
23卒 本選考ES
医薬品研究職
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Q.
あなたが取り組んでいる研究テーマを要約してください(800文字)
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A.
近年、次世代医薬品として注目を集める核酸医薬の新規モダリティとしてHDOが開発された。HDOはアンチセンス効果を示すLNA-DNAギャップマーとその相補鎖の一本鎖RNAからなる二本鎖であり、従来の核酸医薬と比較して安定性や臓器配向性の面で画期的なである。一方で、HDOにはインターヌクレオチドに存在するホスホロチオエートに起因する出血性の副作用の発現が確認されており、医薬品として用いる上での課題になっている。 当研究室ではHDOのようなA型二本鎖核酸の・・・・・・・・に・・・・・・することによって二本鎖を安定化させる・・・・・・・・・・・(・・・・)を開発した。・・・・を・・・に添加することで安定性が向上することに加え、インターヌクレオチド結合を覆うことによる副作用の低減を達成した。一方で、・・・・は分子内のカチオン密度が高く、核酸との非特異的な結合を誘発してしまい、凝集体を形成することが問題となっている。 研究目的:そこで本研究ではDab8の凝集体形成を抑制し、より高い安定化効果を持つような・・・・分子を開発することを目的とした。 まずは・・・・のカチオン密度を抑えるために・・・・の・・・を・・・別の・・・・に置換することによって凝集抑制効果が得られないかと考えた。その結果、ある・・・・を導入した・・・・・においてのみ凝集体の形成抑制が起こることが明らかになった。 ・・・・・は優れた凝集抑制効果を有する一方で、二本鎖の安定化効果が低いことが問題となった。そこで、・・・・・の結合力を増強させるために鎖長慎重を行い、カチオン数を増やすことによって静電相互作用を増強した。試行錯誤の結果、ある長さの・・・・・において凝集抑制効果と二本鎖安定化効果が両立できることが明らかとなった。 ・・・・・についてHDOに添加した際の酵素耐性効果を検証した結果、HDOの相補鎖RNAの切断を抑制することが明らかとなった。 続きを読む
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Q.
日本新薬に入社して5年後、あなたはどのように活躍しているでしょう? 志望分野を選んだ理由とともに、その部門で働くあなたの姿や活躍する場面を具体的にイメージしてお答えください。(400文字)
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A.
私が核酸探索合成部門を志望する理由は二つある。 (1)現在核酸医薬の研究を行っており、研究室で培ったスキルや知識などを活用できる部門であると考えたこと。 (2)核酸医薬は疾病を遺伝子レベルで制御し原因を根本から解決することに加え、個人レベルで生じる希少疾患への適用に適している点から今後医薬品の中心を担っていくと予想でき、核酸医薬の開発研究に携わることでより広い医療貢献ができる可能性を感じるため。 上記の理由で核酸部門に配属された場合、入社6年目には実験を通じた化合物合成だけでなく、マネジメント能力を身に付け、分野横断的なプロジェクトを担当したい。社内だけでなく他の研究機関や海外との連携を積極的に行うことでプロジェクトを効率的に進めていき、中でも核酸医薬の臓器特異的デリバリーを達成し、これまで適用の困難であった脳神経系などへの核酸医薬の適応を目指す姿をイメージする。 続きを読む
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Q.
これまでに、あなたが自分の課題を克服できた経験を教えてください。その課題を克服するために、どのように考え、行動しましたか。(400文字)
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A.
私は野球サークルの楽しむ定義を見直し、廃部の危機という課題を克服した。 私の野球サークルは野球を気軽に楽しむことをモットーに活動していたが、先代より受け継がれた練習量と部員の実力や人数がかみ合わずに新入部員がほとんどいなかった。そこで私は野球を気軽に楽しむという原点に立ち返り下記の二つのことを行った。 (1)全員で練習をすることを徹底するため、最新の履修カリキュラムにあった練習時間を改めて組み直すことで様々な学部の学生が集まりやすい時間に練習を設定した。少しでも人数が集まることで練習自体の質も向上した。 (2)合宿の見直しを行った。これまではレベルの高い合宿型大会に参加していたが、様々な合宿主催会社に直接出向き、それぞれの雰囲気や参加チームのレベルなどを比較し、最適な大会に参加した。 上記の努力を行った結果、既存の部員の満足度が上昇し、友達の輪を通じて部員を増やし、8人だった部員を25人まで増えた。 続きを読む
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Q.
あなたが周囲の人・学生・研究者と比べて優れている点、特徴的な点は何ですか。その点がよく表れたエピソードとともにお答えください。(400文字)
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A.
私の特徴な点は先入観にとらわれずにデータを分析できる点とそれを元に新たな実験系を確立できるアイデア力のある点である。 私は研究において様々な仮説を元に配列の設計・合成を行い、性質評価を行うも「予想と異なる挙動を示したことや、性質評価の手法が限られていたために得られる情報が限定的だった」という課題に直面した。その際に、得られたデータを徹底的に分析することで細かな挙動の変化を見逃さず現象を正確に把握し、その情報を元に、従来の測定条件に拘らず独自の実験系を確立することにより、これまで評価できていなかった観点での性質の比較を可能にした。その結果、これまで当研究室で合成してきたどの分子よりも理想的な作用を持つ分子の開発に成功した。 このように私は固定概念にとらわれないデータ分析とアイデアの創出によって課題解決を得意としており、研究のみならず多岐に渡り応用できるものと考えている。 続きを読む