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中外製薬株式会社 報酬UP

【21卒】中外製薬の薬事職の面接の質問がわかる本選考体験記 No.8876(上智大学大学院/男性)(2020/7/16公開)

中外製薬株式会社の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。

2021卒中外製薬株式会社のレポート

公開日:2020年7月16日

選考概要

年度
  • 2021年度
結果
  • 内定入社
職種
  • 薬事職

投稿者

選考フロー

企業研究

ツテをたどって中外製薬の開発職・薬事職で働いている方約20人に会いました。同業界の会社のインターンにも積極的に参加しました。薬学部の友達を作ることで、薬学部の出身の先輩で現在製薬の開発で働いている方にお話しを伺うことも多々ありました。
理工学部出身ですので、どうしても薬学部がある大学よりも製薬業界の知識や常識を入手する機会は少ないです。少しでもツテがあるなら恥を捨てて、すがるようにしていました。
私は参加していませんが、薬学部の製薬志望の方は定期的に業界勉強をする大規模団体に参加することが多いらしいです。

製薬業界はインターン参加者の中から採用候補を絞ることが多いです。臨床開発だと特にそうです。そのために早い段階でインターンに参加することをお勧めします。
ESは製薬業界から内定を頂いている先輩に頼むことをお勧めします。また、可能であればその先輩から自分の志望職種で現在活動されている社員を紹介してもらえるとベストです。
第一志望の企業の志望職種で働いている若手社員には絶対1回は会うべきです。自分の入社1〜5年の働き方やライフワークバランスが明確になりますし、本選考面接で、「理由はないけれど、一度会った時にそう感じた」という魔法の言葉が使えるので強くお勧めします。
筆記試験はありません。SPI対策をやっておけば問題ありません。
開発職・薬事職の場合、本選考ではほとんどの会社でTOEICの足切りがあります。750点程度取っておくと安心です。

インターンESはインターンを通して何を得たいかを中心に聞かれます。社会課題を解決するために何ができるかといった質問も頻出ですので、SDGsのホームページは見ておくことをお勧めします。
本選考ESでは業界、会社、職種に対する志望動機を聞かれます。実現したいこと、強みも押さえておくべきです。

就活中使用していた情報源
・製薬協ホームページ(各製薬会社のトップが集まって組織されている協会で、製薬業界の時事問題が載っています。共同で行った事例などもあります)
・各会社のプレリリース(作用機序などを確認するためにここに掲載されている論文を読んでいました)
・各会社の時価総額(マーケットにおける期待値も大切だと思います)
・SDGsホームページ(2030年満了で会社側もトピックにしやすいので押さえておいて損はないと思います。「健康に関する課題」だけ見ておけば大丈夫です)

志望動機

Q. なぜ製薬業界なのか
A. 自分の興味・やってきたこと・知見を誰かのために活かしたいと考えたからです。
私は微生物から抗菌活性物質を単離して構造決定するという実験を行っています。実験をしていく中で、自分の構造決定した物質と非常に似ている物質が某製薬会社によって構造決定され、特許を取ったという情報を目にしました。その時から自分の知見や知識を人のために使いたいと思い、創薬を志してきました。

Q. なぜ薬事職なのか
A. 自分の強みを存分に発揮できると考えました。
私の強みは、2つあります。1つ目は機能や立場をつなげる力です。
貴社は10近くの社内部署をプロジェクト単位で一貫管理するライフサイクルマネジメント体制を構築しています。薬事部として各機能を円滑につなぐことで一サイクルの短縮や承認を見据えた効率的な試験が可能になると考えます。
2つ目は準備する力です。薬事部は社外機関に対して、論理的かつ説得力のある回答を提示する必要があります。それには徹底した準備が必要だと考えています。私も徹底した準備とそれに基づく論理的な議論を展開することで、貴社の信頼性・誠実さを支えていきたいと考えています。

Q. なぜ中外製薬なのか
A. 中外製薬で成長したいからです。
私はインターンシップやOBOG訪問を通して、中外製薬には世界各国の製薬会社を先導する開発力があると思いました。そしてその開発力を支えてきたのは社員同士の信頼と製品に対する誇りだと考えています。中外製薬には様々なバックグラウンドを持った社員が自由に意見し、それを聞いてくれる風土があると感じました。社員同士が信頼して、尊敬し合っていないと作り出せない風土だと考えています。また、製品に対する誇りは他社の社員にはない強い思いを感じました。それはつまり、その薬を作る過程でそれだけ患者さんに向き合ってきたということだと考えています。今まで受けてきた会社の中で一番仲間への信頼が厚く、患者さんと向き合う環境が用意されていると感じました。私も情熱とアイディアを持った社員さんと自由にディスカッションして「想像を超える薬を患者さん一人一人に届けたい」と思っています。

説明会・セミナー

時間
- -
実施時期
2020年03月

説明会・セミナー

時間
- -
実施時期
2020年04月

エントリーシート 通過

実施時期
2020年04月
通知方法
メール
通知期間
1週間以内

ESの内容・テーマ

現在、研究しているテーマについて説明してください。/職種志望理由をご記入ください。/あなたの強みを活かすことで、当社にどのような貢献ができると考えますか?ご自身の強みとあわせてご記入ください。/当社への質問事項

ES対策で行ったこと

就活サイトなどに掲載されている過去のESは一切見ないようにしていた。どうしても類似してしまい、自分の軸と離れてしまうため。
志望動機・どうしてこの業界でこの企業でこの職種なのか・この職種でしかやりたいことは実現できないのかは確定させていました。
製薬業界で特に臨床開発職を志望される方は、感情的な文章は好ましくありません。強みとエピソード、やりたいことなどが上から読んだ時に繋がっていなくてはいけません。文章の整合性には特に注意しました。そのために大学の教授や製薬会社で働いている先輩に添削してもらいました。

WEBテスト 通過

実施時期
2020年04月
通知方法
メール
通知期間
1週間以内

WEBテスト対策で行ったこと

SPIの参考書を一通り解き、間違えた問題のみ二周した。

WEBテストの内容・科目

言語、非言語、性格診断

1次面接 通過

実施時期
2020年06月
形式
学生1 面接官3
面接時間
40分
面接官の肩書
部長/グループマネージャー/薬事担当の人事
通知方法
電話
通知期間
即日

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

飾ることなく素直に答えるように心がけました。
論理的に自分の言いたいことと理由が繋がるようにお話ししました。

面接の雰囲気

温厚な方達でした。緊張をほぐすために配慮してくださいました。志望動機を聞くことよりも学生がどんな人間かを見ているようでした。

1次面接で聞かれた質問と回答

自分の強みが生きた経験

私の強みは立場や機能をつなげる力です。
私はCRISPR-Cas9 systemを研究室に導入することを目的にチームを立ち上げ、そのリーダーとして活動してきました。プロジェクト発足当時私は自分の研究室だけでは分子生物学的知見に限界があると考え、CRISPR Cas 9技術が確立されている大学の研究室にアポイントをとり、厳正な審議を重ね共同研究にこぎつけました。
共同研究を進めていく中で各大学の教授を含めプロジェクトに参加している人同士の情報共有を円滑にするために、2週間に1回報告会を開催し、会議を取りまとめました。会議では研究室で購入する必要がある備品・試薬、作製した変異体の扱い、両方の大学で用いている培地・細菌株の違いの確認、また、それぞれの実験進捗状況とこれからの計画を綿密に確認しました。これらの努力の結果、CRISPR-Cas 9 systemを研究室に導入することができ、プロジェクトの成功に貢献することができました。

強みを入社後にどう生かすか

薬事職は試験の初期段階から、試験の進行中、試験が終了し結果が出てから申請・承認に至るまでの間に、数多くの社内部署とコミュニケーションをとる必要があります。特に中外製薬の場合は、10近くの社内部署をプロジェクト単位で一貫管理するライフサイクルマネジメント体制を構築しています。薬事部として各機能を円滑につなぐことで一サイクルの短縮や承認を見据えた効率的な試験が可能になると考えます。
また、日本と海外の法規制が異なる場合や、日本人での安全性について議論が必要な場合には、海外法人の方にも情報を発信する必要があります。このように、多様な機能と立場をつなぐ薬事職では自分の強みを存分に発揮できると考えました。

最終面接 通過

実施時期
2020年06月
形式
学生1 面接官2
面接時間
30分
面接官の肩書
執行役員/人事
通知方法
電話
通知期間
即日

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

話の整合性には特に注意しました。事前の調べで最終面接は執行役員クラスが出てくると把握していました。対策通り、職種に対する理解度よりもリーダーとしてチームをまとめる素質を見られていると感じました。

面接の雰囲気

温厚な方達でした。緊張をほぐすために配慮してくださいました。志望動機を聞くことよりも学生がどんな人間かを見ているようでした。

最終面接で聞かれた質問と回答

研究概要を簡単に教えてください

土壌微生物である細胞性粘菌は柄細胞で複数の塩素化化合物群を生産することが知られています。私の研究ではLC-MS分析から柄細胞で生産されている塩素化化合物のうち5つの異なる物質の存在を確認し、それぞれの分子量及び分子式を推定しました。このうち最も収量の多い物質をLCC-1と名付け、単離及び構造決定に成功しました。HRFABMS、NMR、X線結晶解析からその構造がジベンゾフラン骨格を保有する塩素化化合物であることがわかりました。またグラム陰性菌及びグラム陽性菌に対して抗菌活性があることがわかりました。生合成経路の解析では、LCC-1が合成されないSteelyB欠損株にSteelyBの産物(THPH)を外部から加えるとLCC-1の合成が回復したことから、THPHがLCC-1の前駆物質であることが確認できました。現在ジベンゾフラン骨格形成の際のフェノール性カップリングの反応機構について解析中です。

失敗したこと・どう乗り越えたか

私は自分の実験結果を人に伝えるのが苦手でした。決定的だったのは卒業研究発表会です。質疑応答で相手の質問に正確に答えることができず、実験結果に見合った評価を受けることができませんでした。様々な参考書を読み自分の伝え方を分析した結果、私の説明は結論と根拠の意味が繋がっていないと分析しました。根拠に自信がないから無駄な情報を付け加え、かえって話をわかりづらくしているのです。これを解決するために、普段から「1分」で話すことを心がけました。「1分」で話すには結論をはっきりさせ、そこに3つ程度の根拠をつなげて簡潔に話す必要があります。発表中は自分の頑張ったことや不要な接続詞、横文字などは使わずに短く、言い切ることを心がけました。それらの努力の結果、1年間で3つの学会に参加し、口頭発表で若手優秀賞にノミネートされました。伝え方次第で自分の表現できる幅は広がっていくと実感できた瞬間でした。

内定者のアドバイス

内定後の企業のスタンス

面接中に他社内定先との志望順位を確認され、内定を出したら来てくれるかを確認されました。
内定後2日以内に入社する意思があるかどうかを伝えるように指示されました。

内定に必要なことは何だと思いますか?

インターンに参加することを強くお勧めします。
通年通りですと、夏季は臨床開発職の職種理解インターンです。冬は他職種採用の方とチームを組み事業案を立ち上げるインターンです。採用人数は夏季が50人程度、冬季は臨床開発職で12人程度です。インターンに参加することで社員の考え方がわかり、企業研究がしやすくなります。また、次のイベントに参加するにあたって書く必要のあるESに「インターンに参加した時に〜と感じた」という文言を使用できますので、他の就活生との差別化を図れます。

内定が出る人と出ない人の違いは何だと思いますか?

薬事職は他の職種にくらべて論理性を重視されます。私が内定をもらえたのは、徹底的に準備して面接の時に論理的な回答を提示することができたからだと考えています。
私がやっていた準備はインターンやOBOG訪問などで得た情報を組み合わせて、面接の予想問答集を作成していました。また、製薬協などの情報源を利用し、業界内の時事問題に対して自分の意見を言えるようにしていました。

内定したからこそ分かる選考の注意点はなんですか?

夏冬インターン参加における恩恵はあまり感じませんでした。
ただ、本選考面接で志望動機に社員の性質や風土を述べる場合はインターン参加やOBOG訪問は大きな強みになると思います。
本選考面接では優秀かどうかよりもマッチングを重視していると考えています。他社の選考に比べてパーソナリティーに関する質問が多く、性格を重視していると感じました。面接の最後に必ず逆質問の時間がありますが、会社の理解度を確かめるためではないと思います。気取らずに、現在不安に思っていることなどを相談するつもりで問いかけるといいと思います。

入社を決めたポイント

入社を決めたポイントを教えてください。

  • 20代の成長環境
  • 社員の魅力・実力
  • 福利厚生・手当・働きやすさ
  • 成長市場で働きたい
  • 会社の事業内容・サービス・やりたいことが実現できる
  • オフィス・オフィスの位置・働く場所

入社を迷った企業

日本イーライリリー株式会社

迷った会社と比較して中外製薬株式会社に入社を決めた理由

決め手は入社後1〜5年の働くイメージが明確にできるかどうかでした。
私の大学には薬学部がありませんので、どうしても薬学部がある大学よりも製薬業界の知識や常識を入手する機会は少ないです。それはつまり会社が開催した職種理解イベントの数がそのまま自分の知識量に直結します。薬学部の先輩などで現在製薬業界で働いている方のお話しを聞けるようになったのは、薬学部の友達ができた後です。
中外製薬は10以上の職種理解イベントに参加し、OBOG訪問を含めて直接お話しした社員は50名を超えます。これは私が参加した日本イーライリリーのイベント数とそこで話した社員の数をはるかに超えていました。10近くの社内部署の方々、若手・中堅社員からお話しを伺う中で教育プログラムや評価基準、ライフワークバランス、福利厚生などより明確に把握できたのは中外製薬でした。

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中外製薬の 会社情報

基本データ
会社名 中外製薬株式会社
フリガナ チュウガイセイヤク
設立日 1943年3月
資本金 732億200万円
従業員数 7,604人
売上高 1兆1113億6700万円
決算月 12月
代表者 奥田修
本社所在地 〒115-0051 東京都北区浮間5丁目5番1号
電話番号 03-3281-6611
URL https://www.chugai-pharm.co.jp/
採用URL https://www.chugai-pharm.co.jp/recruit/new/index.html
NOKIZAL ID: 1130561

中外製薬の 選考対策

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