【未来を切り拓く銀行員】【20卒】三菱ＵＦＪ銀行の冬インターン体験記（文系/法人営業インターンシップ）No.6663（関西学院大学/男性）（2019/7/25公開）

大学で金融機関論を専攻していた、且つ、金融機関の中でも銀行の志望度が高かったため、インターンシップ参加を強く望んだ。さらに、かなり人数を絞ったインターンシップであったため、自らの能力でどこまで選考という意味で残れるかを試したかった。

インターンシップ選考(スクリーニング)の中でWEBテストの比重が大きいことを知ったため、綿密な対策を行った。具体的に、SPI対策本3周、WEBテスト対策本3周をすると十分であると思う。また、実際のWEBテストは会社オリジナルの問いであった。

「八方塞がりの会社に対して経営プランを提示せよ」

前半にやったこと

ワークに臨む前に、BS、 PLといった財務諸表の見方という講義がある。その後、八方塞がりの会社の経営者(人事部社員)に対して、複数会、ヒアリングを行うコンサルティングのような形式で3日間を費やす。

後半にやったこと

4日目に最終プレゼンをし、それぞれのプレゼンを評価され、表彰がある。また、5日目は人事部長が登壇され、今後の銀行業界の動き、MUFGが求める人材像の話が聞ける。その後、懇親会が催され、終了する。

人事部社員と参加学生皆の投票。

簡素なアメニティがもらえる。

最も印象的であったFBは「顧客視点に立て」であった。これは銀行員だけでなく、全社会人に対して求められる考えだが、実現できている人は非常に少ないと思う。また、この考えを最も意識し、最終発表をできていたことが最優秀に輝いた要因であったと考える。

インターンシップで最も苦労したことは、6人班のうち、一人が異なる意見を呈し、一時的にワークが停止してしまったことにある。ただ、この苦難に関しては、原点である「テーマは何か」に回帰しながら議論を進めることで、それぞれの意見をすり合わせることができ、良い最終発表をできたと考える。

このインターンシップから学んだ最も大きなものは「第一顧客」という考えだ。ネットでは、三菱UFJ銀行は銀行の中でも「官僚的」「殿様営業」など常に顧客に対し、優位に立っているイメージがあった。しかし、この機会を通して、既存の考えは覆され、志望度が高くなる要因となった。

テクニカルな話ではあるがBS、PLを見る力、いわゆる企業会計をできるとワークを定性面だけでなく、定量面を踏まえた観点で議論ができたかもしれない。そのため会計は知っておくと、いい意味で目立てるかもしれない。

上記でも記述したように、三菱=エリート集団というイメージであったが完全に払拭されたことによって、自らが働くイメージはかなりついた。ただ、一方で、「だから三菱」にはつながるキーポイントではなかったと思う。そのため、他社２行と比較した後に就職先を決定しようと思った。

インターンシップ選考会で絞られ、早期選考会が始まる前に絞られ、早期選考会に臨めるといったように、かなり絞れからの人事面談(本選考)であったため内定を得る自信はあった。且つ、インターンシップに参加した学生の能力は極めて高いものではなく、関関同立であった私が率いていたような実態があるため、皆が皆、能力が高いのではなく、本選考で勝ち抜く自信には繋がった。

志望度が上がった理由は銀行業界のビジネスモデル、働き方をインターンシップを通して、疑似体験できたことにあると考える。実際に、働く行員とともに考えを練り合わせ、最終プレゼン(八方塞がり企業経営者に対する打開措置)に臨むことで銀行員としてのコンサルティングを体感でき、志望度は上がった。

上記記述したように早期選考会の意味合いはかなり強く、2020年卒業学生は早期選考会を通しての採用枠がかなり多いらしい。その点、インターンシップ枠というものが存在し本選考という観点ではかなり優位に立てる。

インターンシップ参加前の志望業界は金融業界、商社業界というふうに絞っていた。その理由として、個のコミュニケーション能力を深く問われる業界に興味があり、人間力で洗練された人材になりたいと考えていたからだ。また、金融業界の中で、特に、銀行志望であったことはなく、損保、証券、信託など比較的幅広い枠組みで考えていた。

このインターンシップに参加したことで志望業界は金融業界の中でも、銀行業界の志望度の高さが飛躍的に上がった。そのため、本選考でも３メガバンクを中心とし、銀行業界以外の選考はほとんど辞退した。これは、やはり、インターンシップで学んだ銀行業界が与える釈迦院へのインパクトの大きさに魅了され、人としての思考力の高さに強く惹かれたことに起因する。