【広い視野で公益性重視】【22卒】国立研究開発法人産業技術総合研究所の夏インターン体験記（理系/総合職）No.15055（早稲田大学大学院/男性）（2021/5/28公開）

研究に対する関わり方は様々あるが、研究職以外の形で携わりたいと考えていた。はじめはメーカー事務系を受験していたが、より広い視野で公益性を重視しながら働きたいと思うようになった。国立研究開発法人ならば半官半民の立場で関われると考え、参加した。

研究活動の中で産総研の名前を聞いたことはあったが、文理不問の総合職がどのような業務を行っているか知らなかった。そのため、研究所の総合職に関してHPなどで情報収集し、理解を深めた。また、国立研究開発法人や独立行政法人という業界についてもよく調べた。

選考がESだけ、しかも1問（ガクチカのみ）ということもあり、簡潔に内容を記述できるかどうかだと思う。

他企業に対する技術マーケティングに関するグループワーク

会社説明後、グループワーク。その後発表、現役職員との座談会

国の研究所における総合職の役割

技術マーケティング

1日目にやったこと

まず、国立研究開発法人そして産総研に関する説明がある。次に、事前に配布された技術資料を読み込んだうえで、他企業に対する「技術マーケティング」に関するワークを行う。その後プレゼンを行った後、座談会がある。

人事部

なし

ワーク後に少人数に分かれての座談会があり、ざっくばらんにお話しできる。座談会に登壇されていた職員の方も文理半々で、様々なバックグラウンドの方からお話を伺うことができる。

かなり専門的な技術資料を読み込んだ上でそれらを精査し、産総研としてどのように他の企業と提携していくか考えることに苦労した。理系でも分野が違えば技術資料を理解するのは難しかった。また、民間企業でない産総研という組織として何ができるか考えるのが難しかった。

1チーム4人、かつコロナ禍では珍しく対面ということもあり、参加学生同士は仲良くなれる。

まず国立研究開発法人という業界について。省庁は政策立案であるが、独立行政法人は省庁の仕事の一部を移管した実行部隊であり、公務員との違いを学べた。また、中でも産総研をはじめとした国立研究開発法人が担う役割の大きさや、経産省管轄だからこそのやりがいを学べた。

事前課題として技術資料が与えられるので、それをきちんと読み込むこと。グループワークでも使うので、よく理解しておいたほうが良い。

理系で研究をしている人ならば、産総研という組織や名前は一度は耳にしたことがあると思う。ただ、研究職ではなく総合職としてどのように関われるかはインターンに参加してみないと中々想像しづらいだろう。また、職員の方の雰囲気や他の国立研究開発法人との違いなども、キャリア観形成の上で役立つだろう。

選考がESのみのインターンで、しかも1dayだったから。また、本選考ではESでかなり絞ると四季報や知り合いから聞いた。実際、インターンに参加していても本選考では書類で落ちたため、インターン参加はそれほど関係ないと思う。受ける学生のレベルは総じて高いだろう。

国立研究開発法人はいろいろあるが、研究を技術として社会実装するのに貢献できるのは経産省管轄の産総研ならではだから。また、研究所内に研究者がいるが、総合職と研究者が同等の立ち位置で仕事ができると知り、風通しのよさに惹かれたから。また、明るく優しい職員が多かったため。

選考がESのみのインターンで、しかも1dayだったから。また、民間企業ではない公務員的な法人であり、インターン経由の早期選考や優遇はないと思うから。実際、インターンに参加していても本選考では書類で落ちたため、インターン参加はそれほど関係ないと思う

気になった企業はインターンに応募していた。特に使命や存在意義が明確な企業（政府系・系統系金融やエネルギー業界、鉄道）を受験していた。具体的には、日本政策金融公庫・日本政策投資銀行・農林中央金庫・ENEOS・出光興産・JR東海など。また、研究を支えたいという思いから、国立研究開発法人なども受けていた。

国の研究所と聞いてお堅い硬派なイメージが強かった。ただ、職員の方々は休みの日でも同僚同士で遊びに行ったりするなど意外にも結びつきが強いと分かった。実際に座談会でお会いした職員の方々はまじめだが明るい方が多く、良い意味で印象が変わった。また、日本で唯一の使命を持って働ける企業ながら公務員とも違う関わり方ができるのは、魅力だろう。