18卒 本選考ES
総合職
18卒 | 埼玉大学大学院 | 女性
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Q.
ゼミ・研究室のテーマ概要、興味を持って取り組んだ専門科目名、卒論予定の内容などをお書きください。(500文字以内)
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A.
酵素とは、生物が持つ金属錯体であり、ある物質を別の物質に変換する性質を示します。その一つとして、酸素と反応して一酸化炭素(CO)を生成する酵素があります。COは低濃度では血管拡張作用を有するため、この酵素は高血圧や脳梗塞の治療薬として期待されます。一方で、COは高濃度では人体に有害であることが知られています。したがって、この酵素を医薬材料として応用するためには、CO生成量の制御、すなわち、その反応活性の制御が求められます。そこで私は、酵素のモデル錯体を合成し、その反応活性の制御を目指しました。その結果、置換基を導入することにより、容易に反応活性を制御することに成功しました。また、置換基を導入した錯体に関して、その分子構造を比較すると、一部の結合長がわずかに伸長していたことが明らかとなりました。このことは予想される現象とは逆の挙動であったため、その原因解明を行ったところ、その原因が分子内相互作用であることがわかりました。さらに、この結果を含めて考察を行うことにより、分子内相互作用こそが反応活性に影響を与えている因子であることを見出しました。これは、世界初の知見です。 続きを読む
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Q.
当社を志望した理由(400文字以内)
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A.
私は貴社の「幅広い」かつ「高い」技術力に強い魅力を感じています。私は研究を進める中で、幅広い知識や視野を持つことで新たな可能性を開拓できることを感じてきました。そのため、幅広い技術分野に精通した技術者になり、今よりも一歩先をいく新たな技術を世界に積極的に提供したいと考えるようになりました。したがって、総合素材メーカーとして幅広い事業展開を行い(=「幅広い」技術)、数々のトップシェア製品を生み出している(=「高い」技術力)貴社に興味を抱きました。会社説明の際に、技術者間の交流があまり活発でないような印象を受けましたが、それは裏を返すと今後技術を融合させることでさらに事業領域が拡大する可能性があることを意味しています。したがって、貴社に入社し、積極的に他分野の技術者の方と関わることで、今よりも一歩先をいく新たな技術をうみだしたいと考え、志望致しました。 続きを読む
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Q.
第一志望の部門を選択してください。
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A.
電子材料部門(化成) 続きを読む
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Q.
志望部門を選んだ理由(650文字以内)
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A.
私は、研究において、視野を拡大させることで新規な応用の用途を見出すことに成功しました。この経験から、ある技術の新たな可能性を切り開くためには、幅広い知識を身に着ける必要があると考えるようになりました。そして、幅広い技術分野に精通した技術者となり、時代を先取りした新技術を世界に積極的に提供したいという目標を持つようになりました。幅広い技術を身に着けるためには、まずベースとなる基礎技術をしっかりと習得する必要があります。そのため、これまでの研究を通じて身に着けた知識や技術(無機・錯体化学、光化学、有機合成、物性評価)を最も活かすことのできる電子材料部門(化成)にまずは所属し、知識の土台を作り上げることを希望します。特に、近赤外カット材料では、光化学の知識や技術、無機導電性材料では無機・錯体化学の知識や技術を活かすことができると考えています。その後、他分野の技術者との交流を活発に行い、技術の融合を行いたいと考えています。具体的には、ポスター発表会や技術者の懇親会を開催したいです。このような活動を通じて、技術を組み合わせることにより、今よりも一歩先をいく新たな技術を世界に生みだし、貴社の事業領域を拡大させたいと考えています。 続きを読む
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Q.
学生時代に力を入れて取り組んだこと(400文字以内)
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A.
『研究』です。その中で私は、自ら考えて目標を設定し、その目標達成のために主体的に行動することを意識してきました。私は以前、自分の研究成果と同様の論文を先に発表された経験があります。そのため、目的物の興味深い性質を新たに見出したとき、この発見をいち早く世界に発表する必要があると考え、国際学会への参加を目標に掲げました。そこで、必要なデータを揃え、研究意義や今後の展望についてまとめました。また、研究室の先輩に添削して頂きながら、英語で研究概要を書き進めました。そして、まとめた研究成果と作成した研究概要を指導教授に見せに行きました。その結果、良い研究成果を出したことと意欲が高いことを指導教授に認めてもらい、今年の7月に開催される国際学会に参加することが決定しました。この経験を通じて、根拠と熱意のある行動は周りを巻き込むことができ、その結果目標を実現できることを学びました。 続きを読む
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Q.
今までに経験した中で最も悩んだ(落ち込んだ、迷ったなど)ことは何か、 また、それにどう対処したかについて教えて下さい。(400文字以内)
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A.
『自分の研究成果と同じ内容の論文を先に発表されたこと』です。研究目的に独創性が欠けていたこと、研究のスピードが遅かったことが原因であると考えています。これにより私は研究目的を失ってしまいましたが、落ち込んでいても何も変わらないと考え、この困難を「目的物の新たな可能性を拓くチャンス」と前向きに捉えるよう心掛けました。そして、目的物を別の視点から見ることで、オリジナリティのある新たな研究目的を見出すことを目指しました。そのために、関連研究の論文を読み漁り、研究室の先輩や他研究室の教授と議論を行うなど、何か着想はないか探し歩きました。その結果、目的物の反応副生成物が医療分野に応用できることを見出し、新規医薬材料としての応用の道を切り開きました。以上のように、私は困難に対して諦めずに粘り強く行動したことで、逆境を成功へのバネにしました。 続きを読む