケジュール調整等を行います。旅行先が私の提案した京都に決定したため、私が中心となって準備を進めていくことになりました。準備を始めた当初は、他の人に迷惑をかけたくないという思いから、一人で進めていました。しかし、実験で忙しくなると手が回らなくなり、手配が遅れ予定していた宿泊先が予約できずに、結果的に迷惑をかけてしまいました。それからは、同期に積極的に助けを求め、しおりの作成など仕事を分配して行ってもらいました。皆の力を借りたことでスムーズに準備を行うことができ、旅行当日はアクシデントもなく、楽しく過ごすことができました。この経験から、何事も自分一人で解決しようとせずに、素直に人の助けを借りることを心掛けています。 続きを読む
- Q. あなたが田辺三菱製薬で実現したいことは何ですか?(400字以内)
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A.
私はiPS技術を駆使した新規の安全性・毒性評価系を構築し、より有効でより安全な医薬品を創製したいです。幼い頃、がんとの闘病生活において、薬の副作用に苦しむ祖父の姿を目の当たりにした経験から、安全性の高い医薬品を創出したいという思いがありました。有効性の高い、革新的な医薬品には大きなリスクがつきまといます。そこで、私は貴社が持つ独自のiPS技術を応用した安全性・毒性評価系を構築し、患者様が安心して使用できる革新的医薬品の創出に貢献します。さらに、毒性を早期に、正確に検出できる新たな評価系を構築することは、患者様の健康へのリスクを未然に防ぐばかりでなく、創薬の成功確率を向上させ、医薬品上市への迅速化につながります。高い創薬力を誇る貴社で今後創製されていく革新的医薬品の高い安全性を示し、少しでも早く上市させることで、治療を待つ患者様への一日でも早い薬の提供を目指します。 続きを読む