【使命感と成長の場】【20卒】日本政策金融公庫の冬インターン体験記（文系/総合職）No.5915（早稲田大学/男性）（2019/6/24公開）

夏のインターンで、他の政府系金融機関に参加して自分の性格に合う社員の方が多く、働きやすく成長できる環境があるのではないかと思い、冬のインターンシップへ応募した。また、政府系金融機関とメガバンクの融資がどのように違うのかを知りたいと思っていたので参加を決意した。

このインターンのためだけに準備したことはないが、先輩にESの添削をしてもらった。説明選考会では筆記試験があるようだったが、その場で考えるものであると選考体験記に書いてあったので、対策はしなかった。

日本を支える使命を体感する、政策金融機関が果たしている役割や日本政策金融公庫の社会的使命に対する理解を深める

1日目にやったこと

インターンシップの概要説明や業務の概要説明などのオリエンテーションが行われた後に、国民生活事業に関するグループワークが行われた。また、1日目終了後に、食堂にて懇親会が開かれて、他グループの学生や社員の方と交流することができた。

2日目にやったこと

2日目は、農林水産事業部の方から日本の農林水産業に関する講義を受けた後に融資審査に関するワークを行った。実際にヒアリングを通して、情報を収集し、融資判断と金額、貸出年数を決めるワークであった。午後からは中小企業事業部の方から分析手法の講義を受けた後に、ワークが行われた。

3日目にやったこと

2日目の中小企業事業部で行われたワークの発表を行い、昼食後から「日本政策金融公庫について知らない人に対して魅力を伝える」最終発表に向けた準備を始め、最終発表が行われた。その後、優勝チームを決め、各社員からフィードバックがあった。最後にインターンの振り返りを行い、全プログラムが終了であった。

人事の方、各事業部の担当社員

公庫の社名入り高級ボールペン

財務諸表など数字で読み取れる定量的な情報だけに注目するのではなく、社長のお話やヒアリングなどでわかる定性的な情報にも視野を広げて注目する必要があるとフィードバックの中で言われたことは非常に印象に残っている。

グループのメンバーは穏やかな人が多かったので苦労はしなかったが、財務諸表や貸借対照表などの読み取りを正確に素早くしなければ時間に間に合わないのでその部分で非常に苦労した。また、社員との座談会が各事業部ごと毎日開かれるのでかなりの質問数を考えておかないと沈黙してしまい、大変だった。

懇親会を含め、各事業部の社員の方との座談会によって事前に感じていた疑問を解消することができ、グループワークを通して公庫の中心業務である融資判断の難しさを知ることができた。本選考に臨むうえで必要な企業研究や本選考では聞きづらい質問に対する答えを得ることができたので、良かったと思う。

前述したように、座談会や懇親会などが多くあり、後半は質問が途切れがちになるので、ありきたりな質問だけでなく、ホームページや説明選考会時の資料からいくつか質問を作っておくと、企業研究をしているアピールにもなるので、有効であると思う。

座談会や懇親会でお話した社員の方は非常に穏やかで、真面目な方が多く、自身の性格や人柄に合うことを実感できた。また、融資審査では財務諸表など数値データを扱うことが多かったので、自身の強みであるデータ分析力を活かして働くことを感じたので、想像することができた。

社風と自身の人柄のマッチングを感じたことと、インターン参加者は本選考でも優遇される可能性があることをOBの方から聞いていたので、本選考で内定が頂けるチャンスはあると思った。また、たとえ優遇がなかったとしてもインターンに参加したことで、周囲の学生よりも企業研究は進んでいると思うので、差別化は図れるのではないかと感じた。

リスクマネーを供給することができる政府系金融機関ならではの強みや民間金融機関との違いをワークを通して詳しく知った結果、自分にとっては収益を第一で追求していく仕事よりも、公のために仕事をしていく方が性に合っているのではないかと感じた。また、社員の方の人柄の良さや真面目さを感じ、志望度が上がった。

インターンシップに参加していることで、企業研究という意味で、本選考からの学生よりも有利であることは間違いないと思った。また、説明会解禁後に始まるリクルーター面談の評価や回数にもよるかもしれないが、本選考での選考フローの一部免除につながる可能性があるので、優遇ルートに乗ることができればかなり有利であると思う。

金融を中心にベンチャー、コンサル、IT、旅行、デベロッパーなど様々な業界を見ていて、業界については全く絞っておらず、インターンに参加することで自身の強みを活かせる業界、興味のある業界を探していた。しかし、様々なインターンシップに参加したことで、やはり金融業界、その中でも企業活動の源である資金を融資することで根幹から支えられる銀行への志望度が上がっていた。

銀行業界の中でも、収益第一主義であるメガバンクと違って、リスクマネーを供給することで本当の意味で企業活動を支援できる政府系金融機関への志望度が非常に上がった。代わりに、メガバンクは政府系金融機関の働き方とあまりにも違ったため、志望度が少し下がった。また、この時点で政府系金融機関に関しては本選考で受験することを決めた。