18卒 本選考ES
生産技術職
18卒 | 神戸大学大学院 | 男性
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Q.
あなたが研究しているテーマを、その研究を知らない人に解りやすく説明してください。
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A.
抗体は体内に侵入してきた細菌やウイルスと特異的に結合し、無毒化または体外に排除する働きを持ちます。抗体を用いた医薬品は、少ない副作用で高い治療効果が期待できることから需要が増していますが、その高額な医療費が問題です。 抗体医薬生産では、抗体にのみ結合する吸着剤を用いて目的抗体と夾雑物を分別する必要があり、ここでの莫大なコストが高額な抗体治療を招いています。そのため、抗体吸着量が大きく、かつ細孔内への抗体流入が迅速である高性能な吸着剤が求められています。 私は吸着性向上のための具体的な改善箇所を明確にする目的で、吸着剤内における抗体の拡散・吸着挙動を解析しています。共焦点レーザー走査顕微鏡を用いた粒子観察、およびシミュレーションに基づく解析結果から、当研究室ではより高性能な吸着剤の新規開発を試みています。抗体医薬の製造コストを減らし、抗体治療を多くの患者様に届けることが私の研究の最終目標です。 続きを読む
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Q.
JSR採用HP内、「JSRの社員たち」から一人選び、共感した理由を教えてください。
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A.
製造技術第三センター ◯◯様 の「行き詰ったらゼロベース思考」という言葉に深く共感しました。「ゼロベース思考」とは過去の常識を一旦リセットして取り組み直すという手法であり、技術開発の場面でも常識を疑ってアプローチを変えることが奏効するケースが少なくないと語られていました。まさに私の研究においてもそうでした。私は研究を進める中で従来の概念とは異なる吸着挙動を確認しました。この挙動を説明することが難しく、解析に行き詰っていたときに、私はこれまでの固定概念を取り払おうと考えました。当然だと認識されていた「吸着速度定数は一様である」ことを疑い、速度の遅い二次的な吸着を証明した結果、吸着性向上のための具体的な改善箇所の提示に繋がりました。この経験から、小牧様の言葉がより説得力を帯びて伝わりました。 続きを読む
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Q.
1年後と10年後、弊社であなたの働くイメージについて教えてください。
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A.
1年後はただがむしゃらに働いていると思います。貴社の製造現場でモノづくりのスケールの大きさにやりがいを感じながらも、ときに大きな困難や難しい問題が起こり、苦労すると予想します。しかしそのような経験が一人前の技術者になるためには必要であると考えます。様々な業務から幅広い知見を取り入れ、現場から一つでも多く学ぶ姿勢に努めて働いていると思います。 10年後は、異なる職種を経験し、技術者として広い視野を持って働いているでしょう。問題解決に向けた正しい行動と判断ができるようになり、大きな責任と使命感を持ちながら働いていると思います。予測不可能なトラブルも的確に対処し、「あいつがいれば安心だ」と思ってもらえる人材であることで、貴社の海外展開に貢献する仕事が出来ていれば嬉しいです。一方で多分野の知識から新たな製品の開発や、革新的な生産プロセスの構築を手掛けたい思いもあり、10年後の自分が楽しみです 続きを読む