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【感謝と価値を共創する未来へ】【21卒】三菱ケミカルの研究開発職の本選考体験記 No.10520(東京大学大学院/男性)(2020/7/22公開)

三菱ケミカル株式会社の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。

※ 本ページに表示されるタイトルおよびHTML上のメタ情報には、生成AIが作成した文章が含まれます。

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2021卒三菱ケミカル株式会社のレポート

公開日:2020年7月22日

選考概要

年度
  • 2021年度
結果
  • 内定入社
職種
  • 研究開発職

投稿者

大学
  • 東京大学大学院
インターン
  • 未登録
内定先
入社予定

選考フロー

企業研究

なぜ化学メーカーなのか、化学メーカーの中でもそれぞれどのような事業に強みがあるのかを調べる必要がある。そして入社後にやりたいことを面接で聞かれ、最終面接の結果と同時に配属先も伝えられるので、面接前にある程度かためておく必要がある。そのためにまずは企業HPを見て希望の事業をいくつかピックアップしておき、説明会時の質問でその部署での仕事内容や募集があるのかを聞くと良い。また面接時の逆質問にて質問することも良い。
研究開発に関しては特許の数を調べたりや有価証券報告書を読むことで力を入れている内容について調べた。
その他コロナ禍により今年度は情報源が少なかったため、過去の年度の就活口コミサイトを見ることで、様々情報を補った。

志望動機

「私は塾講師アルバイトの経験により、自らの作り出した価値を提供し、感謝の言葉を頂くことにやりがいを感じるようになりました。そのため、自らの生み出した価値がダイレクトに評価されるBtoBメーカーに興味を持ちました。また大学院で材料工学を専攻し、高品質な製品には高機能な材料の開発が不可欠であることを学ぶ中で、素材を通して社会に価値や喜びを提供したいと考え、化学メーカーに興味を持つようになりました。御社はシーズ研究に基づく優れた技術開発力を強みとし、特許の数や研究開発費を見ても今後さらなる発展の可能性を秘めていると思い、他社より魅力を感じています。従って、自分の培ってきた知識を活かし世界規模で人々や社会に影響を与える新たな価値を御社と共に生み出していきたいと思い志望しました。」と答えました。

志望動機については最終面接の時のみ聞かれたが、あまり重要視していないような気がした。

エントリーシート 通過

実施時期
2020年04月
通知方法
メール
通知期間
1週間以内

ESの内容・テーマ

当社を志望する理由(200文字)/上記職種を希望する理由(150文字)/現在行っている研究内容(600文字)/上記の研究に取り組む上で見出した課題とご自身が考えて行った解決手段、そこに至る背景(発想)。例えば、どのような実験中(解析中)に、どのような事象に気付いて(誰のアドバイスで)、何を考えた、など具体例を挙げて分かりやすく記述してください。

ES対策で行ったこと

就活会議やその他口コミサイトを3つほど参考にしながら、結論ベースで書くことを意識しながら自分なりに書いた。一度だけ大学のキャリアサポートセンターの人に添削をお願いしたが、正直あまり時間効率の良くないものだったので、結局は自分で修正を繰り返した。

1次面接 通過

実施時期
2020年05月
形式
学生1 面接官2
面接時間
30分
面接官の肩書
人事と技術系
通知方法
電話
通知期間
3日以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

1次面接から最終面接まで研究成果よりも人物重視という感じがした。特に1次面接では研究についても聞かれるもののアルバイトの話を多く聞いていただき、研究以外でのところを見ている気がする。また、マッチングがしやすくなるように仕事内容の提案もして頂き、それにかなりマッチしていたのも評価されたポイントだと思った。

面接の雰囲気

面接官の人がとてもやさしく、丁寧だった。アイスブレイクとしてコロナウイルスによる大学の状況などから雑談が始まり、緊張をほぐしてくれているという様子だった。マッチングをしようという様子で、こんなことはやってみたいですか、などと仕事内容の提案もしてくれた。

1次面接で聞かれた質問と回答

自己PRをかねて簡単でいいので自己紹介をしてください。

東京大学の○○です。学生時代は、個別塾のアルバイト講師として、6年間、2100時間授業する中で小学生から高校生まで成績向上と学習意欲向上に力を入れてきました。その際に学んだ、周囲と共に協力し成果を上げるという姿勢は私の長所となっています。また大学では材料工学を専攻し、現在は電子顕微鏡を使った原子レベルでの材料基礎研究をしています。趣味は水泳やウォーキングで健康維持やストレス解消に役立てています。
簡単に、と言っていたのであまり気張らず、長くなりすぎないように答えた。その後は「6年間2100時間がとても多いのは分かるけど、その量は具体的にどのくらいの仕事量なの?」といった短いやり取りでアルバイトの話を詳しく聞いていただいた。

研究内容について、人事の人間にもわかるようにわかりやすく説明してください。

私はジルコニアというは燃料電池に用いられるセラミックス材料に関する研究をしています。ジルコニアはその特性向上のため異なる元素が添加されていますが、この添加した元素は材料内部で均一に分布しているわけではなく、結晶と結晶の境界や表面などの界面で濃度が高くなることが知られています。これを偏析するといいますが、この偏析現象が電池材料として応用する際に電池特性を劣化させてしまうと考えられています。そのため、より高性能な電池材料開発のためには結晶間の境界や表面での元素偏析現象を的確に制御し、特性劣化を妨げる必要があります。私の研究では表面での偏析現象に着目し、イットリウムという元素を添加したジルコニア表面におけるイットリウム偏析構造の解析と、偏析メカニズムの解明を行っています。具体的には電子顕微鏡を用いて、原子レベルで表面構造を直接観察しました。

2次面接 通過

実施時期
2020年05月
形式
学生3 面接官3
面接時間
50分
面接官の肩書
人事系1人技術系2人
通知方法
電話
通知期間
3日以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

技術面接の内容が面白いと言っていただけたことと、アルバイトの話をうまく広げて長く話すことができたことがよかったと思った。また、最後10分程度逆質問の時間があったので、面接官全員にお話を振りながら、相手の話を詳しく知ろうとする姿勢が伝わったのではないかと思います。

面接の雰囲気

1次面接同様、まず始めはアイスブレイクの雑談をして頂いた。その内容に興味を持っていただいたのでいくつか質問をして頂き、その後技術面接として5分間のスライド発表と質疑応答、逆質問だった。一貫してとても優しく丁寧な対応だった。

2次面接で聞かれた質問と回答

研究で苦労したポイントはどこですか。

表面偏析構造の観察にあたり、表面構造形成のための熱処理や観察のための薄片化研磨を行うことで試料を作製します。私は当初、従来から当研究室で行われていた熱処理条件や研磨加工により試料を作製し観察を行いました。電子顕微鏡観察の結果、表面構造が形成されていることが確認されず、研磨が不十分で偏析現象の観察もできませんでした。本研究では原子レベルで表面第何層に偏析しているのかを観察することが目標であるため、表面が原子レベルで1層目、2層目と数えられるほど平坦な構造となる熱処理条件を探す必要があること、そして従来研究以上により薄片化させた試料を作製する必要があることを認識し、担当教員と問題点の共有を行いました。その上で、表面原子構造が平坦となる条件について他材料での表面熱処理条件について詳しい助教・先輩方に意見を伺い、最適な熱処理条件を探しました。高温すぎても低温すぎても平坦な構造とならないとのアドバイスを受け、熱処理温度を系統的に変化させ熱処理・原子間力顕微鏡による観察を繰り返しました。また、研磨については、当研究室の技術員に研磨におけるビームの当て方や時間、強さについてアドバイスを頂きました。その上で従来手法よりも薄片化させる必要があるため、独自に研磨手法の工夫を系統的に行いました。そして熱処理、研磨加工に作製、観察、改善を繰り返すことで、目標とする表面偏析構造の直接観察に成功しました。

と答えた。相手の反応を見ながら、適宜休止をいれつつ最後まで話した。

個別塾講師を6年間つづけたのはどこにやりがいを感じていたからですか。

「熱意を持って指導に取り組むことで、生徒側のやる気が変わり学習姿勢が変化し、その様子を見た保護者様から感謝の言葉を頂くことがとても嬉しく感じたからです。」と答えたところ、「もっとも大変だった経験はどういったものですか」と質問されたので、
「担当当初模試偏差値28という小学六年生がいました。保護者様から「私立中学に入れたい」とお願いを受けた子がいましたが、生徒本人は宿題を雑にやってくるなど授業外での学習に不安がありました。そこで、何の勉強を何時から何時までやる、という毎日の勉強予定を本人と私で立てることにしました。予定通り学習するために、立てた予定表を保護者様や教室長・講師全員に共有し協力して頂きながら、家や塾での自習を受験当日まで全て管理しました。私が塾にいるときにはきちんと自習を行っているかの見回りや塾にその子が自習に来るはずなのに来ていない場合は電話で呼び出し来てもらうなど、徹底しました。私が塾に不在のときには教室長や講師に同様の指導をしてもらい、毎日の様子を塾が終わった後に連絡して頂きました。家での学習管理には、保護者様に協力して頂きました。また保護者様とは週2時間電話で話し合い、1か月に1回の模試のたびに三者面談を行うなど連携しました。そして10か月間指導し続けた結果、偏差値57の特進コースに無事合格できました。」と答えた。

最終面接 通過

実施時期
2020年06月
形式
学生1 面接官3
面接時間
30分
面接官の肩書
人事系1人と技術系2人。技術系の1人は希望部署の所長だった。
通知方法
電話
通知期間
3日以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

最終面接では2次面接を踏まえ、希望部署の関連の技術社員が面接官となったが、合格通知の電話と共に、「よく勉強していそう、研究内容は欲しい技術だ」と評価して頂けた。また、人事の方にはアルバイトの話で評価して頂けた。

面接の雰囲気

1次面接、2次面接と比べ少し厳しいとは聞いていたが、それでも他の企業よりも和やかだった。面接官自身のアルバイトのエピソードも聞けるなど、双方的な会話という感じだった。また技術系社員の方からは、技術面接の時よりも突っ込んだ質問が来た。

最終面接で聞かれた質問と回答

もし入社した際にやってみたいことはありますか。

人の為に何かをしたいという思いから、自らものを生み出し提供したいと考えているので、その最前線である研究開発に関わりたいと考えています。
中でも大学では電子顕微鏡を用いた解析研究を行っているため、解析業務で活躍したいと考えています。その中で、基礎的な研究にも顧客に近い開発研究にも興味を持っています。
大学では原子レベルまで考えた材料特性が発現するメカニズムを解明するというテーマで極めて基礎的な研究を行っており、論理的に仮説を積み上げて原理原則を探る作業をとても楽しいと感じているため基礎研究に興味がありますし、また顧客側に近い開発研究にも「人の為に何かをしたい」という思いにより直結するところがあるので興味を持っています。

入社後は研究開発のみに携わっていきたいのか、それとも他にやってみたいことなどありますか。

まずは研究開発で基礎的なところから応用的なところまで広く携わることで、研究者としてのスキルを高めたいと考えていますが、いずれは、技術営業のような顧客と実際に強くかかわる業務もしてみたいと考えています。塾講師のアルバイトでは、保護者様と密に連絡を取り、信頼関係を築き上げた上で、講習時には追加授業の提案をして、提案通りに追加料金を頂き授業をする、という経験を多くしました。この時に、人と信頼関係を築くことや、提案通りに追加授業を購入して頂き、成績向上に役立てることに、人の為になることをしていると大変やりがいを感じました。技術営業を行う上でも自社製品を相手の目線に立って提案し、密に連絡を取り信頼関係を築くことで、同様のやりがいを感じられると考えています。

内定者のアドバイス

内定後の企業のスタンス

合格通知の電話で是非来てほしいとは言われたが、他社選考が終わるまで待っていてくれた。通常3日待つ、というお話だったが、他社の話をして1週間は欲しいとお願いすると1週間は待ってくれることになった。

内定に必要なことは何だと思うか

マッチングが最も大事であり、企業が必要とする業務に枠が存在するのかについての情報を仕入れておくのが大切だと思う。そのためには説明会に積極的に参加し、質問をきちんとする必要がある。また、志望動機に関しては実は重要視されていない気がするので、あまりこだわらなくてよい。学歴は必要であるが、研究をしっかりとやって、研究以外でも1つアピールポイントがあればよい。あとはそれをきちんと論理的に説明することができれば良いが、他の大手総合化学メーカーと比べて内定が取りやすいと感じた。

内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか

人物面でのアピールがきちんとできることが大切だと思う。自分はどんな人で、どんな考えをもってその行動をしたのかをしっかりと説明することができることが大切。
特別な経験や能力は必要なく研究をしっかりとやっていれば問題なし。

内定したからこそ分かる選考の注意点

研究内容は大事(自分の研究のことをしっかりと考えて行っているか、説明できるか)だが、学会発表などの成果はあまり重視されていない。上述の通り研究内容よりも、性格面などを重視している。コミュニケーションはきちんと取れるか、主体的に行動できるか、など。

内定後、社員や人事からのフォロー

内定者同士で交流する機会を設けていただける予定。

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三菱ケミカルの 会社情報

基本データ
会社名 三菱ケミカル株式会社
フリガナ ミツビシケミカル
設立日 1933年8月
資本金 532億2900万円
従業員数 13,462人
売上高 1兆2890億300万円
代表者 下平靖雄
本社所在地 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目1番1号
電話番号 03-6748-7300
URL https://www.mcgc.com/
採用URL https://www.m-chemical.co.jp/saiyo/
NOKIZAL ID: 1131776

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