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信越化学工業株式会社 報酬UP

【新素材で未来を創造】【18卒】信越化学工業のエンジニアの本選考体験記 No.4481(京都大学大学院/男性)(2018/1/23公開)

信越化学工業株式会社の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。

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2018卒信越化学工業株式会社のレポート

公開日:2018年1月23日

選考概要

年度
  • 2018年度
結果
  • 内定辞退
職種
  • エンジニア

投稿者

大学
  • 京都大学大学院
インターン
  • 未登録
内定先
入社予定

選考フロー

企業研究

信越化学工業は比較的様々な分野(半導体シリコン、レア・アースマグネット、シリコーン、フッ素系製品など)で事業展開している会社なので説明会等で一通り把握し会社の方針を理解することが必要だと思います。具体的な職種内容については、社員さんにどんどん質問していき、面接対策につなげるとよいと思います。また信越化学工業の面接では、終始自身の研究内容の意義やどんな結果が得られたのかについて詳しく質問されました。ですので、現在自分の行っている研究についてどのような背景があり、その研究によりどのような波及効果があるのか、またそれを信越化学工業でどのように活かしていけるのかは的確に答えられるようにしておくことをお勧めします。

志望動機

私は新素材の研究開発を行うことで社会にインパクトを与える仕事がしたいと考えています。
普段の生活では、素材メーカーの恩恵を直接感じることは難しいですが、モノづくりに素材開発は欠かせませず、非常に重要な職業分野であると考えています。
貴社は「独自性のある素材開発で、新たな価値を創造。」というテーマを研究開発において掲げ、総合メーカーになるのではなく得意分野でNo.1を目指されています。
このような戦略を取り、数々の材料で世界トップシェアを誇る貴社でなら社会にインパクトを与え得る仕事ができると魅力を感じています。
仮に入社できた場合には、大学院で培った問題解決能力、幅広い知識を活かして新素材の開発や貴社製品のシェア拡大に貢献していきます。

説明会・セミナー

時間
- -
実施時期
2017年03月

エントリーシート 通過

実施時期
2017年03月
通知方法
メール
通知期間
1週間以上

ESの内容・テーマ

履歴書、志望動機、自己PR(学生時代に力を入れたことなど)

ES対策で行ったこと

WEB上で見つけた伝わるESをもとに「エピソードの概要」「どのような課題であったか」「それを解決するためにどのような行動をとったか」「どのような結果であったか」「この経験を入社した際どのように活かせるのか」と論理立てて記述するように心掛けた。

1次面接 通過

実施時期
2017年04月
形式
学生1 面接官2
面接時間
30分
面接官の肩書
40代の技術、人事の方が一人ずつ
通知方法
電話
通知期間
3日以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

結果報告のときに人事の方からは、研究内容についての受け答えが論理的で分かりやすかったと高評価をいただきました。面接では志望動機等も大切ですが、研究能力があるかどうかを面接官は重視していると思いますので普段から論理的にかつ簡潔的確に受け答えする練習をしていると評価に繋がると思います。

面接の雰囲気

アイスブレイクのような雑談はなく、「それでは志望動機からお聞かせ下さい。」と典型的な面接形式でした。雰囲気は多少堅かったかと思います。人事の方は終始にこやかでしたが、逆にそれが少し怖かったです。博士課程であったからか質問はほぼ研究内容に関することでした。

1次面接で聞かれた質問と回答

大学院での研究内容を分かりやすく説明してください。

(以下では説明ではあらかじめ準備して下さいと言われた研究概要をもとに説明を行いました)
私は大学院において、レアメタルフリー化合物半導体であるZnSnP2を用いた新規太陽電池開発について研究しております。
研究スキームはお配りした資料のようになっております。
このように3つのアプローチから安価で高効率な太陽電池実現に向けた研究を展開しております。
まず1つ目は半導体物性の評価、制御となっておりまして、この材料が本当に太陽電池材料として有望であるかを
見極めるためにそのバルク結晶を作製し物性評価を行いました。
次にこの材料はこれまでに太陽電池応用が報告されていない材料ですので、
実際に太陽電池デバイスを作成することでデバイス構造の最適化を試みました。
また、この材料は高い光吸収係数を持っておりますので、将来的には数um程度の薄膜太陽電池の応用が期待されます。
本研究では、その薄膜作製プロセスの開発に関する研究も行いました。

これまでの主な研究結果としましては、まずSnを溶媒に用いた溶液成長法を用いることで
写真にしめしておりますようなZnSnP2の結晶作製に成功し、太陽電池材料として優れた物性を有していることを明らかにしました。
また、デバイス化に関しても、デバイス構造の最適化を行ってやることで
世界で初めて太陽電池として動作することを確認し、変換効率約3%を記録しました。
また、薄膜作製プロセスの開発に関しても、Zn-Sn金属薄膜とリン蒸気を反応させるリン化法により単相膜を作製することに成功しています。

以上の研究成果は英文ジャーナルへ5報発表しております。
また、このようにバルク結晶・薄膜作製からデバイス応用に至るまで幅広いバックグラウンドを持っていることが私の強みであると考えています。
ですので、これらの知識や経験を活かして、鳥瞰的な視点を持って御社の研究開発に取り組んでいきたいと考えております。

博士後期課程まで進まれているが、就職しようと思ったのはなぜか?

私は修士課程のときに進学するか就職するかを迷いましたが、そのときは研究論文も出していませんでしたし研究をはじめて高々2年ほどでは自分がどちらに向いているか判断し兼ねました。ですので、博士後期課程に進学しあと3年大学で研究に取り組み判断しようと決心しました。

博士後期課程では、太陽電池材料の研究を行いこれまで誰も扱っていない材料で太陽電池を実現したり、メカニズムを解明できたり5本投稿論文を発表することができました。このように大学での研究に面白さや達成感もあったのですが、基礎的な研究よりも一般企業においてより製品に近い研究を行うことで社会にインパクトを与えるような研究開発を行いたいと考え、就職することを選択しました。

最終面接 通過

実施時期
2017年04月
形式
学生1 面接官3
面接時間
20分
面接官の肩書
会社トップ、技術部長、人事部長
通知方法
電話
通知期間
1週間以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

研究へのダメ出しが多かったので手ごたえはなく、評価されたと感じるポイントは正直分からなかったです。面接後に人事の方から「わざとこういう質問をして、受け答えを見ているとこもあるからあんまり気にしないでください」と言われましたが、印象はよくなかったです。

面接の雰囲気

最終面接では、自身の研究内容について終始ダメ出しでいわゆるこれが圧迫面接なのかと感じながらの面接でした。

最終面接で聞かれた質問と回答

当社の志望動機と希望配属分野を聞かせて下さい。

私は新素材の研究開発を通して社会にインパクトを与える仕事がしたいと考えています。
素材メーカーは表舞台には出ないですが、モノづくりに素材開発は欠かせませず、非常に重要な職業分野であると考えています。貴社は「独自性のある素材開発で、新たな価値を創造。」というテーマを研究開発において掲げ、総合メーカーになるのではなく得意分野でNo.1を目指されています。このような戦略を取り、数々の材料で世界トップシェアを誇る貴社でなら社会にインパクトを与え得る仕事ができると魅力を感じています。興味ある事業分野は「電子材料事業」になります。

電子材料事業では希土類磁石の研究開発に興味があります。
私はエネルギー関連の事業に興味がありまして、そのような考えから大学院では太陽電池を扱う研究室に所属しておりました。御社の希土類磁石は、風力発電のタービン等にも用いられており、より高性能な希土類磁石を開発することはエネルギー問題解決の一助になり非常に魅力的に感じております。また、希土類磁石とこれまで行っていた太陽電池開発の研究は一見無縁のように見受けられますが、私は材料工学の中でも熱力学をベースとして材料のプロセス開発等も行っておりましたので、これらの経験知見は希土類磁石の合成にも活かすことができると考えています。

仮に入社できた場合には、大学院で培った問題解決能力、幅広い知識を活かして新素材の開発や貴社製品のシェア拡大に貢献していきます。

博士後期課程で行っていた新規太陽電池材料に対する研究は変換効率も低く実用化にはほぼ遠いように思えるが研究の意義はあったのか?

博士後期課程での研究ではZnSnP2というレアメタルフリーな材料を用いて新規太陽電池の研究を行っています。既存材料では変換効率が15%ほど達成されていますが、プロセスが複雑であったり、レアメタルの使用でコスト面で改善が求められています。私の研究では変換効率4%程度を記録しまだまだ実用化には及びませんが、既存の材料(Si, CIGS)は何十年と研究の歴史があります。それに比べ私の材料では、太陽電池材料として本格的に研究され始めてからまだ5年ほどであり、まだまだポテンシャルがあると感じています。

また、大学の研究機関というものは企業が手をつけにくい萌芽の意味合いの強い研究を進められるというのが強みであると感じています。そのような研究から、新たな分野が創出されたり、そこから得られた知見が既存の技術に応用できる場合もあると思います。ですので、私の研究も今後さまざまな分野で活かされていくものと信じております。

内定者のアドバイス

内定後の企業のスタンス

内定通知後が4月末ごろでGW明けまでには内定を受けるかどうか返事が欲しいと言われました。内定を受けるのであれば並行して選考を続けている企業があっても就活を終了するよう求められました。

内定に必要なことは何だと思うか

企業研究を行って会社の企業方針、事業分野において理解を深めることは大切なのですが、それ以上に自身の研究内容についてしっかり受け答えできるようにしましょう。具体的には、自身の研究背景とその研究意義、得られた結果はこれまでのその分野にどういう影響を及ぼすものか、その研究を通して得られたスキル、それを会社に入った場合にはどう活かしていくのかなどがポイントになると思います。かなり面接を大事にする企業だという印象を受けましたので、選考を考えているのであれば面接の練習に重点をおくことをお勧めします。

内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか

やはり自身の研究内容について論理的かつ簡潔に受け答えできるかどうかが重要だと思います。その会社に入りたいという思いを伝えるのも大切ですが、会社は研究能力があるのかどうかを見てきますので、熱い想いだけでなく冷静な知性をアピールしていきましょう。

内定したからこそ分かる選考の注意点

最終面接はかなり圧迫に近いと思います。いきなり自身の研究についてダメ出しから始まったのである程度情報があれば対応の仕方をシミュレーションできたかなと思います。面接は和やかに進む場合ばかりではないと意識しておきましょう。

内定後、社員や人事からのフォロー

内定通知が来てから1週間後に他企業の内定を受けるのでお断りしますと連絡いれたので特にフォロー等はありませんでした。

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信越化学工業株式会社の選考体験記

信越化学工業の 会社情報

基本データ
会社名 信越化学工業株式会社
フリガナ シンエツカガクコウギョウ
設立日 1926年9月
資本金 1194億1900万円
従業員数 26,056人
売上高 2兆4149億3700万円
決算月 3月
代表者 斉藤恭彦
本社所在地 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目4番1号
平均年齢 41.9歳
平均給与 886万円
電話番号 03-6812-2300
URL https://www.shinetsu.co.jp/jp/
NOKIZAL ID: 1131533

信越化学工業の 選考対策

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