
23卒 インターンES
技術系インターンシップ
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Q.
当社のインターンシップに期待することは何ですか。(300字以内)
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A.
私は、実用化を見据えた研究開発の考え方について理解を深めることを期待している。というのも、私が現在大学で行っている研究は基礎的な内容であり、研究が製品開発に繋がっていくイメージが持てていないからだ。貴社は、技術系社員には、何よりも研究能力を求めていると伺った。さらに、他の化学メーカーと比べても博士号をもつ技術系社員の方が多く、高いレベルで研究者としての研鑽が積める環境が整っていると考えられる。そのような貴社でなら、学ぶことが多いと考えている。また、顧客が求めるニーズを、どのように化合物の物性や分子設計に落とし込むのかということに興味があるので、貴社の事業部門のインターンシップを志望する。 続きを読む
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Q.
現在の研究テーマを入力してください。(40文字以内)
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A.
反芳香族分子の特異的積層体の合成と物性 続きを読む
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Q.
現在の研究の概要を入力してください。(600文字以内)
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A.
分散する分子が会合してできるより大きな集合体は、単一分子では実現できない機能を示す。これまで、安定で取り扱いが容易な芳香族分子を用いた集合体が数多く報告され、応用展開されてきた。一方、反芳香族分子を用いた集合体の応用例はない。これは、反芳香族分子の多くが不安定であることに起因する。他方で、反芳香族分子は従来の芳香族分子にはない非常に魅力的な電子的、光学的物性を有する。したがって、反芳香族分子を用いた集合体構造を制御できれば、新たな機能をもつ有機電子デバイスの実現に繋がると期待できる。また、反芳香族分子が積層すると、分子間に有効な相互作用が働き、SRAと呼ばれる安定な電子状態が現れることが理論的に知られている。ここで、本研究はこのSRAを利用して、反芳香族分子の一次元積層集合体を合成することを目指した。具体的には、まず、立体障害が小さく、積層を妨害しないような周辺置換基を有する新規反芳香族分子を設計、合成し、結晶中でどのような積層構造が安定であるかを調べた。結果、反芳香族分子は結晶中で、回転やずれのない完全に整列した積層構造が安定であることが明らかになった。通常は、電子的な反発によって、完全に整列した積層構造を示さないため、今回の対象分子は特異な積層構造である。今後は、この結晶の電気伝導測定などを行い、特異な積層構造に由来する新規な機能を探り、材料としての展開を目指す。 続きを読む