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【笑いと洞察、共感の魔法】【20卒】A.T.カーニーの戦略コンサルタントの本選考体験記 No.7946(一橋大学/男性)(2019/7/25公開)

A.T.カーニー株式会社の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。

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2020卒A.T.カーニー株式会社のレポート

公開日:2019年7月25日

選考概要

年度
  • 2020年度
結果
  • 内定辞退
職種
  • 戦略コンサルタント

投稿者

選考フロー

企業研究

戦略コンサルタントの中ではそこまで知名度はないため、ATカーニーについて書かれた記事やブログは非常に少ない。そのため、外資就活でのコラムや企業のホームページなどでの企業研究にとどめた。選考過程が一般的な企業のそれとは異なるため、過去の選考体験記などを外資就活やonecareer、就活会議などでしっかりと確認した。選考過程において、一般的なESに沿った志望動機や学生時代に力を入れたことの面接などはほとんどないため、それらよりもケース面接などの対策に当てた。可能であれば、ビズリーチキャンパスなどでOBがいたら社員訪問をするといいと思う。しかし上で述べたようにあまり多くの情報は得られず、選考においてもそこまで深掘りされないため企業研究はそこまで重要ではない。

志望動機

※この企業の選考ではESもなく面接において志望動機は聞かれなかったため、この企業に絞った志望動機は考えていない。そのためここには戦略コンサルを目指した理由をかくにとどめておく。
私が戦略コンサルタントを目指した理由は3つあり、1つは扱う問題が高度なところです。私は公式に当てはめるような問題よりも自分で解決の糸口を探す問題の方が楽しいと考えており、大企業が匙を投げたような難題に対して様々な視点から観察、分析を行って問題の発見から解決まで行い、非常に深い専門知識を要するところに惹かれました。次に、その問題に対してチームで取り組むところです。高度な課題に対して一人で取り組むのではなく優秀なチームメイトと一丸となってリサーチや分析を行うことでいろんな視点が学べると感じました。最後に、クライアントと信頼関係を築いて業務を行うところです。ビジネスの世界と雖もコンサルタントの世界ではクライアントとの信頼関係が重要であり、相手の立場に寄り添って問題解決に挑むという姿勢に強く惹かれました。

WEBテスト 通過

実施時期
2019年02月
通知方法
メール
通知期間
3日以内

WEBテスト対策で行ったこと

GMAT形式に似ていると聞いていたのでそれを対策したが、実際にはあまり意味がなかった。対策の仕方は難しいように感じる。

WEBテストの内容・科目

企業独自の形式
時間は短く内容は難しいが、ボーダーは非常に高い。体感では9割は取らなければならない。

1次面接 通過

実施時期
2019年02月
形式
学生1 面接官1
面接時間
60分
面接官の肩書
中堅
通知方法
メール
通知期間
1週間以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

まず、この面接は全て電話による面接である。メールでケース面接のお題が届き、電話がかかってくるまでの10分間取り組みそこから面接に進む。この10分という短い時間の間にフェルミ推定とケース面接の2つをする必要があり、非常にタイトな時間設定となっている。この短い時間の間にこれらの回答をまとめ、さらに電話で音声だけでこれらを相手にわかりやすく伝える必要がある。
そのため、短時間で解く論理的思考力と、簡潔に筋道だって相手に伝える力の2つがかなり高いレベルで求められていると感じた。

面接の雰囲気

電話での面接であり、内容はフェルミ推定とケース面接である。一言二言アイスブレイクした後に本題に入る。社員の方はこちらの考えを引き出すような質問もしてくださり、非常に楽しかった。

1次面接で聞かれた質問と回答

フェルミ推定:カラオケの利用人数は何人か。

まず、カラオケの利用者を年代で分ける。
0-10代、10-20代、20-30代、30-40代、40-50代、50-60代、60-70代、70-80代で分ける。
日本の人口が1億2000万人であり、各年代に等しく分けると10代あたりの人数は1500万人。
一週間のうちに娯楽にいく回数、その中でもカラオケを選択する確率を、各年代ごとに仮定してそれらを年間に置き換えて、一年あたりのカラオケの利用者数を求めた。
社員からのフィードバック:年代に加えて男女で分けても良かったのではないか。最近では一人カラオケなどがOLの間などで流行っており、それらを加味するとさらに精度が上がる。一週間のうちに娯楽にいく回数の求め方はオーソドックスではないものの、新しいと感じた。

ケース面接:カラオケの売り上げを上げるにはどのような方法があるか。

カラオケの売り上げを上げるには2つの方法が考えられる。
①客あたりの単価を上げる方法
②利用者数を増やす方法

①客あたりの単価を上げるにはさらに、利用料金そのものを引き上げる方法とサイドメニューなどでの支出を増加させる2つの方法が考えられる。しかし現在では娯楽の種類が非常に増えている上、節約志向が広まっており家でストリーミングの娯楽で過ごす方法も増えている。そのため利用料金そのものを値上げする方法は適切ではない。

②利用者を増やす方法にはターゲットとする層を決める必要がある。
今後は会社の飲み会などでもアルハラの温床となるようなカラオケの利用は減ると考えている。代わりに、少子高齢化や長寿化に伴い高齢者の娯楽の需要が高まると考えており、カラオケが入り込む余地があると考えている。高齢者の方ならば昼間にも来やすく、昼間の空室も減らすことができる。

そのため私は、高齢者の方をターゲットにキャンペーンなどを打ち、高齢者の利用者を増やす方法を提案する。

2次面接 通過

実施時期
2019年03月
形式
学生1 面接官1
面接時間
120分
面接官の肩書
中堅
通知方法
メール
通知期間
1週間以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

お題そのものが抽象度の高いものであり、それらを具体例に落とし込んで考え、さらにそれらを抽象的な回答に変換したことが評価されたのかなと感じる。

面接の雰囲気

社員の方は非常に堅実そうな方で、こちらにも鋭い質問を投げかけてきた。圧迫ではないものの緊迫した雰囲気である。

2次面接で聞かれた質問と回答

自己PRをお願いします。

私は他人を笑わせることが好きで、幼い頃からどうやったらみんなを笑わせられるか研究してきました。今でも無意識のうちに一番面白い言い回しやタイミングなどを探求しており、たまにものすごく鋭いツッコミや斬新なジョークを見ると、笑うというより感心して自分だったらどういう思考回路でどういうツッコミやジョークを言ったかなど比較してしまいます。しかしそうやって自分が優れていると思った他人のユーモアを毎度研究し自分のものに落とし込んで年々改良していくことで、飽きがこない新鮮なユーモアを届けられていると考えています。私はそうしたキャラクターを活かして、みんなが私に会った時や話した時に、気が楽になったり、和んだり、少しでも悩み事などを減らすことができる人物になりたいと常に思っています。

日本の省庁をこれからの時代に合わせて再編するとしたら?

日本の省庁は現在、国土交通省や農林水産省、文部科学省etcなどによって分割されている。しかし今後は自動車の自動運転化が進んだり再生可能エネルギーの利用など、中央省庁ができた当時とは異なる技術や現状が存在している。そのため現状にはそぐわない分割の仕方は多くある。今後は各省庁が担当している分野間の垣根がどんどん低くなっていき、現在の縦割りの方法では対応がしにくい可能性がある。そのためこの横のつながりをさらに強くするために、横割りかつ縦割りのマス目によって分けるような分割の仕方が最適であると考える。こうすることにより、従来の縦の関係はもちろんのこと、横での他分野とのコミュニケーションもより簡単に取れるようになる。

独自の選考 通過

実施時期
2019年03月
通知方法
メール
通知期間
1週間以上

選考形式

4日間のジョブ

選考の具体的な内容

学生一人ひとりにパソコンを与えられ、個人個人でワークに取り組む。各々違うワークであり、4日間であるものの完全に個人ワークである。

内定者のアドバイス

内定後の企業のスタンス

すぐに就活をやめるようには言われず、1ヶ月は待ってもらえた。その後も企業からはしつこい連絡などはなく、学生に任せているような雰囲気。

内定に必要なことは何だと思うか

一般的な企業の選考とは違い、この企業ではほとんどを学生の論理的思考力の是非で選考が進んでいる。そのためフェルミ推定、ケース面接の対策が必須となる。webテストでは頭の体操のような問題が出題され、高いボーダーが求められる。これらはちょっとやそっとで対策できるものではなく、対策も困難である。電話面接では、短時間で解く論理的思考力に加え、それらを相手にわかりやすく簡潔に伝える技術も必要である。二次面接では図解なども自分で書き、それらやホワイトボードを用いて社員に伝えるプレゼン力も必要となる。

内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか

最後のジョブに代表されているが、この企業では個人の能力が非常に重視される。ジョブは4日間だが、4日間に渡って個人ワークを行う。一応18時解散ではあるが、学生は家でもワークに取り組んでおり、わたしも都内住みではあるものの近くにホテルを取りそこで夜までワークに取り組んでいた。このように、自分1人でやりきる能力が内定において重要である。

内定したからこそ分かる選考の注意点

とにかく個人の能力が最重要である。学生時代に力を入れたことや志望動機などは二の次であり、とにかく結果を出すことが求められるまさしく外資系の会社である。そのためケース面接やフェルミ推定に全力を注ぐ必要がある。
また、学生は東大京大の院生が多く、並大抵の努力では敵わない。

内定後、社員や人事からのフォロー

戦略コンサルはあまり受けていないのでわからないが、そこまで連絡もなく学生に全て任せているように感じた。

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A.T.カーニーの 会社情報

基本データ
会社名 A.T.カーニー株式会社
フリガナ エーティーカーニー
従業員数 200人
代表者 岸田雅裕
本社所在地 〒107-0052 東京都港区赤坂9丁目7番1号ミッドタウン・タワー23階
URL http://www.atk-archive.com/
NOKIZAL ID: 1140401

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