【16卒】理研ビタミンの面接の質問がわかる本選考体験記 No.926（名古屋大学/）（2017/6/13公開）

学生生活の中でしっかりとした考え方や信念を身につけているかの見極めがあったように感じる。学生時代に取り組んだことも「なぜ」頑張ったのかを伝える努力が評価されたと思う。また、食品業界に対する志望度の高さを見られていたようである。業界の中でも同社を選んだ理由も明確化して伝えたい。

無機質な口調で質問をされたが、圧迫と言うほどの雰囲気ではなかった。学生と面接官の人数も同じであったため、妙な劣等感や焦燥感を感じなければ、特に切迫したものではない。

当社のイメージを一言で表すと何ですか。

「実直」である点だと思います。戦前から続く社史の中で、設立当初の天然物からの抽出技術をコアにした事業を今なお続けていることが大変印象的です。そう言った既存のものを大切にし、商品に活用していく御社の事業は非常に実直だと感じます。事前に準備していた回答ではあったが、十分な企業研究と機転をアピールするためにできるだけその場で思いついたかのように答えた。

食に対するこだわりを教えてください。

歴史と食との関係を探すことです。私はベトナム料理が好きなのですが、ベトナムは太古から中国の影響を受け、近代にはフランスの占領下におかれました。東南アジアの食材と中国・フランスの文化が融合して完成したベトナム料理は、ある意味、奇跡の料理であり、そんな歴史の中にある食に出会うことが私の楽しみです。ある程度深堀りされる可能性のある質問であるため、自分の得意分野かつ、相手の詳しくなさそうな話題を選択している。

自分が目指す仕事のイメージをしっかりできているかを確認されていたのではないかと感じる。ある程度、役員の方の興味に応える回答をできたかどうかも重要な点である。他の学生も面接官と談笑できたかどうかなどを気にしており、終始和やかな雰囲気を保つ機転が必要に思う。

人事部の方が司会をしながら面接を進め、気になるところで役員の方が口を挟む形式で、最後に役員の方から直接質問を受ける。面接官の人数が多いため、息苦しく感じるときもあるが、あげ足をとられることはなかった。

当社でやってみたいことは何ですか。

御社の食品改良剤の営業として新しい食文化を創造したいと考えています。現在、イタリアで開催されているミラノ万博が「食」をテーマとした企画であるなど、世界の食文化に対する関心は大きくなってきていると感じます。私が好きなベトナム料理もそうですが、異なる食文化が出会ったときに新たな食文化が生まれています。それには異なる文化をつなげるための緩衝剤が必要で、それが御社の食品改良剤だと思っています。新たな食品改良剤の提案によって、新ジャンルの探索を実施していきたいです。

学生時代の経験で役立ちそうなことはありますか。

アルバイトで「気配りの大切さ」を学びました。現在、法律事務所で事務員として働いています。法律事務所の事務員は、お客様、弁護士、裁判所の職員など多くの立場の人と接する仕事です。その中でもホウレンソウのタイミングは非常に重要なものだと学びました。営業として活躍する上で、お客様と開発部門のそれぞれの立場を念頭に置き、綿密な連絡を取りながら円滑に仕事を進めるイメージを学生時代に経験することができたのは大変有意義に感じています。

最終面接では役員の数が多い中で、役員との親和性が非常に重要である。平たく言えば、人として気にいられるか否かという点に尽きる。同席した副社長からの評価が最も重要であり、副社長の態度で面接の空気が一変する。強いていうなら、食品業界へのこだわりが評価項目として優先されていたように思う。その中でも同社の立ち位置を捉えているかが問われる雰囲気もあった。

面接の進め方は２次面接と同様であったが、同席した副社長と考え方が合わず、同氏から厳しい口調の質問が続いたため、圧迫感があった。なお、他の学生は和やかな面接であったようで、会社の方針として圧迫する訳ではないようである。

理系の修士卒で営業職を志望する理由を教えてください。

最新の情報を正しく伝える発信者としての営業に興味を持っています。大学で研究活動を行う中で最新の論文や科学情報に触れてきましたが、それを研究に還元することよりも最新情報を整理して第三者に正しく伝えることに面白味を感じるようになりました。そこで、技術力のある御社ではぜひ営業として活躍させていただきたいと考えています。理系大学院出身者として自社の技術を深く理解し、顧客のニーズにフィットした情報発信を実現したいです。

当社の強みは何だと思いますか。

技術力を背景に海外進出に力を入れている点だと思います。付加価値が最終製品よりも低い食品素材にも関わらず、海外に拠点を設け、売上げを確保することは難しいはずです。それを実現するからには、長い歴史の中で培ってきた御社のこだわりと技術力の高さがうかがわれます。今後、海外でも食への安全性のニーズが高まってくると思いますが、御社が得意とする天然物からの抽出技術等も海外進出の追い風になるのではないかと感じます。