18卒 本選考ES
データサイエンス
18卒 | 京都大学大学院 | 女性
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Q.
あなたが取り組んでいる研究(実習)のためにデータや情報を収集する際、どのようなことに注意していますか。 また、データや情報の収集に限らず、それを分析(統計解析等)する、解釈する、また報告・発表するうえで、 工夫したこと、苦労したこと、あらたに挑戦したこと等がもしあれば、なるべく具体的に記載してください。 また、そのような努力や試みが、あなたの研究の質を高めるうえで、どのような意義をもっているのか、 あなた自身の考えを述べてください。 上記とは別に今後5年でデータを正確に分析・解釈するために、あなたはどのようなスキルを身につけようと考えますか。(800文字以内)
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A.
情報を収集する際は情報源を確認および記録します。また、データを収集する際は母集団の特徴を明白にし、偏りはあるか、あるならどのような偏りか確認することを特に注意しています。 例えば、メタアナリシスを行う際は、網羅的な検索のためにコクランレビュー、PubMedおよび医中誌を確認し、さらにファンネルプロットを作成し出版バイアスを確認しました。また、検索式や検索日時といった研究過程を記載した手順書を作成し、再現性の担保に繋げました。 メタアナリシスで結果を統合する際は、どの効果指標を用いるか、およびどの時点を評価点とするか決めることに苦労しました。最終的に、客観性が高く臨床試験で実際に用いられる効果指標を選択した結果、先行研究との比較が可能となりました。 結果を報告する際は、分かりやすい図や表を作成するように工夫しました。メタアナリシスの報告では、検索論文の精査の仮定をフローチャートに示したり、統合に用いた論文の特徴は表に示したりしました。その結果、日本病院薬剤師会関東ブロック学術大会にてポスター発表を行った際、その場で興味を持ってくれた方々との議論が深まりました。議論は、改善点や新しい知見を得て、研究の質を高めることに繋がると考えます。 最後に、今後5年で身に着けたいスキルを述べます。今後は、治験から得たデータに加え、臨床現場から得たリアルワールドデータからも安全性や有効性を確認することが必要になると考えます。そのため、私は、薬剤師として医療統計を学んだという立場を活かしながら、臨床現場での薬の使用実態やデータの特性を理解し、得た結果の限界を判断できるように勉強し、臨床現場の方々と議論できるスキルを身に着けたいです。 続きを読む