【18卒】住友電気工業の冬インターン体験記（理系/総合職）No.1203（京都大学大学院/男性）（2018/1/31公開）

この会社は最終製品を世の中に送り出しているわけではない。
所謂「B to B」と呼ばれる会社が、他の会社と取引を行う上で大切にしていることについて、ホームページなどでは知り得ない生の声を聞くことが出来た。
納期を守る。不良品を出さない。一見当たり前の事の積み重ねが信頼につながり、それを維持することの大変さを感じた。

会社全体ががどのような事業を行っているのかは十分に調べたつもりではいたが、その事業をどの拠点で行っているのかという点に関しては調べ方が不十分だった。

今回見学させていただいた工場では、自分の希望している事業分野の製品を扱っていなかった。
入社後は基本的に一つの事業部で働き続けることになるそうなので、この工場での雰囲気などが他の場所でも同じであるとは限らないと感じたから。そのため、同じ会社の中にこういう部署もある。という程度の認識にしかならなかった。

この会社は大学に求人が来ていて推薦枠が設けられていた。
懇親会で伺った話では、推薦応募していればよほどのことがない限り内定がいただけるとのことだった。
また、推薦の希望人数が枠を上回っていた場合も何とか調整してもらえるとのことだったので、希望さえすれば推薦を受けることができるから。

志望度が下がった理由としては、自分の好きな仕事ができないように感じたことが挙げられる。
「B to B」という会社の性質上、相手の企業に買ってもらえる製品を期日を守って製造しなければならない。自分の作りたいものをじっくり時間をかけて開発するという職人的な仕事をできる環境ではないと感じたから。

参加したことで採用担当の方に顔を覚えていただけた事が大きいと思う。
参加後に特別な座談会への案内をいただくことも出来たので、強い意志を持って入りたいと考えていたら落ちることはないと感じた。

現在の志望度についての確認のために電話を下さった。
その際に、技術系の社員の方との座談会の案内をしていただいた。

自分の大学に求人が来ていて、推薦枠が設けられている会社に入りたいと漠然と考えていた。推薦を使えば就活を楽に乗り越えられるという甘い考えがあったからだ。
そうなると必然的に、部品・素材・化学系のメーカーに限られることになる。
会社選びの他の軸としては、やはり給料や福利厚生の充実具合を重視していたように思う。

自分が志望していた企業は部品・素材・化学系のメーカーだったので、所謂「B to B」というくくりに含まれる。今回、座談会で聞いた話で、「企業相手に商売をするが故に生じる過酷さ」というものを聞くことが出来たので、決して甘い世界では無いのだというのを感じた。
とはいえ、消費者を相手にする商売は景気変動によって業績が大きく変動するため安定とは程遠い。落差を追い求めるのではなく、自分がしたいことは何なのか、というものにしっかり向き合いたいと思うようになった。