【研究熱心な未来へ】【20卒】日産化学の総合職の本選考体験記 No.6474（香川大学大学院/男性）（2019/4/12公開）

志望動機をご記入くださいなど。

就活会議に掲載されていた先輩たちの過去のエントリーシートのみをひたすらに熟読して自己添削を繰り返した。

SPIに関しては、基礎学力に自信があったためぶっつけ本番で臨んだ。

言語、非言語、英語

おそらく私の持つ意識面でのアドバンテージがイノベーションを起こすことを期待され、アグリーを得られたのではないかと考えている。

非常に和やかで、こちらの話をしっかり聞いてくれた。厳しい質問もそれほどなく、終始和やかな雰囲気でやりやすかった。

あなたが大学時代に積極的に取り組んだことは何ですか？

私は学生時代にテニス部で部長を務め、所属していた部を地方大会優勝に導きました。テニス部部長として、私は部員を鼓舞するだけでなく、皆の練習メニューも頑張ってしっかり考えました。自身の役割の中で意識したことは、初心者と経験者が楽しめる形式で練習をすることでした。もともと私の所属していたテニス部はそれほど積極的に活動を行っておらず、練習の欠席者も目立っていました。私はその原因は初心者が練習に付いて行けていないためと考え、みんなが楽しめる練習メニューを組んであげれば、全員の意識が上がるのではないかと考えました。実際にそれを実践してみたところ、初心者と経験者ともに楽しく練習できるようになり、部全体のレベルも上がり地方大会に優勝できました。

弊社に入社後何をしたいですか

私は御社に入社したら、研究開発業務にバリバリ取り組み、素晴らしい結果を出したいです。私は御社の説明会で、御社の社員は全員非常に明るく、積極的で、自主的で、かっこよくて素晴らしいと感じました。私自身もそんな風な研究者になりたいと強く思っています。そのため私のこれまで研究室で培ってきた研究者としての技術、知識を活かしてバリバリ働きたいです。貴社で私の知識はかなり活用できると思います。なぜなら御社はかなり多様な商品を創っていらっしゃるからです。医薬品や農薬、化学品に肥料と多岐にわたっています。なのでこれまで他分野の研究をしてきた私の力を存分に生かして、主体的な研究者として貴社で横断的に働きたいです。

2次面接である本面接では、私のソサエティーと研究への熱いパッションが評価されたのではないかと感じている。

非常に和やかで、肩書が高い人とはとても思えないほどにフレンドリーだった。その日の天気や占いの話題から入ったのも好印象。

あなたがこれまでに最も困難だったことは何ですか

私の人生で最も困難だったことはおじいちゃんとおばあちゃんと父と母が全員次々と病気で死んでしまったことです。おじいちゃんとおばあちゃんは10年以上前から重い病気を患っていたため、其の死期はある程度予兆がありましたが、父と母に関しては完全に私の思考の範囲外でした。その死はハヤブサが獲物を狩るが如く、あまりに理不尽かつ唐突に訪れました。それは交通事故という理外の災厄でした。私や兄弟はその前になすすべもなく、ただ涙を流し自分たちの今後への不安と悲しみに暮れるばかりでした。私ははじめは兄弟同様に幼子（おさなご）のごとく落ち込んでいましたが、長男としての自覚に次第に芽生え皆を励まし、ともに乗り越えようと励ましあい、今に至ります。

あなたが今一番興味を持っているニュースは何ですか

私が現在最も興味を持っているニュース・時事情報は、先日ニュージーランドでおこった銃乱射事件です。イスラム教徒が集うモスクを狙ったこの事件は多国籍・多文化に寛容であると謳うニュージーランドの闇の顕在化そのものでした。犯人はオーストラリア系白人で、彼は白人至上主義を掲げ、キリスト教と白人社会の優位性を信じ、移民を嫌悪していました。国際社会がダイバーシティーに不寛容になる昨今の風潮を凝集したようなこの事件を私は重く受け止めています。私自身がこれまで多くのイスラム教徒やキリスト教徒などと交流してきて、彼らがみな朗らかで好印象な人物であることを知っているため、こういった差別的な流れを食い止めたいと強く願っています。

最終面接ではあったが熱意ではなくクールさがみられていると感じた。冷静にたんたんと質問に答えることが重要です。

役員面接ということもあり、非常に緊張したが、みな好感が持てる柔らかな人物であったためやりやすかった。

あなたがこれまで行ってきた研究について教えてください。

私は現在所属研究室において、半導体を医薬品の原薬として応用する研究を行っています。半導体は一般にコンピュータや機会に内蔵されています。応用先のデバイスのサイズの縮小化の流れから、半導体自体の大きさも極小化する流れにあり、その情報密度は近年高度に集積化されています。私はこれを人体に応用できれば、多様な病気やケガへの薬となりうるのではないかと考えました。すなわち、病気の原因となるターゲットタンパクの情報をあらかじめインプットした半導体と患者の頭部に装着し、その抗体分泌を促進するシグナルを半導体から送信することで、脳が誤認識を起こし、実際にその成分を分泌するのではないかと考えました。現在はシュミレーションにより実用化可能であることを実証し、マウスを用いた実証を行っています。

あなたは将来の日本社会がどのような方向に向かっていくと思いますか

私は今後日本はゆるやかな衰退へ迎え、その状態を放置すれば約30年後に決定的な崩壊に直面すると思います。近年ますます加速している高齢化は、若年層の負担と国庫の圧迫を強めています。現在はまだ均衡が保たれていますが、長くはもたないでしょう。いづれ高齢層は国が保証する最低限度の生活に支障をきたすことになる可能性があります。具体的にはロストジェネレーション世代が高齢者となった時期と推察します。彼らの多くは困窮ゆえに年金を収めることに難航しており、老後十分な補償が受けられません。また自力で生活していく資金力もないため、この世代の多くが生活に窮することは明らかです。しかし国や労働年代層にこれを救済する余裕はなく、この時期を境に社会不安は際立って強くなると考えられます。