17卒 本選考ES
総合職
17卒 | 広島大学大学院 | 男性
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Q.
あなたがこれまでに興味を持った学問または研究テーマについて、その内容・なぜそれに興味を持ったか・その中で自身が工夫したこと・そこからどのようなことを学んだかについて、専門外の人にもわかるように説明してください。(1000字)
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A.
私の研究テーマは、抵抗値が0になる超伝導現象がどのような機構で発現するのかを解明することに繋がるとされる「スピンラダー」という物質について研究しています。スピンラダーとは、電子が持つスピンの向きが1次元に反平行(反強磁性)に並んだ1次元反強磁性鎖を複数本並べた梯子型格子のことをいいます。この格子は高温超伝導体の母体の構造を簡潔にしたものであり、スピンラダーの磁気的性質が高温超伝導体の母体構造の磁気的性質と類似しています。よって、高温超伝導体に対し、キャリアドーピングを行うことで超伝導現象が出現するのと同様に、スピンラダーに対してもキャリアドーピングを行うことで超伝導現が出現すると理論的に予測されています。しかし、スピンラダー物質の報告はこれまでに数十件にとどまっており、キャリアドーピングにいたってはこれまでに世界でも報告がありません。今回スピンラダー物質に対して、超分子構造を利用した化学的キャリアドーピングを行い、超伝導出現の可能性について探査しました。スピンラダー物質に興味を持ったきっかけは、超伝導の発現機構の解明につながること、加えて、世界初の室温超伝導体になる可能性を秘めているため、とても興味深い物質であると考えたためです。この研究において特に工夫したことは、有機物に対するキャリアドーピングの難しさに対して、分子構造を利用して解決するというこれまでに考えられなかった方法において、困難を回避したことです。この方法は、これまでキャリアドーピングが困難であった有機物でもキャリアドーピングを行うことができる点で画期的な方法です。この研究から、超伝導について深く学ぶことができました。これまでに培った超伝導の知識を貴社の研究開発などに活かしたいと思います。加えて、物質における機能開発を行った経験と物性評価を行うために様々な測定装置を使用した経験があります。よって、光ファイバーや二次電池の銅箔や負極材、正極材の製品開発などにこれまでの知識や経験も活かしたいと考えます。 続きを読む
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Q.
大学時代に経験した大きな失敗を教えてください(400字)
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A.
スポーツ用品売り場でアルバイトをしていた時、商品の発注を任された際に、数量のミスを犯し納品が遅れてしまった経験です。年末年始であったため売り場もいつもより忙しく、自分のミスで職場のみなさんの仕事をさらに増やしてしまったため、とても申し訳なくなりました。私の上司に相談し、商品納品日の仕事時間を延長してもらいました。その時、同じアルバイトの仲間も、嫌な顔一つせず一緒に残って仕事を手伝ってくれました。この経験から、自分が任された仕事は責任も持って行わなければ、周りの方にも迷惑をかけてしまうことになることを実感することが出来ました。そして、絶対に同じ失敗を繰り返さないために、自分の任された仕事の進捗状況などの確認を細かく行うことを徹底しています。また、失敗をしたとき仲間から助けられた経験があるので、自分の仲間が失敗した時は率先して自分から手を差し伸べてあげたいです。 続きを読む
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Q.
当社を知ったきっかけを教えてください。(100字)
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A.
研究のテーマが超伝導に関係があることから、超伝導ケーブルなどの研究をしている貴社や電線会社に興味を持ちました。中でも、10年後の新素材である筒状炭素分子などの実用化に強く興味を持っています。 続きを読む