【未知への挑戦、総合商社の真価】【21卒】三井物産の冬インターン体験記（文系/担当職（春インターン））No.10599（東京大学/男性）（2020/7/17公開）

もともと総合商社志望で、三井物産に対してもOB訪問を複数回行っていた。インターンに参加することで総合商社という業態に対する理解を深め、本当に自分は総合商社で働きたいのか、単なるイメージで将来を決めようとしていないかを確かめようと思った。

特に対策はしていない。ただ、ESの設問が独特な内容だったので、たまたま隣で作業していた友人に自分の回答を見てもらった。

学生が配属される各事業部（８グループ）ごとに異なる、新規事業立案のテーマが与えられた。例えば、コスメ市場の新規事業を立案せよ、など。

前半にやったこと

中間発表に向けて各グループごとにディスカッションを行った。メンターが各班１名つくが、基本的には黙っており（ディスカッション中の貢献を見る役目）たまに全体にアドバイスをする程度。

後半にやったこと

中間発表（2班のみで行う）のフィードバックを受け、自分たちの議論の方向性を修正し直す。その後は前半と大きく変わりなく、またグループディスカッションを行った。一部、人事部長による講演会も行われた。

学生による投票

なし

ある班のメンターが最終発表のフィードバックの際に言っていた、「自分の理解していない言葉を使ったり、首を突っ込んだりするのはやめなさい」などの内容。人の三井を謳っておきながら学生を下に見る態度や、縦割りの文化の根強さを感じた。

オンラインでのグループワークが大部分であったため、班員のキャラクターを把握したり、仲を深めたりするのに時間がかかった。だが、正規の時間以外に学生だけで集まるのは容認されていたため、そういった時間を用いてある程度そういった点も達成されたように思う。

総合商社というフィールドの広さを感じる一方、インターンの内容は基本的な業務（特に若手が行うもの）からはかけ離れているように感じたのだが、そう言った違和感をメンターに直接的に聞く機会があったのが良かった。実際にワークに対し手を動かすだけでなく、働くイメージを明確化するのには役立った。

三井物産の行っている事業をより知っているといいと感じた。自分たちの提案が既存のものと似通っている場合もあったため。

おそらくエース社員であるメンターのみしか関わる機会がなく、グループワークも総合商社の日常的な業務の大半とはかけ離れていたため、会社のいい部分のみを見せようとしている感が他の企業よりも強かった。また、一緒に働く人を重視している自分にとって、エース社員の実力が思っていたほどではなく、この会社でできることの先が見えてしまったように感じた。

人事面談を経て、優遇の連絡が来たため、今まで通りの志望度で望めば内定は出るだろうと感じた。一方、インターンを通して感じた会社への違和感や優遇はないと言いながら裏で行ってくる人事への不信感は拭えず、この会社に対し熱を持って志望を伝えることはできないと感じ、他社の内定をもらった場合に最後まで選考を受ける面倒だと感じたため。

他の総合商社と比較した際に社員の質、考え方・価値観の点での魅力が薄れて感じてしまったため、他社に行きたいと感じるようになった。学生を下に見る雰囲気や、表面上の部分しか見せようとしない点に、自分の価値観とのギャップを感じ、ここで長年働いている自分を想像できなかった。

優遇に乗れるのは一部で、優遇に乗れないと本選考でも不利に働く。また、優遇に乗っても内定とは限らない。業界・企業理解にはある程度活用できるが、本選考で有利になることを目的にするならある程度の能力が必要。

海外で働きたいという思い、特定の商材のみを扱いたくないという思いから、金融・総合商社を志望していた。中でも特に海外でのチャンスが多いと感じた５社しか受けて（志望して）いなかった。その中の順位づけとしては、OB訪問での感触から三井物産や三菱商事をより強く志望していたが、それはなんとなくの社風・雰囲気からなる曖昧な序列に過ぎなかった。

OB訪問で感じる社風を無視するようになった。自分が思っていた以上に様々な属性の社員が大組織にはおり、訪問した一部の社員に共感しても、それが社全体への共感とは結びつかないと感じたため。かえって、自分の興味のある事業にどれだけ積極的かを重視するようになり、自分の中での志望順位が変わると共により明確になった。